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エレベーター・リニューアル工事完了 [住居]

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2023年のエレベーター・リニューアル工事前の1階のエレベーター乗場

 住処は敷地内に2棟が建つ集合住宅の中にあり、その2棟のエレベーターのエレベーター・リニューアル工事が2月16日から開始され、3月15日に完了しました。その工事により「戸開走行保護装置」が設備され、建築基準法施行令の一部改正(2014年4月1日施行)に対する耐震対策が施され、これらの未実施のためにエレベーターの検査の都度、『既存不適格』とされていたのが解消されました。加えて2017年9月にかご室から外部への連絡装置についての判定基準が見直されたことに対応して1階のエレベーター乗り場のかご室内を表示するモニターテレビの下方にインターホンBOXが新設され、かご室内に何かあった場合、1階乗場のモニターを見ながらかご室内と連絡できるようになりました(写真下)。また、エレベーターを駆動するのは従来の誘導モーターから永久磁石式(PM)モーターとなり、それまでの6.5kWから3.9kWの電動機容量となり、省エネ化されました。その他、かご操作盤液晶表示が4カ国語対応の最新のものとなり、操作ボタンも新しくなりました。
 エレベーター・リニューアル工事、各エレベーターで終日連続停止が8日間でその前後に時間帯停止が7日間ほどあり、時間帯停止は「家族のデーサービスの送り迎えの時間に配慮して欲しい」との要望に対応して午前 10 時から午後 4 時(但し、作業の進捗状況により、午後6時以降に時間帯停止の作業有り)で実施されました。また、終日連続停止期間中、ショートステイをご利用いただいた居住者もいらっしゃいました。管理組合はエレベーター停止期間中、ベビーカー置場を準備する等の対応をしました。そして何よりも居住者の協力があってエレベーター・リニューアル工事が無事に完了したものと思います。

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2023年のエレベーター・リニューアル工事完了後の1階のエレベーター乗場


■ 住処の集合住宅のエレベーターの改修の歴史
 「南流山弐番街」のWebサイトの「管理」に2003年の第1回目のエレベーター・リニューアル工事、2007年のP波感知型地震時管制運転装置の設備について紹介していますので、リンク先をご覧ください。
 2006年に東京港区2012年に石川県金沢市エレベーターによる挟まれ事故が起きました。2006年の事故で新設エレベーターには挟まれ防止対策として「戸開走行保護装置」の設備が義務付けられましたが、2012年の事故により既存のエレベーターにも挟まれ防止対策が推奨されています。
 住処の集合住宅のエレベーターは上記のように『既存不適格』となり、エレベーターのリニューアル工事は20年が目途とされますが、「居住者の安全・安心第一」として前倒し実施を2020年の管理組合に提案しました。しかし、エレベーター・リニューアル工事が実施されることになったのは前回の工事から20年経った2023年度で上記のように工事が完了しました。

【M社の営業の質低下に・・】
 2023年度のエレベーター・リニューアル工事について、その前年度の管理組合による工事仕様の策定には関わっていず、2023年度の管理組合のサポートをするようになってその仕様を知ることになりました。エレベーター・リニューアル工事を担当するM社の営業担当者が「前回の2004年の工事から・・」と説明し始めたことに「この営業の人間は前回工事のことを調べていないのか?」となりました(エレベーターの乗り場の裏側の塗装の剥がれがあり、「この塗装は工事に含まれているね」と確認したところ、「含まれていない」という返事で追加工事としましたが、現場を見ないで工事見積書を作成していることもわかりました)。そして住民説明会の資料として提出された資料を読んで「なぜ、工事が必要か住民に伝える内容になっていない」で私が資料などを送って全面的に書き直させました。また、住民説明会の資料について打合せている中で仮に内水氾濫でエレベーターピットが冠水した場合、管理組合で排水した後、M社が対応するという発言があり、「エレベーターピット内の水を排水するにはエレベーターのドアを開ける必要がある。そのドアを開けられるのは管理組合ではなく、M社だろ!」と指摘することもありました。そして何よりも「非常止め装置の交換が必要で連続停止期間は12日間」と伝えてきたことに2020年の管理組合への提案時に同社から「連続停止は7日間」と聞き、昔、エレベーターの設計について勉強していたこともあり、「工事の内容はカゴなどの重量増を招く要素はない。なぜ、非常止め装置の交換が必要か?」でこの担当者の行動を同社の社長、支社長に伝えました。そして非常止め装置の交換はなく、連続停止期間は8日間となりました。
 M社のその営業担当者は「「エレベーターが停止することによる住民の生活の困難」は関係ない、交換の必要のない非常止め装置を交換して工事金額が増えて営業成績が上がればよい」と考えているようにしか思えませんでした。M社の営業担当は技術を理解し、居住者のことを考えて活動する技術営業でなければならないはずですが・・。つい、NHKの【ドラマ10】正直不動産を思い出してしまいました。

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戸開走行保護装置について
https://www.mlit.go.jp/common/000142998.pdf
建築:建築基準法施行令の一部を改正する政令について(平成26年4月施行) - 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_fr_000053.html
建築:昇降機(エレベーター、エスカレーター等)について - 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000105.html
エレベーターの外部連絡装置の取扱いについて - 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/common/001213108.pdf
エレベーターの外部連絡装置の取扱いが明確化されました。| 一般社団法人日本エレベーター協会
https://www.n-elekyo.or.jp/about/pdf/20181213_elegaiburenraku.pdf
エレベーターに挟まれ高校生死亡した事故17年 安全考える集会 | NHK | 事故
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230603/k10014088741000.html
失敗事例 > エレベータに挟まれ死亡
https://www.shippai.org/fkd/cf/CZ0200702.html
エレベーターに挟まれ女性死亡 金沢のホテル - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXNZO47928960R01C12A1CC1000/

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