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「ものづくり経営学―製造業を超える生産思想」 [本と映像・音楽の話]

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 東京大学大学院経済学研究科「ものづくり経営研究センター」(MMRC)は「日本発の「ものづくりシステム」の国際的な研究拠点、とりわけ、戦後日本の製造企業が形成した「統合型ものづくり(生産・開発・購買)システム」の理論的・実証的研究を専門に行なうことを目指して」スタートし、文科省21世紀COEプログラムとしては2008年3月に終了しましたが、その後も東京大学として活動が継続されましたが、現在は東京大学大学院経済学研究科附属経営教育研究センター(MERC)となっています。
 「サービス業へ、アジアへ――国境・企業を超えた戦略論 その最前線からの報告 日本はこれまでの百年余り、「資源のないわが国は、原料・燃料・食料を輸入するために、工業製品ならおよそなんでも輸出しなければならない」という「貿易立国」の一念で突っ走ってきた。したがってこと製造業は、「なんでも作りなんでも輸出したい」という漠然としたビジョンで、これまでなんとなくきてしまった感がある。(中略)お役所の産業ビジョンもまた、多くはこれに追随してきたようだ。それは、耳には優しいが、戦略性の希薄な産業観だった。 (まとめより) ――産業の構造変化、国際化に対応するものづくり戦略とはどういうものか? 実践・研究の第一人者たちが、ものづくり学の可能性を描き出す。」と内容紹介される 藤本隆宏/ 東京大学21世紀COEものづくり経営研究センター (著)「ものづくり経営学―製造業を超える生産思想」(2007年、光文社)をBOOKOFF 豊田朝日店で目にし、「東京大学21世紀COEものづくり経営研究センターの活動を伝えるためにまとめられた本かな」で入手しました。
(税込110円)

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「モノづくりの源流 - TOYOTA COLLECTION」 [本と映像・音楽の話]

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 トヨタ産業技術記念館に前回行ったのは、企画展「いのちと向き合った医師たちの挑戦 ~江戸期の医療とモノづくり~」(2021年10月2日~12月19日)の開催中でした(blog)。

 「トヨタ産業技術記念館の未来を皆様と|明日を創るモノづくりをここから」とするクラウドファンディングのプロジェクトが2023年10月20日に始まり、無事に目標金額を達成して同年12月15日に終了しました。技術史が関心分野で「モノづくりの源流 - TOYOTA COLLECTION」を読みたいこともあって少額でしたが、協力させていただきました。そして2月24日に宅急便で本書、そして「モノづくり未来コーディネーター証」と「モノづくり未来コーディネーター専用招待券」が届きました。トヨタ産業技術記念館の皆様、ありがとうございます。
 「あの企業が?」と思える企業の不祥事が報道されていますが、経営者が技術的な経験のある人を軽視してきたのが最大の原因にも思えます。
 近年、AIが騒がれていますが、AIにはモノを触って得られる感触や空間に関する感覚など、人間の五感から得られる情報、その人が得た過去の経験と知識などは持っていません。「現在、AIバブルの真っ只中にある!!」を多くの人に理解して欲しいと思います。エキスパートシステムに過大な期待して起きた前回のAIブームを知っている私としては・・

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