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添田孝史 著「東電原発裁判」(2017年、岩波新書) [本と映像・音楽の話]

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 6月30日に神田神保町古書店街村山書店で添田孝史(著)「東電原発裁判」(2017年、岩波新書)を入手したことを以前のblogで書きました。そしてこの本は8月に読み終えました(「積読」の山は大きくなるばかりですが、無駄なあがきはしています)。
 スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発は、固体燃料ロケットのOリングが寒さのために弾性を失い、シールの役割を果たさず、燃料ガスが漏れたために引き起こされましたが、寒さでOリングが機能上、問題が生じることを指摘されながらMorton Thiokolの技術責任者が “management” rather than “engineering hat.” と経営陣にいわれ、誤った判断を行なったために生じた事故です。
 東日本大震災前、家電メーカーと電力会社(当然、東京電力を含む)が「オール電化」とする大キャンペーンを展開していたことを今も忘れることができません(「オール電化」にしたために先の台風24号による浜松市の長期の停電でご苦労されている方がニュースで紹介されました)。
 「技術に支えられて活動を行なっている企業が、なぜ、儲けを優先し、技術を軽視するのか?」
 理解に苦しみます。
 東電刑事裁判(リンク先はNHK)の公判が行われています。
 「技術立国」を標榜するならば、目先の利益にとらわれるのではなく、倫理観をもって長期的な視野で経営に臨んで欲しいと願います。

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東電原発裁判 - 岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b325118.html
詳報 東電 刑事裁判「原発事故の真相は」|NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/special/toudensaiban/
トンデモ裁判、呆れた論理東電弁護団それを言っちゃあ、おしめえよ(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/29579
The Space Shuttle Challenger Disaster
http://www.spacesafetymagazine.com/space-disasters/challenger-disaster/
失敗事例 > スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発
http://www.shippai.org/fkd/cf/CA0000639.html
技術者倫理入門(4)|テクノビジョン ダイジェスト
http://pe.techno-con.co.jp/technovision/series/back9_1401d.html
6月30日に村山書店と小宮山書店で入手した本:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
https://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2018-07-23-1


東電原発裁判――福島原発事故の責任を問う (岩波新書)

東電原発裁判――福島原発事故の責任を問う (岩波新書)

  • 作者: 添田 孝史
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2017/11/22
  • メディア: 新書



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