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中山 茂 著 「科学技術の戦後史」(1995年、岩波新書) [本と映像・音楽の話]

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 6月30日に神田神保町古書店街小宮山書店で入手した本(blog)のうち、中山 茂(著)「科学技術の戦後史」(1995年、岩波新書)も読み終えました。
 敗戦により大学の造兵学が精密工学になったこと(精密工学科に対してある種の憧憬のようなものを感じていたのですが、それを知り、愕然・・)、日本学術会議の成立の経緯(以前のblogで「学術と政治的中立性」について書きましたが・・)、私の垣間見ていた科学技術関係の様々なことの背景で何があったかなど、理解を深めることができました。そして「戦後も行政は戦中の体質を引き継いだまま、今日に至っているのではないか?」という疑念が湧いてきました。
 理学、工学をバックグラウンドにする人たちにとって必読の書と思います。

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6月30日に村山書店と小宮山書店で入手した本:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
https://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2018-07-23-1
科学技術の戦後史 - 岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b268214.html
学術と政治的中立性:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
https://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2015-05-30-2


科学技術の戦後史 (岩波新書 新赤版 (395))

科学技術の戦後史 (岩波新書 新赤版 (395))

  • 作者: 中山 茂
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1995/06/20
  • メディア: 新書



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コメント 2

sabineko

「戦後も行政は戦中の体質を引き継いだまま、今日に至っているのではないか?」・・・私もそう思っています。
新安倍内閣の文部科学省の大臣は「教育勅語の内容は今の道徳でも使える内容がある・・・」などと発言しました。安倍首相を先頭に大陸侵略や太平洋戦争をまともに反省していない人たちの内閣はご免こうむりたいです。
今日も靖国神社を参拝する議員が多数いました。
by sabineko (2018-10-18 12:24) 

robotic-person

>sabineko さん、
柴山昌彦文部科学相はWikipediaによれば日本会議国会議員懇談会に所属とのことです。馬鹿な発言の背景にあるものがわかりました。
「人間は学ぶ力があるから、社会は少しずつ良くなる」と信じていた時期もありましたが、安倍、トランプに関して伝えられる報道などに接すると「これは夢に過ぎないのか・・」と哀しい気分になります。

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柴山昌彦 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B4%E5%B1%B1%E6%98%8C%E5%BD%A6?fbclid=IwAR0tf09XWOQbdDctSZrAyYtvwO0fbeoW1k0vQ1BhX28DxmuoLpBZU1mC-2k
靖国参拝、衆参議員の71人 秋季例大祭に合わせ:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASLBL2QVCLBLUTFK001.html
靖国神社元No.3が「A級戦犯合祀手続きは間違いだった」と告白│NEWSポストセブン
https://www.news-postseven.com/archives/20170729_600127.html
【第5回】靖国神社「A級戦犯合祀」をめぐる暗闘(田原 総一朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/45287

by robotic-person (2018-10-18 13:37) 

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