SSブログ

階段室に手摺 [住居]

DSCF3837-20100727.jpg
2010年の階段室

 上の写真は約14年前の住処の集合住宅の階段室。手摺がついていませんでした。「手摺がないと階段の上り降りの辛い人が・・」と考えて手摺の設計をし、第2回大規模修繕工事(2011年)の検討段階で提案し、工事仕様書に反映されました。
 手摺の設計は階段が避難通路として必要な120cmの幅を確保できることを前提に取付可能な場所と納まりを検討することから始め、方向性が決まった段階で「既製品をできる限り利用して工事にかかる費用を抑えよう」で日中製作所のビニールハンドレールの部品(その取付構造から現地調整がしやすい)を利用し、製作物は支柱とその支柱を階段の側面で支えるブラケット、および手摺の最上部で衣類などが引っ掛からないように日中製作所の部品とアルミ板を組合わせた部品(写真下)となりました(予算の厳しい開発物の機械設計をしていたことから「流通する商品知識を得て機械加工する部品は最小限にとどめてコスト削減」が習い性)。また、設計する場合、周囲の構造物とのデザインバランスも重要と考え、アルミ角材が階段に使用されているから「デザインは単純に」もありました(機能優先)。
 手摺に関する打合せの中で「コンクリート壁側に手摺を取り付けたら」と強く提案する人物がいましたが、「階段の下が居室の玄関ドア。手摺を使って降りた人が急に開いたドアにぶつかって怪我をする可能性がある動線となる。手摺を使用する振動などが居室に伝わる可能性がある。避難通路として必要な120cmを確保できない。」と説明することで私の設計が理解されたようでした。使用環境が直接、日射の当たらない場所でそれによる劣化はないようで使用部品も対候性のあることから、十年以上経った現在も劣化は感じられません。また、何年か前、膝に痛みを感じた時があり、「この手摺があって助かった」を実感しました。
 なお、近くに兄弟マンションがあり、当方の階段室の手摺が整備後、手摺が整備されました、ただ、特注のデザインのようで「費用をいくら位かけたのかな・・」と気になっています。

 上記のように手摺の部品は株式会社日中製作所のものを使用しましたが、令和5年7月に「株式会社ヒナカ」に社名変更していたことを知りました。

P1055767-20240326s.JPG
手摺の取り付けられた現在の階段室

【手摺の基本設計】
blacket-new2s.jpg

【手摺の上方】
P1055773-20240326s.JPG
・ 洋服の袖がひっからないように配慮

P1055778-20240326s.JPG

【手摺の下方】
P1055776-20240326s.JPG

P1055770-20240326s.JPG

【手摺の支柱の取り付け構造】
P1055772-20240326s.JPG
・ 構造計算をして支柱の本数と取付方法を決めました


■ 玄関ドアの改修
 「内部にアスベストコアが入っていた住処の集合住宅の玄関ドアの更新工事について本blogで書いていたかな?」と気になって調べたら、2021年のblogで紹介していました。本blog、古書探しで「この本、積読していたかな?」と調べるのに有効活用していますが、改めて「忘れるために書く」をしていることを再確認しました。

----------
ヒナカ – 建築資材 製造販売メーカー ヒナカ
https://www.hinaka.co.jp/
ヒナカ | ビニールハンドレール
https://www.hinaka.co.jp/new_hp/item/list.php#BIM_%E3%83%93%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB
住処の玄関ドアの更新:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2021-05-17

nice!(15)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 15

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント