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FUJIFILM XQ1 : 高速側のシャッター速度について [2. 道具(カメラ)]

FXQ1-F-Speed-s.jpg

 FUJIFILM XQ1の主な仕様でシャッタースピードは「1/4秒~1/3000秒(AUTO時) 、30秒~1/4000秒(全モードあわせて) (※開放絞り側:1/1000秒、小絞り側:1/4000秒)」と記されます。また、FUJIFILM XQ1の撮影モードMに関する使用説明書(p.45)で次の記述があります。

( ! ) ISO感度の設定によっては、シャッタースピードの設定に制限があります。
( ! ) 絞り値によっては、シャッタースピードが赤で表示されることがあります。その場合、設定したシャッター速度が得られていないことを示していますが、撮影は可能です。

 「製品のソフトウェアの完成度を高める作業と並行して使用説明書を制作のため、具体的には書けない」、あるいはそのようにしてできた先行製品の使用説明書を流用というメーカーの裏事情が透けて見えるようですが、曖昧な表現では使う側として困ってしまいます(ファームウェアのアップデートによる性能向上も考慮しているのかもしれませんが・・)。そこでこの2つについて確認してみました。
 前者はISO 320以下の感度では1/1000秒まで設定可能(シャッタースピードも1/1000までの表示)、そしてISO 400以上で1/4000秒まで設定可能となります。感度設定をAUTOにしているとデフォルトでは後者に該当することから1/4000まで表示されます。上の表は絞り値と赤で表示されるシャッタースピードをまとめたものです。(以前のblogでシャッター速度の設定について「?」となったのはこのためでした (^_^; )
 後者については撮影モードM、ISO 400に設定して1/1000秒以上のシャッター速度について絞りを変えて撮影してみました。以下はF1.8の絞りにおける作例です。使用説明書に書かれた通りであれば、1/1000秒と1/4000秒と撮影結果は同じと考えられますが、私の撮影結果は1/1000秒では白トビしていたのがシャッター速度が速くなるに従って白トビが低減されていくのがわかります。そしてExif情報は設定した値通りに記録されています。
 以上より、仕様上の「開放絞り側1/1000秒」はISO 320以下の感度においてあてはまり、「シャッター速度はで表示されてもその速度で有効に使える」と考えるのが妥当と思われます。
 「使用説明書は完全ではない」です。

DSCF1519-20140806.jpg
ISO 400, F1.8, SS: 1/1000

DSCF1520-20140806.jpg
ISO 400, F1.8, SS: 1/1200

DSCF1521-20140806.jpg
ISO 400, F1.8, SS: 1/1600

DSCF1522-20140806.jpg
ISO 400, F1.8, SS: 1/2000

DSCF1523-20140806.jpg
ISO 400, F1.8, SS: 1/2500

DSCF1524-20140806.jpg
ISO 400, F1.8, SS: 1/3000

DSCF1525-20140806.jpg
ISO 400, F1.8, SS: 1/4000

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FUJIFILM XQ1のズーム倍率と絞り、シャッター速度 他:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2014-07-29

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