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ETV特集「原発事故 幻のシナリオ ~埋もれた遮水壁計画~」(2022年3月5日 23:00~、NHK Eテレ) [本と映像・音楽の話]

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 福島第一原子力発電所の汚染水を止水するための凍土壁に疑問を抱いていることを2014年のblogで書きました。
 3月5日 午後11時からNHK EテレでETV特集「原発事故 幻のシナリオ ~埋もれた遮水壁計画~」が放送されます。
 「この番組を見れば、なぜ、凍土壁を用いたのか、わかるかな」になっています。この問題に関心ある方、視聴ください。

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「ワーキングプア―日本を蝕む病」、「生活保護:知られざる恐怖の現場」、「生活保護が危ない ~ 最後のセーフティーネットはいま ~」、「生活保護 ー 知られざる恐怖の現場」、「ひとりも殺させない ー それでも生活保護を否定しますか」、「隠された貧困 ~ 生活保護で救われる人たち ~」 [本と映像・音楽の話]

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 2015年のblogで私の学生時代のアルバイト、そしてNHK総合の特報首都圏 「アルバイトに異変~トラブル急増の真相~」(2015年1月10日)について触れました。学生時代、確たる目標を見つけることができず、刹那的で、言葉の響きだけでbohemianに憧れていました。ただ、「親から離れないと自分が死んでしまう」という現実に対する強い危機意識から、2021年のblogで触れたように運よくゼネコンといわれる企業に就職でき、親から離れての生活をスタートさせました。2020年のblogで職員組合の賃金対策部長を1年間、務めたことを書きましたが、その企業でのことでした。
 職員組合の役職として活動したのは「派遣の対象を26の専門業種に限り、派遣期間も短期に限定」として1985年に労働者派遣法が制定されて以降の時代でしたが、当時の活動の学びから、法改正による規制緩和で労働者を守れない状態が拡大していくこと(「派遣先と派遣労働の関係」(労働政策研究・研修機構))、バブル景気による建設労働者不足などを受けて1989年の入管法改正で日系ブラジル人が「定住者」の資格での来日が可能となり、1993年の技能実習制度の創設*によって外国の方を労働力として利用することが拡大していくことで、働く人たちの格差が広がっていくことを大きな懸念とともにみることになりました。

 昨年9月のblogボランティア活動している会の広報紙『しあわせ南流』について書きました。その第75号(令和2年10月)で流山市社会福祉協議会が窓口になっている貸付制度について紹介し、発行からしばらくしての週末、貸付制度に関する問合わせ電話がそのボランティア活動の会の連絡先でもある私にありました。内容は貸付制度の確認で「流山市社会福祉協議会が業務を行う月曜日からの受付になります」と伝えましたが、電話を切った後、「手持ちのお金がなく、厳しい状況で電話されてきたのでは・・」と気になりはじめました(ボランティア活動の会には貸付できるような原資はありませんが・・)。
 「厳しい生活環境にある方たちの現状の理解を」とNHKスペシャル『ワーキングプア』取材班・編「ワーキングプア―日本を蝕む病」(2007年、ポプラ社)、産経新聞大阪社会部 (著)「生活保護が危ない ~ 最後のセーフティーネットはいま ~」(2008年、扶桑社)、今野晴貴 (著)「生活保護 : 知られざる恐怖の現場」(2013年、筑摩書房)、藤田孝典 (著)「ひとりも殺させない ー それでも生活保護を否定しますか」(2013年、堀之内出版)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で、大山典宏 (著)「隠された貧困 ~ 生活保護で救われる人たち ~」(2014年、扶桑社)をBOOKOFF 6号松戸馬橋店で入手しました。

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ワークシャツ、ジーンズの補修 [2. 道具(その他)]

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 CONVERSEブランドの上のワークシャツを普段使いに愛用しています。「シャツの左肘のあたる部分がおかしい・・」と気づいて見たところ、穴があいていました。他に同じ位置に穴の開いたシャツが何枚かあったことから、原因は使用劣化と推定されます。
 「新しいシャツの調達を」となりましたが、気に入っている色・生地。2019年のblogで書いたトートバッグの補修に使用の「綿の補修シート CP110」(キャプテン株式会社)のことを思い出し、近くのイトーヨーカドー流山店内のクラフトハートトーカイ流山店へ行き、ワークシャツの生地に近い紺色の「綿の補修シート」(税込242円)を入手しました。
 「綿の補修シート」を使った補修は簡単にできました。ただ、経済活性化のためには「すぐ新しいワークシャツの購入を」です・・ (^_^;

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「チェルノブイリ診療記」、「チェルノブイリと地球」、「暴走する原発 」、「チェルノブイリの菜の花畑から」、「ドイツ・低線量被曝から28年」、「3・11とチェルノブイリ法」、「フクシマ6年後 消されゆく被害」 [本と映像・音楽の話]

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 ロシア軍によるウクライナ侵攻でチェルノブイリ(チョルノービリ)の原子力発電所が占拠されたことが報じられました。そして「放射線量が急上昇」(BBC News)が報じられ、ウクライナ侵攻とともにそのことが非常に気になっています(「チェルノブイリ原発事故から35年 ウクライナ、今も依存度が世界3位の理由」(朝日新聞GLOBE+)を読んでウクライナがチェルノブイリの事故があったにも関わらず、原子力発電に高く依存し、2018年に「2023年までにロシア製の核燃料の使用を止めなければならない」と意思表示されたことも侵攻の理由のひとつと思われてなりません)。

 2011年3月21日のblogで原子炉解体プロジェクトに携わっていたことに触れましたが、そのプロジェクトで仕事をしていた1986年4月にチェルノブイリ原子力発電所事故が起きました。このため、チェルノブイリのその後について無関心でいられません。そしてチェルノブイリ関係の本として、R. P. ゲイル/ T. ハウザー (原著), 吉本晋一郎 (訳)「チェルノブイリ―アメリカ人医師の体験〈上〉」(1988年、岩波書店)とR. P. ゲイル/ T. ハウザー (原著), 吉本晋一郎 (訳)「チェルノブイリ―アメリカ人医師の体験〈下〉」(1988年、岩波書店;同2016年のblog)、フレデリック ポール (原著), 山本楡美子 (訳)「チェルノブイリ」(1989年、講談社;2018年のblog)、広河 隆一 (著)「チェルノブイリ報告」(1991年、岩波書店;2019年のblog)、七沢潔 (著)「原発事故を問う ー チェルノブイリから,もんじゅへ」(1996年、岩波書店;2016年のblog)、広河隆一 (著)「写真記録 チェルノブイリ消えた458の村」(1999年、日本図書センター;2012年のblog)、浦島 充佳 (著)「放射能汚染 ほんとうの影響を考える ー フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか」( 2011年、化学同人;2020年のblog)、ウラジーミル・バベンコ (著), ベラルーシ・ベルラド放射能安全研究所 (著), 辰巳雅子 (訳), 今中哲二 (監修)「自分と子どもを放射能から守るには 日本語版特別編集」(2011年、世界文化社;同2020年のblog)、高木仁三郎(著)「チェルノブイリ原発事故 [新装版]」(2011年、七つ森書館;同2021年のblog)、ふくもと まさお (著)「ドイツ・低線量被曝から28年―チェルノブイリは終わっていない」(2014年、言叢社;同2021年のblog)を入手してきました。

 その後、チェルノブイリ関係として以下の本を入手しました。

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「プーチンの実像 証言で暴く「皇帝」の素顔」、「ロシア皆伝」、ドキュランドへようこそ「プーチン政権と闘う女性たち」 [本と映像・音楽の話]

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 ロシア軍が24日、ウクライナへの軍事侵攻を開始したことが報じられました(リンク先はタイムライン形式の速報を示した東京新聞)。ウクライナとの国境に十数万人ものロシアの軍を集めたら、その運営に必要な物資を考えれば「何にしないで戻ることはない」と考えていましたが、北京2022 オリンピックを終えた翌日の2月21日、「ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナの東部2州のうち、親ロシア派が事実上支配している地域について、独立国家として一方的に承認する大統領令に署名しました」(NHK WEBニュース)が報じられ、その後、ロシア国内へのプーチン大統領による嘘で固められた現状報告の後、ウクライナへの軍事侵攻が始まりました。「ヨーロッパにおける第二次世界大戦以来の軍事侵攻」と報じられますが、どうにもやりきれない気持ちで「夢であって欲しい」になりました。
 24日の参院予算委員会で、立憲民主党の白真勲氏がロシアのプーチン大統領と森氏の親交が深いと指摘した上で「森氏を特使として派遣し、仲介の労をとってもらうことはどうか」と提案したことに対して、岸田文雄首相が「具体的な対応について今は予定はない」と述べたことが報じられましたが(産経新聞)、「白議員は現在、どのような状況にあるか理解できていないのではないか?」と議員としての能力に「?」となりました。
 森友学園公文書改ざん問題アベノマスクなど、安倍(元)首相の行動の多くを「?」に感じていますが、日経ビジネスの「日本人も知っておくべきプーチン大統領の黒い素顔」にも記載のように、安倍(元)首相がロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対して「親愛なるパートナー」と発言したことも「?」のひとつです。「プーチンは元KGB。ソ連の時代に戻すことしか考えていないのでは・・」が私の正直な気持ちです(「プーチンにはあの障害があるのでは」という疑問も・・ *)。

 「プーチンについて書かれた本を」で2020年に朝日新聞国際報道部 駒木明義・吉田美智子・梅原季哉(著)「プーチンの実像 証言で暴く「皇帝」の素顔」(2015年、朝日新聞出版)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で、2021年に河東哲夫 (著)「ロシア皆伝」(2015年、イースト・プレス)をBOOKOFF 6号南柏店で入手しました

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「蔵書の苦しみ」、「未来をつくる図書館」、「情報便利屋の日記」、「千代田図書館とは何か」、「これからの図書館」、「新学校図書館通論 [三訂版]」、「図書館情報学基礎資料」 [本と映像・音楽の話]

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 2021年10月7日22時41分発生の地震で以下の写真のように作業部屋の床に置いた積読の山が崩れました(blog)。ただ、その後も反省なく、BOOKOFF通いをして積読の山が増殖しています (^_^;
 岡崎武志 (著)「蔵書の苦しみ」(2013年、光文社)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で目にし、ページを開いて蔵書が増えている人々の取材記事であることを確認し、「今の私にとって参考になることが書かれていれば・・」で入手しました。
 入手の理由が「私の活動に参考になるのでは」、「この本はもう見つけるのが難しいのでは」、そして「この価格なら」です。本書を読みながら「当面、積読の山の増殖は・・」になりました (^_^;

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ThinkPad E495(Lenovo)の Windows 11へのアップグレード [2. 道具(PC)]

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 1月のblogで「ThinkPad E495(Lenovo)はWindows 11へのアップグレードを待機」と書きました。NET Framework 3.5などの更新をしながら、「Windows 11へアップグレードしよう」 となり、「ダウンロードしてインストール」を選択しました。しかし、「もうアップグレードが終わったかな・・」と思ってThinkPad E495の起動画面をみたらWindows 10のままでした。 そしてWindows Updateの画面を見たところ、「エラーが発生しました」として「(略) 次のエラーコードが役立つ可能性があります:(0x8007042b)」が表示されていました。
 このエラーコードでWeb検索して「Windows のアップグレードとインストールに関するエラーのヘルプ」を見つけましたが、上記のblogでWindows 11へのアップグレードを報告したGBox Mini PC (Chuwi) が同じウイルス対策ソフトをインストールした状態でアップグレードしたこと等もあり、そのヘルプからは原因がわかりませんでした。
 そこで「もう一度、Windows 11へのアップグレードを試みよう」をしました。アップグレードを選択後、「システム障害などのひどいトラブルの発生を想定してアップグレード選択前にバックアップファイルを作成しておくべきだった」と後悔に近い気持ちが浮かびましたが、無事にThinkPad E495Windows 11へのアップグレードを完了することができました (^_^)
 「Windows 11の累積更新プログラムの利用可能」の表示があり、早速、その選択をしました。更新時、「あなたはそこに~ %です」という日本語としてはおかしな表示がされ、「ウイルスか何かに?」と心配になったのですが、Web検索して「Windows 11の「あなたはそこに~ %です」という奇妙な翻訳、とうとう修正される」(窓の杜)を見て安心することになりました。

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「ルポ 虐待 ー 大阪二児置き去り死事件」、「ルポ 居所不明児童 ー 消えた子どもたち」、「告発 児童相談所が子供を殺す」、「児童虐待 ー 現場からの提言」、「児童虐待 ― 親子という絆、親子という鎖」、「人権序論 ― 人権と修復的正義のプロジェクトの構築に向けて」 [本と映像・音楽の話]

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 子どもの虐待死の報道はなくなることがありません (T_T)
 社会保障審議会(児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会)「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第17次報告)」(令和3年8月)で「平成31年4月1日から令和2年3月31日までの間に発生し、又は表面化した子ども虐待による死亡事例72例(78人)」が伝えられています。しかし、2016年4月8日、日本経済新聞によって「日本小児科学会は8日までに、虐待で死亡した可能性のある15歳未満の子供が全国で年間約350人に上るとの推計を初めてまとめた。東京都や群馬県など4自治体分のデータ分析に基づく試算。厚生労働省の2011~13年度の集計では、虐待で死亡した可能性のある子供は年69~99人(無理心中も含む)で推移しており、厚労省の集計の3~5倍になっている。(略)」が報じられています。海堂尊(著)「死因不明社会 Aiが拓く新しい医療」(2007年、講談社)で指摘される児童虐待死を特定できない医療の問題もあります。

 杉山春 (著)「ルポ 虐待 ー 大阪二児置き去り死事件」(2013年、筑摩書房)をBOOKOFF 6号松戸馬橋店で入手しました。ルポとされるように虐待死させた母親の人生に関する取材から判決が確定するまでが描かれています。「第一章 事件」で事件を起こした母親の解離性障害について触れられ、「第二章 父の物語」でその母親の育った辛い環境が描かれていました。「平島奈津子先生に「解離性障害」を訊く」(日本精神神経学会)で「(略) 解離性障害は解離症状を主とする病気で、患者さんは、そのために社会的・職業的に支障を来し、対人関係にも困難を抱えています。要因としては心的外傷体験、幼少期の主たる養育者との愛着の問題、解離を生じる素質などが考えられていますが、現在の患者さんが抱えているストレス状況も病状の程度や経過に少なからず影響を与えます。(略)」が指摘されています。虐待死させてしまった事実は事実ですが、昨年のblogで触れた友田明美 (著)「子どもの脳を傷つける親たち」(2017年、NHK出版)で書かれたことを考えると・・、になりました。

 石川結貴 (著)「ルポ 居所不明児童 ー 消えた子どもたち」(2015年、筑摩書房)もBOOKOFF 6号松戸馬橋店で入手しました。総務省自治行政局住民制度課の話とする「住民登録が削除された人の人数については、成人、未成人にかかわらず、一切調査していない」(p.54)には「・・」となりました。

 2019年1月24日、千葉県野田市で小4女児が両親より継続的な虐待を受けて死亡した野田小4女児虐待事件を忘れることはありません(母親は父親のDVによって意識がコントロールされた状態となり、事件に加担したと考えられます)。そして報道などで伝えられる児童相談所の対応の問題も忘れることはありません。2009年のblog千葉県の児童相談所は6ケ所しか、ないことを書き、令和3年4月1日現在、その数は変わっていないのを確認しました。2014年のblogで「コミュニティーソーシャルワーカー育成研修(基礎研修)」(千葉県社会福祉協議会主催)を受講した際、最近の児童虐待事件について触れながら「色々手を差し伸べた上、最終的に親子で暮らせるようになるのがよい」と講演者が話されたことに「カチン」となったことを書きました。そのような理由もあって山脇由貴子 (著)「告発 児童相談所が子供を殺す」(2016年、文藝春秋)をBOOKOFF 6号松戸馬橋店で入手しました。「著者の「覚悟の告発」がありながら、なぜ・・」です。

 川崎二三彦 (著)「児童虐待: 現場からの提言」(2006年、岩波書店)と、南部さおり (著)「児童虐待 ― 親子という絆、親子という鎖」(2011年、教育出版)はBOOKOFF 6号南柏店で入手しました。

 宿谷晃弘 (著)「人権序論 ― 人権と修復的正義のプロジェクトの構築に向けて」(2011年、成文堂)はBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で入手しました。ページを開いて「第2編 人権に関する現代的諸問題」の「第6章 児童虐待」の「3. 児童虐待の事例」(p.140)でそこに記された内容に愕然とさせられたことによります。名古屋地裁岡崎支部の前へ行き、やりきれない思いがしたことを2019年のblogで書きましたが、さらにやりきれない内容でした。

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「表現の不自由展かんさい」の報告書 [展示会、セミナー、博物館等]

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 「あいちトリエンナーレ2019」(8月1日~10月14日)の企画展「表現の不自由展、その後」が中止されたのは非常に残念でした(リンク先はNHK クローズアップ現代)。2021年6月25日から開催予定だった企画展「表現の不自由展・その後東京EDITION&特別展」は街宣車等による悪質ないやがらせで開催不可能となりました(リンク先はYahoo! Japan ニュース)。
 名古屋市中区役所 市民ギャラリー栄で2021年7月6日から開催の「私たちの表現の不自由展 その後」は見ることができました。会場でキム・ソギョン / キム・ウンソン (著), 岡本有佳 (訳)「空いた椅子に刻んだ約束」(2021年、世織書房)を入手しました。中区役所を出ると歩道に大きなスピーカーを置いて、不自由展の開催中止をどなっている黒のスーツ姿(ネクタイはせず)の男の姿があり、警察官が区役所の入り口に数名、立ち、何の対応もしないことに「誰を守っているのか!」と腹が立ちました(同展は7月8日の破裂騒ぎで中止を余儀なくされました)。
 「表現の不自由展かんさい」の開催に少額ですが、協力させていただいたところ、昨日、「表現の不自由展かんさい」の報告書が届きました。「初志貫徹の「表現の不自由展かんさい」は民主主義の神様が味方したのか」(Yahoo! Japan ニュース)の中で裁判長について「行政に忖度しない「法の番人」として信頼が厚い人物」と書かれていて「成程」となりました。また、同ニュース中の「裁判所の決定のせいなのか、大阪府警の会場警備は名古屋展の愛知県警とは本気度が違うと感じた」とする企画展協力者の話、私の見た名古屋会場での県警の姿を思い出させるものでした。
 当時のことを考えながら「表現の不自由展かんさい」の報告書を見ています。

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「戸籍のない日本人」、「DV・セクハラ相談マニュアル」、「夫婦親子男女の法律知識 [第3版]」 [本と映像・音楽の話]

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 NHKのクローズアップ現代で「戸籍のない子どもたち」(2014年5月)を見た時、日本の民法第七百七十二条が如何に時代を無視したものか気付かされ、愕然としました。
 法制審議会が古川禎久法相に、結婚や離婚の時期によって生まれた子どもの法律上の父親を決める「嫡出推定」の見直しと女性だけに課されている再婚制限をなくすことを答申したことが2月14日に報じられました(法制審議会民法(親子法制)部会第25回会議(令和4年2月1日開催)による「民法(親子法制)等の改正に関する要綱案」)。

【民法】
(嫡出の推定)
第七百七十二条 妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。
2 婚姻の成立の日から二百日を経過した後又は婚姻の解消若しくは取消しの日から三百日以内に生まれた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する。

(再婚禁止期間)
第七百三十三条 女は、前婚の解消又は取消しの日から起算して百日を経過した後でなければ、再婚をすることができない。
2 前項の規定は、次に掲げる場合には、適用しない。
一 女が前婚の解消又は取消しの時に懐胎していなかった場合
二 女が前婚の解消又は取消しの後に出産した場合

 秋山千佳 (著)「戸籍のない日本人」(2015年、双葉社)をBOOKOFF 岡崎井ノ口店で入手しました。上記のNHKのクローズアップ現代に出演された棚村政行先生への取材内容も紹介され、棚村先生の「戸籍制度は家制度とともに発展したものだから、どう考えても時代に適合しなくなっている」という指摘に同意です。そして本書を読んでいて自民党保守派の馬鹿さ加減にやりきれない気持ちになりました。
 「夫(恋人)からの暴力」調査研究会 (著)「ドメスティック・バイオレンス ― 実態・DV法解説・ビジョン [新版]」(2002年、有斐閣)、尾崎礼子 (著)「DV被害者支援ハンドブック ― サバイバーとともに」(2005年、朱鷺書房;リンク先は2015年発行の改訂新版)、DV問題研究会 (著)「Q&A DVハンドブック ― 被害者と向き合う方のために [改訂版]」(2006年、ぎょうせい)、冨永忠祐(編)「Q&A ドメスティック バイオレンス 児童・高齢者虐待対応の実務」(2009年、新日本法規出版)の入手を昨年のblogで触れました。
 東京弁護士会 両性の平等に関する委員会 (編)「DV・セクハラ相談マニュアル」(2012年、商事法務)をBOOKOFF 6号松戸馬橋店で入手しました。そして東京弁護士会から提出の「民法第772条の改正を求める意見書」を確認しました。
 「夫婦親子男女の法律知識 [第3版]」(2016年、自由国民社)はBOOKOFF 秋葉原駅前店で入手しました。「第3章 親子間で起こる争いと解決方法」の中で「親子関係の法律と手続き」、「第6章 DV・児童虐待・高齢者虐待・ストーカーへの対策方法」がありますが、本の性格から無戸籍に踏み込んだ記述はありませんでした。
 現在、無戸籍となられている方たちの救済の道の開かれることを強く願います。

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