「さらばアホノミクス ― 危機の真相 ー」、「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」、「偽りの経済政策 ― 格差と停滞のアベノミクス」、「なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか」 [本と映像・音楽の話]
2022年、私にとってもっとも衝撃だったのはロシア軍によるウクライナ侵攻(リンク先はNHKのウクライナ情勢)でした。NHKで再放送された世界ふれあい街歩き「ウクライナ キエフ 特別版」 (初回放送2019年)を見て、そこに今日の状況に繋がる映像があることに気付かされました。「人は一歩ずつ良くなっていく」、「人には倫理感がある」という思いは打ち砕かれ、連日伝えられるウクライナの惨状に涙が出、「人の姿をした悪魔がいる」を認識させられました。
2022年は安倍元首相の銃撃事件(リンク先はNHKスペシャル)があり、旧統一教会の問題が明らかになったことも忘れられない年でした(「花の中三トリオ」といわれた桜田淳子の1992年の統一教会の合同結婚式への参加に違和感を感じたことも思い出しました)。安倍元首相、潰瘍性大腸炎という難病の名称を使って辞任しましたが、「長期となった2度目の在任期間は何なの?」となりました(病名をそのように使ったことに問題指摘あり)。マスメディアの辞任に対する報道の内容、安倍首相のヨイショばかりで「総理番の記者ばかりに任せているためにおかしくなっている」とも考えました。東日本大震災の復興事業にブレーキをかける東京オリンピックの誘致を虚言で行い、NHKの夜の報道番組に政治的な力で出演して利用するなど、全く国葬に値しない人間と考えて『安倍元首相「国葬」反対!8・31国会正門前大行動』にも参加しました(blog)。そして東京オリンピックの開催に対して問題の渦中にある電通とどのような関係にあったかも非常に気になっています *。
以下、安倍元首相に関連して入手した本を整理の意味で紹介します。
「もはや経済政策にあらず!「強い国」の危険な正体!今、決別の時。 アベノミクス、TPP、中国経済の減速、ギリシャ危機......。安倍首相の経済政策「アベノミクス」を「アホノミクス」と批判し続ける「ブレない経済学者」浜矩子・同志社大学大学院教授が、混迷深まる「アベノミクス」と世界経済を一刀両断! ! 毎日新聞人気連載「危機の真相」の書籍化! !」と内容紹介される 浜矩子(著)「さらばアホノミクス ― 危機の真相 ー」(2015年、毎日新聞出版)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で入手しました。
「2012年末に第二次安倍政権が誕生してから早や3年。その間、大きく変わったことが権力とメディアの関係だ。朝日新聞に代表される政権に批判的な大手メディアはなぜ軒並み”大人しく”なったのか。その背景には安倍政権の巧みなメディアコントロールと、ネットによる大転換期に対応できず組織防衛に走る既存メディアの腰砕けぶりがあった――。前ニューヨーク・タイムズ東京支局長の著者が明らかにする「世界から見たアベ・ジャパン」の真実。」と内容紹介される マーティン・ファクラー (著)「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」(2016年、双葉社)はBOOKOFF 16号柏店で入手しました。そして「第二次安倍政権が2012年末に誕生して以降、権力とメディアの関係は大きく変わった。権力がメディアに露骨な態度をとるようになった理由は何か。権力を監視するはずのメディアが、その役割を放棄しているかのように見えるのはなぜか。この問題を解くカギは、アメリカにあった――。「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」(2016年刊)に、トランプ大統領誕生、コロナ禍によりアメリカで起きているメディア対権力の戦い、そして安倍政権への忖度が繰り返される日本のメディアの現状を追加した増補改訂版。」とする マーティン・ファクラー (著)「吠えない犬 安倍政権7年8カ月とメディア・コントロール」(2020年、双葉社)の発行を確認しました。
「安倍政権と黒田日銀**による「失敗」を徹底検証.「成果」のまやかしを暴き,格差と停滞をもたらした経済政策を鋭く批判する.」と紹介される服部茂幸 (著)「偽りの経済政策 ― 格差と停滞のアベノミクス」(2017年、岩波書店)もBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で入手しました。
「憲政史上最長が見えてきた安倍政権。閉塞感が続く日本の政治だが、安倍政権のどこが問題なのか、安倍晋三とは何者なのか? 第1章は「まんが・安倍晋三物語」。岸信介の孫に生まれた安倍首相の誕生から第一次内閣辞任までを、特別取材班・佐々木芳郎氏が検証しまとめた物語を、漫画家・ぼうごなつこさんによる描き下ろし(80P超)。続く第2章は安倍話法と安倍史観から政治家・安倍首相を分析。第3章は思想家・内田樹氏と、安倍政治の「なぜ?」について激論!元事務次官・前川喜平氏から籠池泰典氏まで、安倍首相を知る面々にインタビュー。 東京新聞記者・望月衣塑子氏&特別取材班が、安倍政治を徹底的に考えてみた1冊です!」と内容紹介される望月衣塑子&特別取材班(著)「「安倍晋三」大研究」 (2019年、ベストセラーズ;漫画「まんが・安倍晋三物語」の入手については2020年のblogで書きました。そして「ウソと欲と保身にまみれた日本の支配層、その暗部を間近で見ながらなぜメディアは報じようとしないのか? この国の「中枢」を蝕む病根を暴き出す!! コロナ禍、黒川、森友……国難のなか、政権と、「なれ合いジャーナリストたち」は私たちの知らないところでいったいなにをしているのか? 権力が隠し、メディアが伝えない真実の姿とは? 最前線で弧闘する「新聞記者」望月衣塑子だからこそわかる迫真のドキュメント!」と紹介される 望月衣塑子/佐高信(著)「なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか」(2020年、講談社)もBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で入手しました。
*: 2006年のblogで早稲田大学大学院政治学研究科の科学技術ジャーナリスト養成プログラムで学び始めたことを書きました。同プログラムで学ぼうと考えたきっかけは、2020年のblogで触れた筑波大学東京キャンパス社会人大学院(夜間)の経営システム科学専攻に1994年に入学し、その修士論文でシミュレーションをする中で厚生労働省(当時)の推計のいい加減さに気付いたことによります。ジャーナリストとしての活動はしていませんが、ジャーナリスト的な視点は身に着けていると思います。
**:高齢になって自分を信じることを頑固に主張し、外界の変化に対応できなくなる人がいます。そのような状況にあるように思われてなりません。2023年に退任とのことで、「現在より世界の動向に」となっています。
(税込110円、税込220円、税込110円)
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潰瘍性大腸炎(指定難病97) – 難病情報センター
https://www.nanbyou.or.jp/entry/218
「政権批判や擁護に、病気を使わないで」 安倍首相と同じ難病を患い生きる男性の願い / Twitter
https://twitter.com/i/events/1306059190968881152
「桜を見る会」問題で安倍首相が犯した最大のミスとは何か | トンデモ人事部が会社を壊す | ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/224022
「総理番」って知ってますか | 特集記事 | NHK政治マガジン
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/6355.html
さらばアホノミクス 危機の真相 | 毎日新聞出版
https://mainichibooks.com/books/business/post-157.html
安倍政権にひれ伏す日本のメディア - マーティン・ファクラー (単行本) | 双葉社 公式
https://www.futabasha.co.jp/book/97845753099660000000?type=1
吠えない犬 安倍政権7年8カ月とメディア・コントロール - マーティン・ファクラー (単行本) | 双葉社 公式
https://www.futabasha.co.jp/book/97845753158200000000?type=1
MBAのこと:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2020-03-31
雑誌の吊り広告に考えさせられる:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2013-12-23-1
安倍首相の靖国参拝に関する発言のいいかげんさ:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2013-12-26-1
「メディアの将来像を考える会」の4月例会で望月衣塑子氏の講演を聴講:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2018-04-12
新聞労連シンポジウム「官邸会見の役割から考える〜ジャーナリズム、本音と建前」(2019年6月22日、文京区区民センター):ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2019-06-23
「日本中枢の崩壊」、「日本中枢の狂謀」:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2020-06-23-1
「安倍晋三」大研究:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2020-10-10-1
「「アベ友」トンデモ列伝 」:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2020-11-26-1
俗称「アベノマスク」が届き、サイズ的に小さいマスクとなった理由が推定される:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2020-06-06
『安倍元首相「国葬」反対!8・31国会正門前大行動』:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2022-09-01
偽りの経済政策 - 岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b287045.html
これでも「アベ」と心中しますか? ~国民の9割を不幸にする安倍政治の落第通信簿 (廣済堂新書)
- 作者: 浜 矩子
- 出版社/メーカー: 廣済堂出版
- 発売日: 2017/12/31
- メディア: 新書
大メディアの報道では絶対にわからない どアホノミクスの正体 (講談社+α新書)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/12/21
- メディア: 新書
強欲「奴隷国家」からの脱却 非正規労働時代をマルクスが読み解いたら (講談社+α新書)
- 作者: 浜 矩子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2020/03/21
- メディア: 新書
新自由主義の帰結――なぜ世界経済は停滞するのか (岩波新書)
- 作者: 服部 茂幸
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/05/22
- メディア: 新書
「アホノミクス」よく言ってくれました。メディアが政権に忖度してしまってタモリが言った「新しい戦前」になってほしくありません。野党の一部まで政権にすり寄ってしまうようでは情けないです。
by sabineko (2022-12-31 20:25)
>sabineko さん、
「レーガノミクス」は「(略) 財政赤字の拡大,貯蓄増強の失敗等により実質金利高・ドル高をもたらし,ひいては産業の国際競争力を減退させ,貿易・経常収支赤字の大幅拡大をもたらすなどのマイナス面も大きかったとみられる。(略) 」(昭和62年 年次世界経済白書)と評価されます。後に大統領となるGeorge H. W. BushはVoodoo Economicsと揶揄したとのことです。
自分の苗字をモジってつけた「アベノミクス」、裏に電通関係者がいたのかもしれませんが、「レーガノミクス」のことを考えると普通の知識を有している人間ならばつけられない造語です。そしてそれを聞いた当時、「馬鹿じゃないか」となりました。
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レーガノミクス - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%82%B9
昭和62年 年次世界経済白書 第2章 世界的な貿易収支不均衡-その原因と影響‐
https://www5.cao.go.jp/keizai3/sekaikeizaiwp/wp-we87/wp-we87-00203.html
第1部第3章 レーガノミックスによる双子の赤字と対外経済摩擦
https://www.esri.cao.go.jp/jp/esri/prj/sbubble/history/history_01/analysis_01_01_03.pdf
by robotic-person (2022-12-31 21:08)