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FUJIFILM X-M1 : コンバージョンレンズとの組合せ [2. 道具(カメラ)]

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 FUJIFILM X-M1のレンズセットとなっているXC16-50mmF3.5-5.6 OISのフィルターネジ径は58mmです。以前のblogでフィルターネジ径58mmのFinePix HS50EXRと各種コンバージョンレンズと組み合わせて撮影領域を拡大したことを書きました。そこでFUJIFILM X-M1についても手持ちのコンバージョンレンズと組み合わせてみました。

■ ワイドコンバージョンレンズWL-FXS6(FUJIFILM)
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【ワイドコンバージョンレンズ WL-FXS6 (FUJIFILM)の仕様】
  倍率:0.8倍、レンズ構成:3群3枚、取付け径:58mm
  重さ:214g、全長:37.5mm、最大径:φ95mm

 0.8倍のワイドコンバージョンレンズWL-FXS6FinePix S9000用に入手しました。FinePix HS50EXRとの組合せは大正解で、広角端の35mm判換算19.2mmからケラレなく使え、画像周辺の画質劣化も目立たず、有効に活用しています。WL-FXS6の取り付けネジは58mmで簡単に接続でき、214gというWL-FXS6の重さはXC16-50mmF3.5-5.6 OISの鏡筒と組合わせも大丈夫そうです。
 FUJIFILM X-M1を最大記録画素数L3:2(4896×3264)に設定してWL-FXS6の有無で比較撮影してみました。その結果、WL-FXS6と組合わせて広角端の35mm判換算19.2mmの撮影において画像端部でケラレなく使用できることがわかりました。そして解像度への影響ですが、中心部では問題ありませんが、画像周辺で若干、色収差の発生が認められ、解像度に影響していることがわかりました。追記最初に本blogで紹介した画像(以下)は気付かないでレンズを若干ズームしてしまい、16.7mmにおける画像であることを価格コムのクチコミ掲示板でご指摘いただきました。モンスターケーブルさん、ありがとうございます。本blogの末尾に16mmで撮影した画像を追加掲載しました。これより、広角端では画質低下はより大きくなることが確認できました。 無論、WL-FXS6はFinePix S9100と組合わせることを前提に光学設計されたもので設計条件は異なり、当然の結果といえますが、「記録画素数を下げた場合や被写体の構図(例えば周囲が空となる場合など)によっては充分、実用になるな・・」です。なお、レンズの指針の23(35mm判換算26mm相当)では画像周辺部の色収差は目立たなくなりますが、35になると周辺の画像の甘さが目立ってきます。これより、WL-FXS6は指標の23以下で使用するのがよさそうです。

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FUJIFILM XQ1の広角端で撮影(35mm判換算25mm)

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OIS 単体の広角端(35mm判換算24mm)

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OIS (16.7mm)とWL-FXS6の組合せ(35mm判換算20mm

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OIS単体の広角端(等倍の左端)

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OIS (16.7mm) とWL-FXS6の組合せ(35mm判換算20mmの左端)


■ テレコンバージョンレンズTCON-17(Olympus)
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 1.7倍のテレコンバージョンレンズの取り付けネジ径は55mmで、ステップダウンリング58-55mmを使ってXC16-50mmF3.5-5.6 OISに組合わせました。広角側でケラレが生じるのはテレコンバージョンレンズの常ですが、このレンズについては望遠側になってもケラレが生じていて「この組合せは使えないな」となりました。


■ クローズアップレンズ
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【マクロエクステンションレンズMCON-35(OLYMPUS)の仕様】
  レンズ構成:2群2枚、f=350mm、取付けネジサイズ62mm、フィルタ径72mm
  大きさ:約75mm(最大径)×14mm(フランジ面からレンズ先端)、重さ135g

 XC16-50mmF3.5-5.6 OISの最大撮影倍率は0.15倍(テレ端)です(新しく登場したXC16-50mmF3.5-5.6 OIS IIの最大撮影倍率は0.2倍(ワイド端))。マクロ撮影のポジションでスケールを対象にテレ端でAFが合焦した時の横幅を確認すると約130mmでした。FUJIFILM X-M1 の撮像素子は23.6mm×15.6mmのAPS-Cサイズから0.18倍となり、公称より若干高い倍率が得られました(35mm判換算では0.27倍)。
 クローズアップレンズとしてマクロエクステンションレンズMCON-35(OLYMPUS)とAC CLOSE-UP No.5(KENKO)を保有していることからこれらを組合わせて確認してみました。ステップアップリング58-62を用いてのMCON-35との組合わせではワーキングディスタンス約160mmで幅80mmが撮影でき、倍率は0.29倍(35mm判換算で0.45倍)となりました。
 AC CLOSE-UP No.5(所有しているのは取り付けネジ径55mmのため、ステップダウンリング58-55を併用)との組合せではワーキングディスタンス約95mmで幅62mmを撮影でき、倍率は0.38倍(35mm判換算で0.58倍)が得られました。
 500円硬貨を被写体にしての比較撮影を次に示します。いずれのクローズアップレンズも「もう少し拡大して撮影したい!!」という時に有効活用できます。AC クローズアップレンズ NO.5、55mmを超えると価格が高くなり、55mmまではヨドバシ.comで販売価格2,130円(税込)に対して、58mmは同3,750円(税込)となります。「58mmを購入しようかな・・」と考えましたが、使用頻度を考え、「当面、ステップダウンリングの併用で・・」にしました。
 なお、FinePix HS30EXR、FinePix HS50EXRと組合せて高倍率の撮影を可能にしたMSN-202スーパーマクロレンズ(raynox)と組合わせてみましたが、XC16-50mmF3.5-5.6 OIS の望遠端でもケラレがなくならず、「これは適用できないな」になりました。

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OIS 単体の望遠端

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OISとMCON-35を組合せた姿

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OIS とMCON-35の組合せ

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OISとAC CLOSE-UP No.5を組合せた姿
・ 保有のAC クローズアップレンズ NO.5の取り付けねじ径は55mmでステップダウンリング58-55を組合せ

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OIS とAC CLOSE-UP No.5の組合せ

 XC16-50mmF3.5-5.6 OISとマクロエクステンションチューブ MCEX-11の組合せでは0.75倍(W) / 0.38倍(T) (但し、ワーキングディスタンスは9 mm (W) / 88mm (T) でW側ではレンズの影の対策が必要で使用できる条件は制約されます。また、倍率的にはAC CLOSE-UP No.5と重なるといえます。MCEX-16の組合せでは1.06倍(W) / 0.49倍(T) (但し、ワーキングディスタンスは2 mm (W) / 61mm (T) でW側ではさらにその使用は制約されます。
 「当面、MCON-35、AC CLOSE-UP No.5でいこう!!」です。

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FinePix HS50EXR で35mm判換算19.2~1700mmのカメラシステム完成 (^_^):ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2014-02-17
キヤノン:デジタルレンズオプティマイザ|画質変化の要因|レンズの収差
http://cweb.canon.jp/eos/special/dlo/factor/index02.html
Xシリーズ交換レンズによるマクロ撮影の楽しみを拡げるアクセサリー MCEX-11、MCEX-16新発売 お知らせ 富士フイルム
http://fujifilm.jp/information/articlead_0299.html
マウントアダプター 富士フイルム
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/accessories/lens/mount/


追記
 上記のように価格コムでXC16-50mmF3.5-5.6 OIS とWL-FXS6の組合せの画像が16.7mmで撮影したものであることをご指摘いただきました。「広角端からケラレなくWL-FXS6が使える」と舞い上がって撮影時にズームが少し動いてしまったのに気付かなかったようです。次に広角端であることを確認して撮影した画像を追加掲載します。

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OIS 単体の広角端(35mm判換算24mm)

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OISとWL-FXS6の組合せ(35mm判換算19.2mm)

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OIS単体の広角端(等倍の左端)

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FUJIFILM X-M1 : XC16-50mmF3.5-5.6 OIS とWL-FXS6の組合せ(等倍の左端)

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