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自転車のフレームサイズの計算方法 [2. 道具(自転車)]

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GIOS PURE

 最近はBA-100の試走が多かったため、久し振りのGIOS PUREによる江戸川自転車道の走行となりました。走りやすさ、ブレーキの効き味など、やはり、BA-100とは一線を画すものであることを確認できました。
 さて、小径自転車でもスポーツ車的に乗る場合は、700Cなどのタイヤを履いた自転車と同様の乗車姿勢がよいものです。そこで整理のため、身長に対して適切な自転車のシートチューブ長、トップチューブ長の求め方を整理してみました。

1. シートチューブ長
(1) 股下寸法の測定
 股下に厚手の本を挟み、床面から本の上端までの寸法を測定し、これを股下長(E)とします。
(2) BBからサドル上面までの寸法の計算
 次式に股下長を代入してBBからサドル上面までの寸法(F)を求めます。係数の0.88は『CYCLE SPORTS』(八重洲出版)のWebサイトの「サドルのセッティングを煮詰める」によります。
 なお、例えば股下寸法750mmでFの値は660mm、クランク長170mmを足すと830mmとなるため、80mm不足するのではないかと考えられる方もいるかもしれません。しかし、ペダルは踵で踏むのではなく、拇指球の辺りで踏むことになります。足首の関節から直下の足裏までの距離と、足首の関節から拇指球の直下の足裏までの長さの差を求めると体格によって異なりますが、8cm程度後者が長くなります。そして靴底の厚さを考慮すると上記の式で目安となる値が得られることがわかります。

  E×0.88=F  ・・・ [1]

(3) シートチューブ長の計算
 サドルポストをシートチューブに最も深く入れた状態でシートチューブの上端からサドルの座面までの高さは7cm程となります。そこで若干の余裕を見てFから100mmを引いた値をシートチューブ長(G)とし、シートチューブがこれより短い自転車を選定の対象とします。

  F-100=G  ・・・ [2]

2. トップチューブ長
 Bianchi、LOUIS GARNEAU、GIOSのWebサイトではフレームの寸法が紹介されていて、自転車選びに参考となります。そこで。LOUIS GARNEAUのWebサイトで紹介される自転車のフレーム寸法から、サドルとハンドルを同じ高さとして、コクピット長(J、 サドルの中心からハンドルまでの距離)を求めるための身長(H)に乗じる係数を考え、0.37~0.38が目安になることがわかりました。(自転車の用途により、この値は異なり、また、人により、身長と胴や腕の長さの比が異なることから、あくまで目安的な値です。なお、胴長と腕の長さから求める方法もありますが、正確にその値を計測をすることが難しいため、やはり目安の値となります。)
  これにより、例えば、Urban/Commutingを用途とするLGS-TR LITES(LOUIS GARNEAU)の2サイズの適応身長の中間値162.5cm、172.5cmに0.38を乗じてでコクピット長を求めると、617.5mm、655.5mmとなり、これにステムの突き出し長(K)を減じると、計算上のトップチューブ長(L)が527.5mm、545.5mmとなり、当然ですが、実際のトップチューブ長の535mm、550mmに近い値となります。

  H×0.38-K=L  ・・・ [3]

追記
 身長×(0.306~0.312)をトップチューブ長とする計算方式があるようです。(0.306はロードレーサーのようにトップチューブを短くデザインするもの)
 
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サドルのセッティングを煮詰める(CYCLE SPORTS、八重洲出版)
http://www.cyclesports.jp/magazine/0709/index2.html
LOUIS GARNEAU
http://www.louisgarneausports.com/bike/

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