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「原爆体験記」、「第二楽章」(朗読:吉永小百合) [本と映像・音楽の話]

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 本blogで書いた原爆に関して入手した本は、末尾のリストとなりました。そして広島市原爆体験記刊行会 (編)「原爆体験記」(1975年、朝日新聞出版;1965年に単行本として刊行されたものを朝日選書として刊行)をBOOKOFF 埼玉三郷店で入手しました。その「刊行のことば」は「これは、五年前の広島においての痛ましい体験のいつわりなき記録の一部である。(略)」で始まり、「これは陽の目を見ずに終わった小冊子「原爆体験記」に付せられた序文である」(略)と注記、さらにそれに続いて広島市長 浜井信三氏(昭和四十年七月)の「はじめに」で原爆五周年として小冊子にまとめるも占領政策によって世に出すことができなかったが、発行に漕ぎつけることができたと記されています(早乙女勝元(著)「東京大空襲」(1971年、岩波書店)が東京大空襲から26年も経て刊行されたのも米国に対する対応だったように記憶します)。
 大江健三郎(著)「ヒロシマ・ノート」(1970年、岩波書店)を読みましたが、1950年に刊行を果たせなかった「原爆体験記」に11篇を加えて1965年に刊行された「原爆体験記」、原爆で被爆された方たちがどのような状況にあったか、とても考えさせられました。
 NHKの「目撃!にっぽん」で12月12日、「“空白の10年” 被爆者の闘い」が放送され、その中で当時、被爆者の体験記(入手した「原爆体験記」の前身)が刊行できなかった裏事情も詳しく伝えられました。そして番組を通して政府が原爆被爆者に対して何も対応していなかったことを再確認し、憤りの気持ちが再び湧いてきました。

■ 「第二楽章」
 吉永小百合さんの「第二楽章」のCDをBOOKOFF 6号松戸馬橋店で入手しました。
 “ヒロシマ”の様々な女性が記した「原爆詩」の吉永小百合さんによる朗読を聞き始めた途端、涙が・・

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