SSブログ

「放射能難民から生活圏再生へ―マーシャルからフクシマへの伝言」 [本と映像・音楽の話]

P1310767-20210501s.jpg

  8月9日、NHKスペシャル「原爆初動調査 隠された真実」を通して原爆による残留放射線が高かったのに関わらず、米国が隠蔽し、残留放射線による被爆の影響を知るために長崎の西山地区の人々を被爆の実験台とし、占領政策として日本人研究者による原爆研究を禁止し、救える命だったのに関わらず、見殺しにされた方たちがいることを知りました。
 菅総理大臣に被爆者団体が「核兵器禁止条約」への署名・批准や、条約の締約国会議へのオブザーバーとしての参加、それに、長崎で被爆者としての認定を求めて裁判を続けている「被爆体験者」と呼ばれる人への被爆者健康手帳の交付などを求めました。「被爆体験者」の救済については「現在も訴訟が継続中でありまずはその行方を注視していきたい」と述べたことに対して思考力のない総理大臣にやりきれない気分になりました(NHKニュース)。NHKスペシャル「原爆初動調査 隠された真実」の内容を知り、早期に政治判断して、長崎の方たちの救済に向かうことを強く願います。

 先のblog長崎・ヒバクシャ医療国際協力会 (編著)「21世紀のヒバクシャ―世界のヒバクシャと放射線障害研究の最前線」(2011年、長崎新聞社)、ふくもと まさお (著)「ドイツ・低線量被曝から28年―チェルノブイリは終わっていない」(2014年、言叢社)、肥田舜太郎/鎌仲ひとみ(著)「内部被曝の脅威 ―― 原爆から劣化ウラン弾まで」(2005年、筑摩書房)の入手について書きました。1954年3月1日、ビキニ環礁 (Bikini Atoll) で行われたアメリカ軍の水素爆弾実験で発生した多量の放射性降下物を浴びた遠洋マグロ漁船第五福竜丸を展示する都立 第五福竜丸展示館を見学したことを2014年のblogで書きました。
 現在、ビキニ環礁はマーシャル諸島共和国に属しています。
 中原聖乃(著)「放射能難民から生活圏再生へ―マーシャルからフクシマへの伝言」(2012年、法律文化社)を5月に岐阜かかみがはら航空宇宙博物館へいった後に立ち寄ったBOOKOFF PLUS 各務原インター店で入手しました。(税込370円→税込210円)
 シンポジウム「核被害による長期避難の実相~チェルノブイリとマーシャル諸島に学ぶ」(2016年)における著者の講演「マーシャル諸島・核実験避難島での生活再建」(pdfファイル)も見つけました。
 「マーシャル諸島では12年間毎日、広島原爆級の核爆弾1.7個相当分が爆発していた」(2015年8月5日, HUFFPOST)、「マーシャル諸島の放射線量、今も福島より高く 60年前の核実験で残留」(2019年7月18日 、CNN)の報道などをWeb検索でみつけました。
 やりきれない気持ちが湧いてきます。でも目を閉じてはいけないという気持ちで・・

-----------
「21世紀のヒバクシャ―世界のヒバクシャと放射線障害研究の最前線」、「内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで」、「ドイツ・低線量被曝から28年―チェルノブイリは終わっていない」:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2021-08-05
都立 第五福竜丸展示館:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2014-05-06
特別企画展「ユーリ・ガガーリン物語」(3月20日~5月17日、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館):ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2021-05-01
長崎・ヒバクシャ医療国際協力会 NASHIM
http://www.nashim.org/
中原 聖乃 (Satoe Nakahara) - マイポータル - researchmap
https://researchmap.jp/nakaharasatoe
中原聖乃の研究ブログ
https://blog.goo.ne.jp/satoe_nakahara
『放射能難民から生活圏再生へ』中原聖乃 -書籍紹介-京都の法律文化社-
https://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-03463-2&genre=%8D%91%8D%DB%8A%D6%8CW%81E%8AO%8C%F0&author=&bookname=&keyword=&y1=&m1=&y2=&m2=&base=genre
「マーシャル諸島・核実験避難島での生活再建」(シンポジウム「核被害による長期避難の実相~チェルノブイリとマーシャル諸島に学ぶ」;中京大学社会科学研究所特任研究員、中原聖乃)
https://www.kwansei.ac.jp/cms/kwansei_fukkou/img/publications/other/2016_06_02.pdf
「マーシャル諸島⽶核実験の「その後」――核災害からの「再⽣」・「復興」はあるのか」(竹峰誠一郎)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/KKSGI/takemine.pdf
特集論文「キャッスル作戦とマーシャル諸島の人々」(豊﨑博光、広島平和研究:Hiroshima Peace Research Journal, Volume 2)
http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hiroshima-cu/file/12247/20170320231734/HPRJ2_21.pdf
マーシャル諸島では12年間毎日、広島原爆級の核爆弾1.7個相当分が爆発していた | ハフポスト
https://www.huffingtonpost.jp/kenji-sekine/marshall-islands-nuclear-weapon_b_7937352.html
CNN.co.jp : マーシャル諸島の放射線量、今も福島より高く 60年前の核実験で残留
https://www.cnn.co.jp/world/35140065.html
太平洋の「核のひつぎ」から汚染物漏出の恐れ、国連総長が懸念 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3225358
核兵器の脅威を伝えるマーシャル諸島の世界遺産「ビキニ環礁核実験場」 – skyticket 観光ガイド
https://skyticket.jp/guide/121475
間の瀬の黒い雨
http://www2.vidro.gr.jp/manose/main.html


放射能難民から生活圏再生へ―マーシャルからフクシマへの伝言

放射能難民から生活圏再生へ―マーシャルからフクシマへの伝言

  • 作者: 中原 聖乃
  • 出版社/メーカー: 法律文化社
  • 発売日: 2021/04/30
  • メディア: 単行本



nice!(16)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 16

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント