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FUJIFILM XQ1とワイコンDW-6、WL-FXS6の組合せ実験 [2. 道具(カメラ)]

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 COOLPIX P330 を43mmフィルターネジ対応にし、ワイドコンバージョンレンズDW-6と組合せて35mm判換算19mmの広角撮影システムができたことを3月のblogで、後継機のCOOLPIX P340 も43mmフィルターネジ対応にできそうなことを先月のblogで紹介しました。
 COOLPIX P330 + DW-6は画質的に良好で、ズームメモリーの機能により組合せ時にズームレンズとコンバージョンレンズをぶつける心配はありません。従ってFUJIFILM XQ1の画角拡大の必要性は全くありません。しかし、実験屋の性 ・・・ (^_^;
 FUJIFILM XQ1を三脚に載せ(写真上)、XQ1のレンズの前にワイドコンバージョンレンズDW-6とWL-FXS6を手持ちで位置決めし、ベランダから見える景色を撮影してXQ1の相性について確認してみました。その結果、いずれのワイコンも広角端でケラレを生じることはなく、ワイドコンバージョンレンズのイメージサークルの大きさの面では問題ないことがわかりました。

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FUJIFILM XQ1単体の広角端

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COOLPIX P330 とワイドコンバージョンレンズDW-6(RICOH)の組合せ


【DW-6(RICOH)】
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ワイドコンバージョンレンズDW-6(RICOH)
倍率:0.79倍、レンズ構成:3群3枚、取付け径:43mm、全長: 22.9mm、最大径:φ60mm、重さ:約110g

 0.79倍のDW-6(RICOH)との組合せ、広角端でケラレなく使え、画像周辺の画質低下も目立たず、35mm判換算19.75mmで使えることがわかりました。タル形の歪曲収差はFUJIFILM XQ1の特性をそのまま、反映したものです。

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上の画像(S4:3で撮影)の左側を512x384で等倍で切り出し


【WL-FXS6(FUJIFILM)】
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ワイドコンバージョンレンズ WL-FXS6 (FUJIFILM)
倍率:0.8倍、レンズ構成:3群3枚、取付け径:58mm、全長:37.5mm、最大径:φ95mm、重さ:214g

 0.8倍のWL-FXS6(FUJIFILM)との組合せも広角端でケラレなく使え、DW-6より若干、画角が狭いのが確認できます。タル形の歪曲収差もFUJIFILM XQ1の特性をそのまま、反映したものです。なお、画像周辺の画質低下、WL-FXS6はその大きさから手持ちでXQ1のレンズに位置決めすることが難しく、その影響も考えられます。

DSCF1549-20140814.jpg

DSCF1549-20140814a.jpg
上の画像(S4:3で撮影)の左側を512x384で等倍で切り出し


■ FUJIFILM XQ1とDW-6の組合せ方法の検討
 DW-6は現在も入手可能であり、FUJIFILM XQ1との組合せでサイズ面からもバランスがよいことから、次に組合せ方法について考えた内容を紹介します。

【案1:コントロールリングにフィルターネジを取り付け
 COOLPIX P330を改造するために考えた(P340もその応用)、レンズ周囲のリング部にフィルターネジを取り付ける方法は、FUJIFILM XQ1のレンズ周囲のリング部の前面までコントロールリングの一部となっていることもあり、「回転するコントロールリングはDW-6とアダプターの重量に耐えられるか?」、「コントロールリングにズーム操作を割り当てている場合、誤って操作してDW-6とXQ1のレンズを衝突させる危険性がある」などから考えるだけにしました。

【案2:ズームレンズ先端にコンバージョンレンズ取付け用ネジ
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 ズームレンズの2段の鏡胴の内側の鏡胴直径は約34.5mm、レンズバリアの周囲の段付き部の直径は約27mmです。そこで八仙堂のステップアップリング28-43mmの28mm側を平らに削って両面接着テープでレンズ先端に取り付けて43mmフィルターネジ対応にする方法を思いつきました。しかし、フィルターなどの軽いものとの組合せであれば問題ないと思われますが、DW-6の約110gの荷重がレンズ先端にかかるのはDW-6の荷重を手で支えたとしてもレンズ駆動系の寿命に影響するのは明白です。加えて接着面積は多いとはいえないことから不用意に力を加えると剥がれてコンバージョンレンズごと、落とす危険もあります。この案も考えるだけにしました。

【案3:三脚ネジ孔を使って固定するコンバージョンレンズアダプターの製作
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三脚ネジ孔を用いた事例:FinePix F11用に改造したUR-E3 (Nikon)

 三脚ネジ孔を使って固定するコンバージョンレンズアダプターの製作はXQ1のレンズに余計な荷重をかけることはなく、最も確実な方法です。しかし、上のFinePix F11の事例のように改造のベースとなるアダプターがない場合、製作が容易でないというハードルがあります。

【案4:DW-6を手持ちでFUJIFILM XQ1に位置決めしやすくする
 POWER ONでズームレンズが広角端にあるFUJIFILM XQ1のレンズの前に、DW-6を手で支えて位置決めして撮影するものとし、この位置決めを容易にできるようにします(撮影はXQ1の広角端で限定使用とします)。使用材料はステップアップリング40-43とクッション材です。

[ DW-6 ]
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DW-6の取付けネジ側

 DW-6のXQ1側の鏡筒と、XQ1のレンズ先端が直接、接触することを防ぎ、かつ、DW-6とXQ1のレンズ間距離を適正とするためのクッション材(接着テープ付)をDW-6の直径31~37mmの間の面に等間隔で4ヶ所貼り付けます。
 後にレンズ間距離の調整を行うため、最初は厚さ1mm程度のクッション材を貼り付けます。

[ ステップアップリング40-43 ]
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 DW-6の取付けネジの内側の凹部の内径は約37mmで、XQ1のレンズ先端(直径約34.5mm)はこの間に納まります。DW-6のカメラ側のレンズは一段奥まった位置にあり、XQ1のレンズをDW-6のレンズ中心となるようにガイドすればDW-6のレンズとXQ1のレンズ鏡筒が接触してレンズを痛める心配はありません。
 ステップアップリング40→43mm(八仙堂)の40mm側にφ1のキリ孔をあけます。このキリ孔にワイコンを手から滑らせて落とすことも防ぐためのハンドストラップを取り付けます。そして40mmの内径部(約37mm)にXQ1のレンズ中心とDW-6のレンズ中心を合わせるためのガイド用の1mm厚のクッション材を貼り付けます。

[ 調整 ]
 DW-6にステップアップリングを取り付け、DW-6を手で支えてFUJIFILM XQ1のレンズ先端に位置決めして撮影開始となりますが、この段階ではXQ1とDW-6が最適距離となっていません。そこでXQ-1とDW-6の組合せによる撮影結果を確認し、必要に応じて上記のDW-6に貼るクッション材の厚さを、良好な撮影結果が得られるように調整します。

 第4案はFUJIFILM XQ1を使用していて、「もっと広角が欲しいなあ」と考えられている方にお奨めできる方法だと思います (^_^)
 以上、実験報告とFUJIFILM XQ1とDW-6の接続方法の検討でした (^_^;

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COOLPIX P330 : ワイドコンバージョンレンズDW-6(RICOH)と組合せ:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2014-03-26
COOLPIX P340を43mmフィルターネジ対応にするアイディア:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2014-07-07


FUJIFILM プレミアムコンパクトデジタルカメラ XQ1 ブラック F FX-XQ1B

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