きょうだい児：ロボット人間の散歩道：SSブログ

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「第60回　科学技術週間」（2019年4..｜「GIVE PEACE A CHANCE.. ブログトップ

きょうだい児　[3. 記事] [編集]

　4月11日のNHKの「首都圏ニュース」できょうだい児（障害者の兄弟姉妹のこと）という言葉、そしてきょうだい会SHAMSの運営に取り組む滝島真優さんのことが紹介されました（末尾のamazonの "Sibshops: Workshops for Siblings of Children With Special Needs" は滝島真優さんが紹介されていた本）。
　私には年の離れた兄 * がいました。知的障害はなく、進学校の公立高校に入学しましたが、入学後、それまで私が「？」と考えていた彼の「俺の言っていることが正しいんだ」といわんばかりの一方的な発言が強くなり、夕食時に彼と父母との口論の日々が続くことになりました。（「色々な考え方があり、話合うことが重要」と体験していた私は）一度、意を決して「落ち着いて話したら？」と兄に言いましたが、受け入れられることはなく、小学生の私に対しても強い言葉が返ってきました。そして私は兄が帰宅して口論が始まる前に夕食を済ませ、自分の部屋に入り、家族の口論に耳を塞ぎ、本の中に逃げ込むのが常態化しました。「なぜ、兄は・・」と理由が知りたく、心理学に関心を持つようになり、「第二次反抗期が長期に続く状態」といったことが書かれた本も読みましたが、「どうも違う」でした。兄のこと、私を自分達の価値観で家に縛り付けようとする父母、その対応として「いい子」を演じようとする私自身に「このまま、ここに居ては自分が死んでしまう」と強く考えるようになり、関東に就職先を求め、家を出ました。
　Dustin HoffmanとTom Cruiseの共演の "Rain Man" (1988) を見た時、「兄とうまくコミュニケーションをどうしたらとれるのだろうか・・」と再び考えました。そして兄の行動について「そうか！」と合点したのは、1990年代に国内でDSM-IVが認識され、その中の兄の行動に重なるAsperger’s syndrome (アスペルガー症候群) を知ってでした。
　「私もある意味、きょうだい児かな・・。同じ思いをしている人は少なくないのでは・・」と考えさせられています。

*：兄は「連れ」と称する仲間との時間を一番にしていて、私は小さな時から彼に遊んでもらった記憶はなく、一人遊びをしていました。父母を独占してきたのが、私の誕生でそれができなくなり、私に敵意を抱いて無視していたのではとも感じていました。

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きょうだい会SHAMS運営者の体験や思い | 障害者のきょうだい（兄弟姉妹）のためのサイト Sibkoto シブコト
https://sibkoto.org/articles/detail/15
滝島　真優 - 研究者 - researchmap
https://researchmap.jp/ktm/
NHK　バリバラ | みんなのメッセージ | 「障害者の兄弟姉妹を持つ“きょうだい”の方へ　お悩みや伝えたいことをぜひお聞かせください！」
http://www6.nhk.or.jp/baribara/message/single.html?i=878
「アスペルガー症候群を知っていますか？」Web版・日本語 | 自閉症を知る | 東京都自閉症協会
http://www.autism.jp/knowledge/whatisas/web-j.html
上林靖子「アスペルガー障害について理解するための4冊」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kokoronokenkou1986/19/1/19_1_101/_pdf/-char/ja
自閉症、アスペルガー症候群、そして・・・：ロボット人間の散歩道：So-netブログ
https://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2005-12-17
「故障した脳」：ロボット人間の散歩道：So-netブログ
https://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2007-03-11
児童虐待について：ロボット人間の散歩道：So-netブログ
https://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2014-12-01