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「なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識」 [本と映像・音楽の話]

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 先のblogNHKスペシャル「原爆初動調査 隠された真実」(8月9日放送)から、原爆による残留放射線が高かったのに関わらず、米国が隠蔽し(原爆製造研究チームを主導したオッペンハイマーの根拠のない説明を使う)、日本人研究者による原爆研究が禁止され、救える命だったのに関わらず、見殺しにされた方たちがいることを知ったことを書きました。
 もう4ヶ月前となりますが、NHK BS1の国際報道2021の4月5日放送で、被爆二世で現在、デュポール大学の准教授として「なぜアメリカでは、原爆が悪ではないのか?」を研究される宮本ゆき氏の活動が紹介されていました。そして宮本氏の著書「なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識」(2020年、岩波書店)を知りました(まだ、入手できていません)。

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「放射能難民から生活圏再生へ―マーシャルからフクシマへの伝言」 [本と映像・音楽の話]

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  8月9日、NHKスペシャル「原爆初動調査 隠された真実」を通して原爆による残留放射線が高かったのに関わらず、米国が隠蔽し、残留放射線による被爆の影響を知るために長崎の西山地区の人々を被爆の実験台とし、占領政策として日本人研究者による原爆研究を禁止し、救える命だったのに関わらず、見殺しにされた方たちがいることを知りました。
 菅総理大臣に被爆者団体が「核兵器禁止条約」への署名・批准や、条約の締約国会議へのオブザーバーとしての参加、それに、長崎で被爆者としての認定を求めて裁判を続けている「被爆体験者」と呼ばれる人への被爆者健康手帳の交付などを求めました。「被爆体験者」の救済については「現在も訴訟が継続中でありまずはその行方を注視していきたい」と述べたことに対して思考力のない総理大臣にやりきれない気分になりました(NHKニュース)。NHKスペシャル「原爆初動調査 隠された真実」の内容を知り、早期に政治判断して、長崎の方たちの救済に向かうことを強く願います。

 先のblog長崎・ヒバクシャ医療国際協力会 (編著)「21世紀のヒバクシャ―世界のヒバクシャと放射線障害研究の最前線」(2011年、長崎新聞社)、ふくもと まさお (著)「ドイツ・低線量被曝から28年―チェルノブイリは終わっていない」(2014年、言叢社)、肥田舜太郎/鎌仲ひとみ(著)「内部被曝の脅威 ―― 原爆から劣化ウラン弾まで」(2005年、筑摩書房)の入手について書きました。1954年3月1日、ビキニ環礁 (Bikini Atoll) で行われたアメリカ軍の水素爆弾実験で発生した多量の放射性降下物を浴びた遠洋マグロ漁船第五福竜丸を展示する都立 第五福竜丸展示館を見学したことを2014年のblogで書きました。
 現在、ビキニ環礁はマーシャル諸島共和国に属しています。
 中原聖乃(著)「放射能難民から生活圏再生へ―マーシャルからフクシマへの伝言」(2012年、法律文化社)を5月に岐阜かかみがはら航空宇宙博物館へいった後に立ち寄ったBOOKOFF PLUS 各務原インター店で入手しました。(税込370円→税込210円)
 シンポジウム「核被害による長期避難の実相~チェルノブイリとマーシャル諸島に学ぶ」(2016年)における著者の講演「マーシャル諸島・核実験避難島での生活再建」(pdfファイル)も見つけました。
 「マーシャル諸島では12年間毎日、広島原爆級の核爆弾1.7個相当分が爆発していた」(2015年8月5日, HUFFPOST)、「マーシャル諸島の放射線量、今も福島より高く 60年前の核実験で残留」(2019年7月18日 、CNN)の報道などをWeb検索でみつけました。
 やりきれない気持ちが湧いてきます。でも目を閉じてはいけないという気持ちで・・

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