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「森林環境と流域生態圏管理」 [本と映像・音楽の話]

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 一般財団法人日本水土総合研究所のWebサイトの「人間の心の中に木を植える -森は海を海は森を恋ながら悠久よりの愛紡ぎゆく-」の中に「山の森の豊かさは、川を通じて、海の森の豊かさも育んでいる」という言葉があります。「1988年に「魚付き林」を再生しようと、北海道漁連を中心に山への植林運動が始まり、その後、各地の漁連へと運動が波及していった」とのことです。和歌山県は「漁民の森」のWebサイトで平成10~26年の活動状況を紹介しています。広島漁連「漁民の森作り」で「山と川と、そして海は一体となった関係ですから、海の漁場環境を守る為には森林の環境保全が不可欠となります。」と解説しています。その広島県内のカキの養殖業者の方達が、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県への支援の一環として「気仙沼市の漁協に、いかだ式養殖施設150台分の発泡スチロール製の浮き3千個と組み立て用の針金を贈り、骨組みに使われる竹も調達(略)組み立てに参加」(2011年6月24日、朝日新聞)と報じられました。
 そして広島県の協力とそれまで行われていた植林運動により、宮城県気仙沼の海が大きな被害を受けながら回復している姿をNHKで放送の番組で見ました(何の番組だったかは忘れましたが、かき養殖~あの頃の活気を取り戻す日まで~NHK東日本大震災アーカイブスの内容は少し記憶があります)。この気仙沼の海の回復を伝える畠山重篤(著)「人の心に木を植える 「森は海の恋人」30年」(2018年、講談社;著者の畠山重篤氏は2018年1月20日にNHK Eテレで放送の「自然の力を語る カキ養殖家」で紹介されました)が出版されていることを知りました。
 小川滋(著)「森林環境と流域生態圏管理」(2015年、日本林業調査会)をBOOKOFF 16号野田店で見つけ、上記の森と海の関係への関心から入手しました。
 COVID-19対応の移動の自粛について心配がなくなったらリアス・アーク美術館気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館へ行きたいと考えています。
(税込1,590円→税込210円)

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