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ステレオレシーバ遍歴 [2. 道具(AV機器)]

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1. ステレオレシーバの昔と今
 ステレオレシーバ(単にレシーバー、あるいはチューナーアンプとも呼ばれる)はプリメインアンプ機能とAM/FMチューナー機能を一体にしたもので、1台の設置場所で2つの機能を実現でき、2つの機器間のケーブル接続が不要となり、電源回路の一体化によるコストダウンが可能です。一方、雑音の原因となる高周波回路をphoneなどの微小レベルの信号を取り扱うプリアンプの近くに配置の必要があり、昔、オーディオマニアには猫跨ぎの製品だったと思います。実際、合理的に思えて初めて買ったステレオレシーバ、レコードをヘッドフォンで聴いていて曲と曲の間の無音部でチューナからの音漏れが聞こえ、がっかりさせられたことがありました。また、デジタル表示が出始めの頃のスラントしたフロントパネルのデザインに魅力を感じた製品(某社)、ヘッドフォンを使って音を聴いたところ、表示回路のデジタル回路に起因すると思われるノイズが聞こえ、興ざめして候補から外したこともありました。
 今日のステレオレシーバ、高周波回路、アナログ増幅回路、デジタル回路などが内部に混在し、外部環境は携帯電話などの様々な電波やデジタル機器からのノイズが周囲に溢れるようになり、ステレオレシーバの設計条件はより厳しくなっていますが、それらを原因とする音質低下は感じられません。配線を短くすることで外来ノイズの影響を少なくするという設計手法も活用されているようで設計の進化を改めて認識させられます。このため、私のように「ながら聴き」が主目的で設置に必要な面積も少なくしたい場合、CD、FM/AM放送を聞くことのできる小型のCDレシーバが最良の選択と考えるようになりました。なお、スピーカーの選定が重要なのは昔も今も変わらないと思います。

 (上の写真は本blogの内容とは関係ないですが、FM/AMラジオが聞けるホームラジオTFM-9510(SONY))


2. ステレオレシーバ遍歴
 1990年代から今日まで私が入手したステレオレシーバなどについてまとめてみました。住処用ではなかった機器もありますが、これを含めて約20年の間に7機入手で3年に1台という計算になります。故障などから、現在、使用しているのは3機で、オーディオマニアといわれる人のオーディオ機器への投入金額を考えれば微々たるものでしょうが、あまり触れたくない事実がわかってしまいました・・ (^_^;


■ A-V90 とX-T90 (KENWOOD)
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KV-9AD2(SONY)

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X-T90 (KENWOOD) ・・・ A-V90は手元にありません

 AVサラウンドアンプA-V90 とステレオカセットデッキとAM/FMチューナー内蔵のX-T90 (1989年発売?)を入手前、住処には居間にステレオシステムがあるのみでした。「作業部屋で音楽を楽しみたい」で石丸電気で特価販売されていた両機が目に入り、SC-5.5と共に入手しました。
 9型トリニトロンブラウン管式のテレビKV-9AD2 (SONY、1991年発売)、ビデオの編集作業に2台のテレビが必要で、1台はリビングで使用のものを使うことにしましたが、「もう1台は・・」で大きなテレビは置き場所に困ることから入手しました。そして「KV-9AD2 をビデオの編集作業以外で遊ばせておくのは勿体ない」でベッドサイドに置き、タイマーで目覚まし代わりにニュースを聞けるように、また、KV-9AD2がステレオ出力に対応していることから「テレビの音声もステレオで再生」で使用場所を変えました。寸法はそれぞれ幅180×高さ100×奥行300mmで横に並べて置きました。なぜか、朝早く目が覚め、阪神淡路大震災のニュースの第一報を聞くことになったのはこのシステムでした。その後、A-V90は音がでなくなり、X-T90は自治会のお祭りで音楽を流すためのカセットデッキ役となりました。


■ CR-70(ONKYO)
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ONKYO CDチューナーアンプCR-70
http://audio-heritage.jp/ONKYO/amp/cr-70.html

 A-V90の後継を探しに石丸電気本店に立ち寄ったところ、特価販売のCDチューナーアンプCR-70(ONKYO)が目に入りました。ベッドサイドでのカセットテープ再生の必要性はないことを実感していて、CD対応で、内蔵タイマーでコンセントに刺した外部機器の電源をON-OFFでき、常用しない操作系はシーリングパネル内に収納のシンプルなデザインが気に入ってお持ち帰りしました。
 本機の特徴はナチュラル音質のリニアシングルビットD/Aコンバーター搭載、完全ディスクリートアンプ構成とのことです。私の記録によれば1996年の製品で1997年の購入(? ; audio-heritageのWebサイトによれば1998年頃発売とされますが、私の手元にはCR-70の資料は既になく、確かめられないのですが、1995年発売のCR-185と兄弟機とされ、CD部など、同じ構造)のようです。
 購入から5年が経ち、CDを入れても認識されずにトレイが出てしまう現象が時々、発生するようになりました。昔の機械のようにローディング直後にコンコンと軽く振動を与えるとCDを認識 して正常に動作。修理に出してピックアップ、スイッチ、ベルト、リレーの交換(部品・技術工料の合計12,010円)でしばらくよくなりましたが、それから3年ほど経って、また、不調になり、退役させました。後にCR-70のCD機構部のベルトの交換修理について解説するWebサイトを見つけましたが、本機は既に手元になく、「修理遊びをし損ねた・・」という気分です (^_^;

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CR-185解体新書 CDベルト交換作法、CR-185の開かなくなったCDトレイを手で開ける、ベルトの入手方法は鱒の押し寿司、プラレールも可、CR-70
http://www.hanayuu.com/ad/CR185belt_koukan/cr185.htm
ONKYO CR-185
http://nice.kaze.com/cr-185.html
・ 千石電商 の地下のベルトコーナーにほぼオリジナルと同じと思われるベルト( 直径25mm、ベルト厚1.6mm)があることが紹介されています。


■ RD-VH7PC(KENWOOD)
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 RD-VH7PC、2002年7月に秋葉原のLAOXでスピーカーLS-VH7込みで1万円で購入し、ベッドサイドで使用するようになったのはCR-70が不調となってからで、HTZ-33DV を集会所から引き上げてきて2009年10月から作業部屋で使うようになり、RD-VH7PC自体が不調となって作業部屋でR-K711 を本格使用するようになったことから修理後は再び、ベッドサイドで使用するようになりました。そして2013年10月、不調発生に対する修理ならず、引退となりました。


■ HTZ-33DV (Pioneer)
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DVD搭載スマートシアターシステム、2機種を新発売 : 報道資料 : 会社情報 : パイオニア株式会社(2001年8月9日)
http://pioneer.jp/press/2001/0809-1.html
取扱説明書ダウンロード : パイオニア株式会社
https://www3.pioneer.co.jp/manual/manual_select.php?p_nm=HTZ-33DV&chr=&page=1 HTZ-33DV

 集会所を利用して子供映画会を開催していた時、アンプやスピーカーを運ぶのが大変なことから、「省スペース、簡単&充実の機能搭載お手軽5.1chシステム」とする本機が安価に販売されていたことから入手して集会所に設置しました(購入したのは2003年か 2004年頃でしょうか・・)。その後、大型テレビが普及したためか、子供映画会も閑古鳥が鳴くようになったため、引き上げ、暫く寝室用のシステムとして使用しましたが、音がでなくなり、「修理をしよう」という気持ちも湧かなかったため、そのまま、退役となりました。


■ DENON AVR-550SD
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DENON JP AVR-550SD
http://www.denon.jp/jp/product/pages/Product-Detail.aspx?Catid=9435625a-cc70-40e3-9319-d8e2db09de1f&SubId=d695a42d-c316-4545-af43-59bcb25e4d9b&ProductId=7b4da54d-32b1-49ea-a893-94e69b71fcc1
DENON AVR-550SD
http://nice.kaze.com/avr-550sd.html
・ 2004年6月発売、2006年9月24日入手?
IKEAのSTUVA ベンチをアンプ類の収納場所に:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2013-04-22

 36型のブラウン管式ハイビジョンテレビ36D3000(TOSHIBA)を入手した当初、休眠していたCDレシーバCR-70(ONKYO)に小型スピーカーSC-5.5(DENON)、サブウーファーSW-77E(KENWOOD)を組合せましたが、男性アナウンサーの声が本来のものよりも太く感じたことから、「周波数カットできる機能が必要かな」と36D3000の専用ラックに他のAV機器と一緒に収納できる高さ65mmの薄型設計で、「視聴位置の周囲をスピーカーで囲まれるのはもういいか・・」でドルビーバーチャルスピーカー機能内蔵のAVレシーバ AVR-550SD(DENON、6ch総合出力600Wのパワーアンプを搭載)を入手しました(上の写真の中段)。
 TVは現在、液晶テレビの32ZP2 (TOSHIBA)になりましたが、以前のblogで紹介したように引き続き、使用しています。


■ R-K711 (KENWOOD)
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R-K711-N-B|Kシリーズ|ホームエレクトロニクス|商品情報|株式会社ケンウッド
http://www2.jvckenwood.com/products/home_audio/acoustic/r_k711/
R-K711到着:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2009-10-24
2007年モデル(KENWOOD のWebサイトで生産完了とされていることから、流通在庫が店頭に並んでいるようです。)

 【オマケ】で紹介のステレオアンプTA-F333ESJ (SONY)を中心とした作業部屋のオーディオシステム、消費電力の多さと場所取りになっていることが気になり、「両方の改善を」とphone入力に対応するR-K711を入手したのが2009年10月でした。PCのミニジャックのオーディオ出力からR-K711のピンジャックに接続することでPCの音声出力にも対応させていますが、特に不満は感じていません。


■ R-K731 (KENWOOD)
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R-K731|Kシリーズ|ホームエレクトロニクス|商品情報|ケンウッド
http://www2.jvckenwood.com/j/products/home_audio/acoustic/r_k731/index.html
寝室のCDレシーバ、RD-VH7PC から R-K731 に更新:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2013-10-19

 RD-VH7PCの故障でRD-VH7PCと同様にPCとUSB接続してPCの音声(インターネットラジオ等)を聴けるPC IN端子を備えるR-K731を入手しました。
 インターネットラジオを聞くというだけであればLAN接続に対応し、単体でインターネットラジオを聴くことのできるCR-N755(ONKYO)、RCD-N8(DENON)、X-HM81(Pioneer)などのネットワークCDレシーバーという選択もあったかもしれません。


【オマケ:休眠状態のオーディオ機器】
 次のオーディオ単品製品、以前はSONY党だったことを証明しているようです。購入当時は「オーディオ機器の購入はこれで終わりにしよう(or 終わりできるかな)」と考えたはずなのですが・・ (^_^;
 現在、休眠状態で「有効活用するにはどうしたらよいか?」になっています。

■ TA-F333ESJ (SONY)
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 ドライブ段とファイナル段にパワーMOS FETを使用した定格出力100W+100W(8Ω負荷時)のアンプ(1992年11月発売)。Gシャーシ、Gルーフと呼ばれる高剛性の外装を持ち、当時はアンプの重量を競っていた時代でもあり、総重量21.3kg。操作系をシーリングパネルの中に隠したシンプルなデザインが好きで1994年、特価だったことから入手しました。

■ ST-S333ESJ (SONY)
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 TA-F333ESJ とペアになるFM/AMステレオチューナですが、発売はアンプより遅く1993年11月。AMステレオ放送対応で、FMアンテナ端子がA, Bあって2方向の電波に対応してい、約7kgとアンプ並みの重さでTA-F333ESJ と同じ1994年に入手しました。(故障はしていませんが、修理が必要になった場合にと後述のリンク先を調べました。)

■ CDP-333ESJ (SONY)
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CDプレーヤー CDP-333ESJ (SONY)、再復活!(CDトレイのOPEN - CLOSE):ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2012-11-09

 333ESJシリーズだからと選んだCDプレーヤです。約12kgと、これもアンプ並の重量級です。一度、 駆動系の経年変化のためか、CDを認識しなくなり、修理に出しましたが、その後の、再生音の異常、CDトレイが開かなくなる不調に対しては自分で修理らしいことを行い、復旧させました。

■ TC-C5 (SONY)
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カセットチェンジャー TC-C5 (SONY) 復活!!:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2011-08-24-2

 「5巻のカセットを連続録音・再生できるのが便利」というオーディオマニアではないメカマニアの嗜好で選んだカセットチェンジャーデッキです(1992年の製品)。ドルビーB、CとドルビーHX PROに対応しています。動作不調となり、自分で修理を行いました。

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SONY ST-S333ESJ (ひろくんのホームページ)
http://nice.kaze.com/st-s333esj.html
・ ST-S333ESJの調整方法が紹介されています
オーディオ修理・ステレオ修理 | S.labo
http://slabo-e.jp/

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sabineko

今晩は。私も30年以上前のケンウッドのレシーバーを使っています。スピーカはフォステックスのユニットFE203を使用した自作の「バックロードホーン」と20年前のDENONのスーパーウーハーの組み合わせです。
by sabineko (2013-10-24 19:48) 

robotic-person

>sabinekoさん、
30年もののレシーバーとは大切に使われていますね。
FE203を使ったバックロードホーンというと長岡鉄男氏の基本設計となるものでしょうか?

by robotic-person (2013-10-24 21:25) 

sabineko

レシーバーはケンウッドの前身のTRIOでした。長岡鉄男さんご存じなんですね!まさにそのとうりです。非常に効率の良いスピーカです。2セット制作しました。広いホールでダンスパーティーのPA用スピーカで使ったことがありましたが30w程度のアンプでもいい音を出していました(純PAのスピーカではないため低音が出過ぎるのでBASSをしぼって音を出しました)。
by sabineko (2013-10-24 22:51) 

robotic-person

>sabinekoさん、
自分でスピーカーエンクロージャーの図面を引いて自作したこともあるものですから、『週刊FM』の長岡鉄男氏の記事を楽しみに読んでいました。

by robotic-person (2013-10-25 00:36) 

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