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「崩壊する超高層ビル内部からの驚ろくべき証言 9・11 生死を分けた102分」 [本と映像・音楽の話]

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 2021年8月31日、米軍はアフガニスタンから完全撤退しました(リンク先はNHKの解説)。米軍のアフガニスタンからの撤退は、前大統領のトランプの時代に米国が反政府武装勢力タリバンと今年5月までに米兵5000人を撤退させる合意文書を結んだもので(アフガニスタン政府がありながら、米国がタリバンと合意文書を結んだことは理解不可能)、バイデン大統領は完全撤退の時期は遅らせましたが、前政権の合意に従ったものといえます(「今年のあの事件の起きた9月11日を昨年と同じ状況では迎えたくない」という強い思いがあったように思われてなりません)。
 2001年9月11日に米国で起きた同時多発テロから20年となります。2008年のblog事件から4ヵ月後にNew Yorkへ行ったことを書きました。2005年のblog9.11の文字を見たり聞いたりすると事件を思い出し、感情の高まりを生じる私がいることに触れました。
 New Yorkへ行った際に事件に関わる写真集などを入手しましたが、その後、積極的には事件関係の本は入手しませんでした。JIM DWYER * & KEVIN FLYNN (原著), 三川基好(訳)「崩壊する超高層ビル内部からの驚ろくべき証言 9・11 生死を分けた102分」(2005年、文藝春秋;原著はJim Dwyer: "102 Minutes : The Untold Story of the Fight to Survive Inside the Twin Towers")をBOOKOFF 16号野田店見つけ、気持ちの変化が起きていたようで「読まねば」となり、入手しました。読みながら1993年のWTCの爆弾テロ事件に関する記載、そしてその事件が建物で働く人々に対する避難計画に活かされてなかったこと、また、建物構造の耐火性能が不足という構造上の問題が短時間での崩壊を招いたことに対する指摘に以前、それを読んだことを思い出しました。
 先のblogで9月9日 00:10 よりNHK BS1で放送の「グラウンド・ゼロからの脱出 9.11 生と死を分けたもの」(原題:"SURVIVING 9/11" , フランス, 2020年)を見たことを書きました。ハイジャックされた旅客機のWTCへの衝突とWTCの建物崩壊で勤務される方、救助に向かった消防士が亡くなられた中で、生き延びられた方たちの行動をインタビューを中心として紹介する番組で奇跡(他に言葉が浮かびません)としか思えませんでした。9.11関係の映画が何本も制作されたようです。それらは心の準備ができたら・・
(税込210円)
*:2020年10月8日に亡くなられたことがThe New York Timesで報じられました。

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