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日本版 "UK Statistics Authority" 設立の願い [1. 取材・情報源]

 日本の行政発表の数字は政策にあわせたもので、中立性に乏しい場合が少なくありません。数字を出すのは多くの場合、外部のシンクタンクで、シンクタンクの存在なしでは報告書がまとまりません。シンクタンクは行政側の意向をいれないと次の仕事が来ませんので、飯のためには、研究者としての良心を捨て、行政側の意向に沿った内容でまとめます。そして「?」という報告書がでてきます。
 政府系の研究機関は、各省庁の予算取りに都合のよい報告書を出す必要がありますので、これも、また、研究者の良心とは無関係のものを出してくる可能性が高くあります。代表的な例が、外れることで有名だった人口の将来推計です。厚生省にとって「人口」という数値は、大蔵省との予算折衝でよい盾になりますので・・。

 NHKのBS1のニュースで「イギリスの統計統局」といった名称で政府発表の数値に不適切なものがないかチェックする組織があることを知りました。気になって調べてみると2008年4月1日にthe 'Statistics and Registration Service Act 2007'の下に設立された組織であることがわかりました。(不勉強でした)。下記にwebサイトより、この組織の紹介の抜粋を掲載します。
 日本にもこのような組織が不可欠と、強く考えます。そのような組織ができれば、少なくとも数字の上では行政活動が信頼できるものになります。立法の府にそのことを気づいて欲しいものです。


About the Authority

The Authority's overall objective is to promote and safeguard the quality of official statistics that serve the public good. It is also required to safeguard the comprehensiveness of official statistics, and ensure good practice in relation to official statistics.

The UK Statistics Authority has three main functions:

1. oversight of the Office for National Statistics (ONS) - its executive office
2. monitoring and reporting on all UK official statistics, wherever produced, and
3. independent assessment of official statistics


出典:
The UK Statistics Authority: UK Statistics Authority
http://www.statisticsauthority.gov.uk/

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