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「災害心理学序説―生と死をわけるもの」、「ドキュメント御嶽山大噴火」 [本と映像・音楽の話]

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 安倍北夫(著)「災害心理学序説―生と死をわけるもの」(1982年、サイエンス社)がBOOKOFF 豊田下林店で目に入りました。手にとってページを開き、火災などの災害についても語られていて「大震災や大規模な水害のことに意識が行きがち」の私に気づかされ、入手しました。安倍北夫先生(2013年逝去)の専門は群衆・大衆心理学、パニック論、災害心理学で、本書の「おわりに」で「(略)日本では災害心理学と名付けられたものはこれまでなかった。おこがましいかもしれないが、この序説が人の生き死にを見つめる一つのよすがになり、又今後の災害についての心理学の出発点になりうればと願っている。(略)」と記されています。2月のblog正常化バイアス、また、先のblog「人が死なない防災」(2012年、集英社)を執筆された片田敏孝先生が指摘される正常化の偏見について触れましたが、それらに繋がったことを理解しました(災害心理学についてWeb検索したものを末尾に)。
 山と溪谷社 (編)「ドキュメント御嶽山大噴火 --生還した登山者たちの証言を中心に救助現場からの報告と研究者による分析を交え緊急出版!--」(2014年、山と渓谷社)がBOOKOFF 埼玉三郷店で目に入りました。御嶽山の2014年9月27日の噴火から7年以上が経ちましたが、テレビなどで流される噴火時の映像を見るとつい先日のような気持ちになります。そして「噴火に遭遇された方たちの心理は・・」となり、入手しました(遥か昔のことになりますが、2020年のblogで触れたように王滝村から御嶽山に登ったことがあり、その時のことを思い出します)。

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