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記者とライター [科学技術とジャーナリズム]

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 AIによる決算記事作成が1月、ニュースとなっていました。
 「新聞社に勤務していて記事を書いていれば記者か?」
 ふと、そんな疑問が湧きました。単に流れてきた情報を記事にまとめるのはライターの仕事で記者の仕事のようには思えません。大本営(行政)の発表を編集して記事にまとめるのもライターの仕事のように思われ、記者の仕事のように思えません(ライターと記者のちゃんとした定義はないようですが・・)。
 AIにできないことは、現場へ入ってその状況をとらえて独自の視点で記事にする記者の仕事ではないかと思います。

 「ジャーナリスト」と誰からも認められるものを示すのがジャーナリストの仕事・・
 結論のだせない問いかけかが続きます・・

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日経新聞がAIで決算記事作成 人の手借りず完全自動化 : J-CASTニュース
https://www.j-cast.com/2017/01/26289080.html
人工知能(AI)による記事作成サービス『Articoolo』を使ってみた
http://bitwave.showcase-tv.com/ai%E8%A8%98%E4%BA%8B%E4%BD%9C%E6%88%90%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%80%8Carticoolo%E3%80%8D%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F/
自動コンテンツ作成AIツールArticooloのCEOが語ったAIとライターの未来 - BITA デジマラボ
https://bita.jp/dml/articoolo_writershelper
完全自動決算サマリー by NIKKEI
http://pr.nikkei.com/qreports-ai/
なぜフリージャーナリストは震災後に劣化したのか?|佐々木俊尚 blog
http://www.pressa.jp/blog/2012/08/post-3.html
あるジャーナリズム大学院生の戯言:「記者」は英語で“Staff Writer”?―日本と海外の「ジャーナリスト」比較
http://blog.livedoor.jp/maru_kiichiro-jschool/archives/51510174.html
ライターとジャーナリストの違い | ライターの仕事、なるには、給料、資格 | 職業情報サイトCareer Garden
Writers vs Journalists – Two Very Different Species | World of Writing
https://writerlyderv.wordpress.com/2009/08/28/writers-vs-journalists-%E2%80%93-two-very-different-species/
The 100 Outstanding Journalists in the United States in the Last 100 Years - NYU Journalism
https://journalism.nyu.edu/about-us/news/the-100-outstanding-journalists-in-the-united-states-in-the-last-100-years/

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ZUNYA

r-pさん。こんばんわ!

(ご存じかも知れませんが…数多あるジャーナリスト達の「記者クラブ批判」の主張を読む限り…)あろうことか“官庁の役人自身が記事のひな型(となる文)それ自体を作成して記者に配布したりする”のが現在では普通の事…という有様だそうです。

←「これじゃ記者どころかライター以前じゃないか…」です。情けない…。

いずれにしても、“官製の言葉を何の疑いもなくそのまま使って恥じない”という姿勢は、明らかにジャーナリスト失格ですし、それはつまり、“独自の視点を放棄して恥じない”という事でもあると思います。

ちなみに(r-pさんの言葉をお借りすれば)「現場へ入ってその状況をとらえて独自の視点で記事にする」ことこそが記者(ジャーナリスト)の仕事だと僕は思いますが、このままだと新聞記者はAIに置き換えられてしまいかねないですし、現状(の主要メディアの惨状)を見る限り、AIに置き換えても何の支障も起きないような状況にすらなっているなァ…とさえ思い、戦慄を覚えます。

←仮にAI化が実現すれば、政府大本営(←現政権のメディア支配状況を比喩するのにこれ以外の言葉は無いです…)の側にとっては願ったり叶ったり…でしょうけども、暗黒社会には違いないです。

政治学者の丸山眞男によれば…社会がファシズム化する際の一番初めの段階においては、先ず言論人(=新聞・テレビなどのマスメディアに関わる者たち)の発する言葉からオカシクなって行く(=権力側に寄り添うように自らの発言を「変節」して行く≒「忖度」して行く)…のだそうです。

本来であれば『「贈収賄」をした(少なくとも「背任」をした)』と表現すべきところを『「忖度」をした』という詐欺的な表現で、まさに“忖度する”主要メディアには、もはやジャーナリスト(記者)精神といったものは欠片も残って無さそうです…。

←『援助交際』は『売春』ですし、『リストラ』は『使用者都合による解雇』ですし、『贈収賄』や『背任』はレッキとした犯罪であって、決して『忖度(≒単なる配慮)』などでは有りません。『想定外』だとか『風評被害』だとか『平和安全法制』だとか…“実態とはまるで正反対の言葉”が“本来あるべき的確な言語表現”を駆逐して行く…。今こそ皆、メディアによってばら撒かれる「詐欺的な言葉」に対して、少し立ち止まって「懐疑的に再考してみる」べき時でしょう。

※ちょうど今、ジョージ・オーウェルの評論集を読んでいた所でした…。日本語のダブル・スピーク化(=二重語法の氾濫)が著しいという事は、逆に言うと日本社会のファシズム化もそれだけ急速に進んでいる…という事の証明であると思います。また、世間はGWで浮かれ調子ですが、『朝鮮での戦争が起きないように!』と強く願ってなりません…。

毎度の事ですが…(特に今回は状況が状況であることもあり…)長文になってしまい失礼致しました。

それでは、また!

←仮に核戦争が起これば…「また!」もヘチマもないのかなァ…と思うと実に暗澹たる気分になります。









by ZUNYA (2017-05-02 02:40) 

robotic-person

>ZUNYA さん、
上のリンクの
The 100 Outstanding Journalists in the United States in the Last 100 Years - NYU Journalism
の中の一人としてあげられているI.F. Stone氏に関する下記の番組をみたこともblogで書いたことを考える契機となりました。

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すべての政府はウソをつく 前編 | BS世界のドキュメンタリー | NHK BS1
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=170201

by robotic-person (2017-05-02 04:24) 

ZUNYA

了解しました!

(いったん取り外してしまったBSアンテナを再び取り付けて)再放送を待ってみます!

※『BS世界のドキュメンタリー』はリベラルで良心的な内容の番組が多くて良いですよネ。「地デジでも放送すべきなのになァ…」と思ってなりません…。

by ZUNYA (2017-05-02 04:47) 

robotic-person

>ZUNYA さん、
5月2日のNHKの「おはよう日本」でクローズアップとして「事件から30年」として朝日新聞の記者が殺害された事件が特集されていました。そしてこのような現場に立つ多くの記者がいることを改めて認識させられました。

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NHK 番組表 | NHKニュース おはよう日本 | ▼朝日新聞阪神支局の記者が何者かに散弾銃で殺害された事件から30年。自分と違う意見を暴力で封じこめようとする言論テロが現代社会に投げかけるものは。
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2017-05-02&ch=21&eid=31089&f=385
特集・阪神支局襲撃事件30年:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/topics/word/%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E%E9%98%AA%E7%A5%9E%E6%94%AF%E5%B1%80%E8%A5%B2%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6.html

by robotic-person (2017-05-02 07:48) 

sabineko

今日は、NHKが「安倍チャンネル」化して政府のいうことをそのまま報道していますし他のTV局は朝鮮半島の情勢を解説ばかりしていますが、トランプ大統領やそれを支持する安倍首相にに軍事力による威圧や威嚇をしないように声を出してほしいと思います。
by sabineko (2017-05-02 14:12) 

ZUNYA

小尻記者が亡くなった赤報隊事件ですね…もう30年ですか。

そうですね、おっしゃる通り、各社とも良心的な記者が居る事は居ますし、彼らにこそ希望をつなげたい…と、僕も思っています。

ですが、彼らは社内では確実にマイノリティ(しかも絶滅危惧種並みの)でしょう…(実際の番組・紙面の内容を見ればそれは明らかです)。

政府首脳と共に(とても「取材」などとは言えない)接待会食や接待ゴルフに興じ「政権に忖度」するメディア上層部の意向を受けて「社に忖度」する記者達が多勢を占め、現実には(sabinekoさんの表現をお借りすれば)「安倍チャンネル」化・「安倍新聞」化している訳です。

朝日にしても、その他報道各社にしても、30年前と比較してみた時、そのジャーナリスト精神は確実に(というか絶望的に)劣化していると思います。

そう考えると…いったいNHKは何故いま「赤報隊事件」をニュース化したのか?と、穿った見方もしたくなります。

業界全体に対する戒めではなく、単に免罪符的、自己弁護的に「赤報隊事件」をルーティーンで毎年記念報道しているとしたら…いや、そうなってしまっているのでは?と、(現状のNHKを見る限り)思うのです。

←もっと言えば…むしろ、業界に居る若い記者たちを委縮させる効果しか無いのではないか…とすら思えます。

いずれにしても、とてもではないが『自社・自業界の覚悟(ジャーナリスト精神)を示す』といった高尚な意図では無いな…としか思えませんし、もし小尻記者を真に弔う気があるならば、NHK自身が森友・加計といった明白な疑獄事件を(当時の朝日がリクルート事件で政権与党を追及した様に)シッカリ報道すべきだと思うのです。

※冒頭で示した様に、r-pさんの見解もその通りなのですが、主要メディアの現状(惨状)を察すれば、その報道を全くの善意で(解説された通りに)素直に受け止めて良い…とは言えない時代になってしまった…と思います。「健全なジャーナリズム」は「民主主義社会を維持する酸素の様なもの」であると僕も信じていますから、やはり現状のメディア各社の姿勢は見るに堪えないのです。

※しかしながら、(今朝、たまたま知ったのですが…)読売新聞を飛び出して、フリーの身で独自にリニアモーターカーの実相(問題点)に迫ろうとしている勇気あるジャーナリストも居るそうです。ジャーナリスト精神を持った記者個人にとって、いかに「社」というものが「障壁」になっているか…がよく分かる気がしましたが、その意味ではむしろ、期待すべきは「社(=大手メディア)」ではなく「個人(=フリーの方々やミニコミ各社)」ではないかなァ…とも思います。フリーで言えば辺見庸さん、斎藤貴男さん、魚住昭さん等…ミニコミで言えばビデオニュース社やOur Planet TV社等…でしょうか。

ああ、またまた長くなってしまった…すみません。

それでは、また!











by ZUNYA (2017-05-02 17:00) 

robotic-person

>sabinekoさん、
『ニュースウオッチ9』に阿部首相を度々、登場させるなど、籾井会長時代は「戦中の日本放送協会か!!」でしたが、上田新会長となってからは・・

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戦時録音資料|NHK 戦争証言アーカイブス
http://www2.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/sp/list.cgi

by robotic-person (2017-05-02 23:02) 

robotic-person

>ZUNYAさん、
現在、私が頭を悩ませている問題に、計算式を用いた合理的な説明(その分野の教科書でも示されていて、関数電卓ですぐ結果が得られる内容)を理解しようとせず、頭数を集めて対抗しようとする人たちがいることがあります。
マスメディアの中にも科学技術計算などの論理的な説明を理解しようとしない連中が少なからずいることが問題の根源のような気がします。
by robotic-person (2017-05-02 23:12) 

ZUNYA

なるほど…

理系のr-pさんらしい考察だなァ…と感じます。

しかし…『post-truth(脱真実)の時代』(※そんな上品な比喩ではなく、『bull-sit(牛のクソを投げつける奴ら)の時代』とした方が“連中”には相応しい様に思います…)などと言われる様に、今や「論理を構成する前提条件の一つ一つ」が「デマ」・「嘘八百」・「反事実」に基づくモノです。

それ故、論理もヘチマもあったものでは無くて、それどころか、そもそも〝連中”は「論理的な説明」なんて初めから無視している(=理解しようとする気などもさらさら無く、悪意をもって踏みつけにすらしている)んですね…。

←その意味では、ジャーナリズムは「調査報道」と並行して「ファクト・チェック」にも専念すべきでしょうし、政治屋ども・エセ経済学者ども・エセ財界人どもの吐く「デマ」・「嘘八百」・「反事実」の類を大いに検証してほしいものです。

客観的事実に基づいた論理を大切にする事、そして、それを前提にして物事を考える事が何よりも重要なのですが、今はそれが(2ちゃんねる等に象徴される「ワンフレーズ・メッセージの氾濫」によって思考回路が短絡化し、「論理」でなく「情緒」に走ってしまったが為に)人間社会から失われつつある時代なのかも知れません…。その意味では『何とかして自分達の手に「論理」を取り返さねば!』です。

…(毎度毎度)こんな感じなんですが、僕も僕なりに頭を悩ませますので、何かr-pさんなりの結論が出たら、またupしてご教授下さい。

それでは、また!








by ZUNYA (2017-05-03 01:08) 

robotic-person

> ZUNYAさん、
本blogのテーマのひとつがジャーナリズムなのを思い出しました (^_^;

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早稲田大学大学院 科学技術ジャーナリスト養成プログラム:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2006-04-08
by robotic-person (2017-05-03 19:53) 

ZUNYA

いやァ僕の方こそ、r-pさんとのそもそものご縁がX-M1(の『MANIAC』を拝見して、『世の中には凄い人が居るなァ…』と深く感心してしまったのが始まり…)だった事を忘れかけていましたよ…(笑)。

本来的には〝光学つながり”だったハズだったんですが…それに加えて(いや、それ以上に)『自由にモノが言えない社会になるのはイヤだなァ…』という共通認識も互いに強く有るのかも…です。

「個人の政治的な発言」が、この国ではどんどんタブーな感じになって来ていて、公の場で〝言う”のも〝書く”のも結構シンドイですし、それなりの覚悟と勇気も必要で、また、考えるほどに暗~くもなってしまうのですが、その一方で『もし誰も何も言わなくなったら…』とも思うんです(無論、それが『一番怖い…』と)。

←最近、プラトンの『国家』という古典の中にある「ギュゲスの指輪」という逸話を知ったのですが…「(権力監視の)メディアをほしいままに支配下に置く」という事は、例えてみれば「この(好きな時に透明人間に成れる)魔法の指輪を手に入れたようなもん」なのかなァ…と思いました。(=「居ない事」や「無かった事」に出来る力が仮にあるとしたら、それは本当に恐ろしい力だ…と。)

…ってな訳ですが…そろそろ原点回帰(?)で、光学ネタでもやって一息つきたい所ですよね…と、返信コメントして締めようと思っていたら…最新blogがニコンA900についてのお話だったので、余りのタイミングに思わず笑ってしまいました(笑)。

うーん、しかし、r-pさん、“大人”になっちゃったんですか…(笑)。

ちなみに僕は(「改造できる腕がない」のもあるんですが)X-M1にマウントアダプターを介してヤシカ・コンタックスのMFレンズで遊んでみようか…と思案中です。でも正直、内臓のフォーカス・ピーキングが使えるのかちょっと不安…なのですが(笑)。

※GWでヒマなのもあって、連日の長文コメント失礼いたしました!




by ZUNYA (2017-05-04 19:50) 

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