SSブログ

DA 16-45mm F4 ED ALとWL-FXS6 の組合せで超広角レンズ完成 [2. 道具(カメラ)]

DSCF2713.jpg
WL-FXS6 (FujiFilm) をつけたDA 16-45mm F4 ED ALとK-7

 DA 16-45mm F4 ED ALとワイドコンバージョンレンズWL-FXS6 を接続するための改良型のステップダウンリング(67mm -> 58mm、製作方法は後述)が完成しました。(追記: FinePix S100FSあるいはFinePix S200EXR(共にフィルターネジ径67mm)とWL-FXS6 を持っていて「ワイドコンバージョンレンズは・・」と考えている人にこのステップダウンリングは役に立つかもしれません。*)

 早速、テスト撮影したところ、広角端で上部の隅に周辺減光が認められましたが、少し望遠側にズームリングを回せば周辺減光は消え、ズームリングの18mmあたり(18×0.8 -> 14.4mm、35mm判換算22mm相当)では周辺減光の心配なく使えることがわかりました。ズームリングの各数値のところで撮影した画像を等倍で見ると「画像周辺部が少し甘くなるかな・・」という感じです**。DA 16-45mm F4 ED ALはワイド側で少し樽型の歪曲収差があり、WL-FXS6との組合せでそれが拡大される感じです。しかし、下記のblogで書いたニコンダイレクトの0.75倍のワイドコンバーターアタッチメントNH-WM75とAF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G VRの組み合わせによるサンプル画像と比較すれば、歪曲は十分少ないといえます。(「Nikonに勝った」と単純に喜んでいます。)
 K-7のフィルタ取り付け面とワイドコンバージョンレンズの取り付け面の高さを一致させればケラレが減少するという推測が正しく、これにより画像周辺部の画質低下も抑えられていると考えられます。
 手持ちのWL-FXS6と、ステップダウンリング3枚(うち1枚は実験用、合計1,575円)と若干の労力でDA 16-45mm F4 ED ALが超広角レンズとしても使えるようになりました。懐具合の豊かな正統派には、広角域の拡大に対してDA 12-24mm F4ED AL[IF]、DA 15mm F4ED AL Limited、DA 14mm F2.8ED[IF]などをお勧めしますが、手持ち機材の有効活用を図るレンズ遊びも楽しいものです。

IMGP0012-20100223.jpg
DA 16-45mm F4 ED ALの広角端

IMGP0013-20100223.jpg
DA 16-45mm F4 ED ALとWL-FXS6 による広角端(16×0.8 -> 12.8mm、35mm判換算19.6mm相当)
・ WL-FXS6 の重さでDA 16-45mm F4 ED ALがたわんで光軸がずれ、上部の隅のカゲリが拡大されます。このため、広角端ではWL-FXS6 の重さがレンズに与える影響を最少とするように手で支える必要があります。

【ステップダウンリングの加工について】
 当初、67 -> 58mmのステップダウンリングの内側を削ってWL-FXS6 の当り面を下げて、K-7のフィルタ取り付け面とWL-FXS6 の取り付け面の高さを同じにしようと考えたのですが、削る作業が大変で0.2mmも削らないうちにギブアップとなりました。
 「他に楽な方法は何かないか」と考えて、67 -> 62mmのステップダウンリングと62 -> 58mmのステップダウンリングの2枚を組み合わせることを思いつきました。早速、これらを入手して実測したところ、ネジ長は同じ2.3mmで「K-7のフィルタ取り付け面とWL-FXS6 の取り付け面の高さを同じに」という目的が精度よく実現できることがわかりました。

DSCF2699.jpg
2枚のステップダウンリングを組み合わせた状態

DSCF2711.jpg
DA 16-45mm F4 ED ALのレンズ側となる62 -> 58mmのステップダウンリングの端面を削って2.7mmから0.7mmの高さにし、削った面は反射光の低減のため、油性マジックで黒くしました

DSCF2712.jpg
67 -> 62mmのステップダウンリングの内側を削ってWL-FXS6と干渉しないようにし、WL-FXS6が62 -> 58mmのステップダウンリングの端面で当て止めするようにしました。


*: FinePix S100FS、FinePix S200EXRはレンズシフト式手ブレ補正機能内蔵のために鏡筒径が太く、これに伴ってフィルターサイズが67mmとなっています。光学系だけを考えれば径の小さいコンバージョンレンズで対応できると考えられます。

**:DA 16-45mm F4 ED ALの広角端、等倍で見ると中央部はよいのですが周辺部は画像が甘くなるのがわかります(下記のデジタルカメラマガジンの記事も参照)。WL-FXS6 をつけるとこれが拡大される感じで、ズームを望遠にしていくと周辺の画質低下の範囲が広がる感じとなります。そこで欲張らず、「WL-FXS6 はDA 16-45mm より広い画角が欲しい時で、大きな画像では使用しない時(ホームページなどで縮小して使用するならばOK)」に限定使用としました。(さもないとDA 12-24mmなどの存在意義が問われてしまいます・・)

------------------------
DA 16-45mm F4 ED ALとワイドコンバージョンレンズWL-FXS6 の組合わせ実験
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2010-02-16
GANREF ペンタックス K10Dにマッチする標準レンズはどっちだ? デジタルカメラマガジン
http://ganref.jp/magazines/index/4/0/227
GANREF PENTAX ペンタックス DA17-70mmF4AL[IF]SDM デジタルカメラマガジン
http://ganref.jp/magazines/index/3/0/333
・ DA 16-45mm F4 ED ALに関する描写性能について書かれていますが、使っていて「確かにそうだな」と思います。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0