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脳、心、リハビリ ブログトップ
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第14回脳の世紀シンポジウム [脳、心、リハビリ]

 脳科学は今日、大変注目を集めています。それもありますが、9月13日に有楽町朝日ホールで下記の3団体共催による「第14回脳の世紀シンポジウム」に参加してきました。
 西澤潤一首都大学東京学長の特別講演の後、「脳を知る」、「脳を創る」、「脳を守る」、「脳を育む」の4つの主要研究分野について講演がありました。
 これらの講演で共通に思えたのは、計測技術の長足の進歩なくしてこれらの研究の成果はなかったであろう、ということでした。

NPO法人 脳の世紀推進会議
http://www.braincentury.org/
ブレインサイエンス振興財団
http://www.bs-f.jp/
(独)理化学研究所脳科学総合研究センター
http://www.brain.riken.go.jp/index_j.html


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第1回「脳神経科学と倫理」国際ワークショップ [脳、心、リハビリ]

 7月22日、大手町のサンケイプラザで第1回「脳神経科学と倫理」国際ワークショップが開催されました。参加は事前登録ですが、会場は満席で多くの人が関心を持っていることを実感しました。
 午前の香川教授(山梨大学)、石原助教授(北海道大学)、稲葉特別研究員(科学技術文明研究所)のパネルディスカッションの中で、会場の日本ALS協会の女性がALS(筋萎縮性側索硬化症)の母親の話をされました。この発言で私にベースを教えてくれた先生が、難病のオリーブ橋小脳萎縮症で亡くなられたことを思い出しました。その直後、文部科学省から内閣府の所属となったという人物が、最近の大学の不祥事や研究自由の批判をして注文をつけたのには、愕然としました。このワークショップがそのようなことを話す場でないことは、常識的な人間ならばわかるはずなのですが。高圧的に話す役人特有の特権意識・・、まだ、このような人物がいたとは・・。
 午後のDr.Illes(Stanford Univ.)、岡野教授(慶應義塾大学)、川人ATR所長、Dr.Chen(NINDS)によるパネルディスカッションで会場から、瀬川昌也先生(小児神経科学の第一人者、瀬川小児神経学クリニック院長)から、自閉症、ダウン症をあげて神経回路発達の基礎研究ができていないことを指摘されました。(門外漢であるため、この表現には誤りがあるかもしれませんが・・。)
 川人ATR所長は脳科学の流行に対して、それを商業的に利用すること、マスメディアが興味本位に取り扱うことについて警鐘ともいえるコメントを出されていました。

第1回「脳神経科学と倫理」国際ワークショップ
http://www.kuba.co.jp/ristex/index.html
社会技術研究開発センター
http://www.ristex.jp/
日本ALS協会
http://www.alsjapan.org/
難病情報センター
http://www.nanbyou.or.jp/top.html
Neuroethics Imaging Group - Stanford Center for Biomedical Ethics (SCBE) - Stanford University School of Medicine
http://neuroethics.stanford.edu/
National Institutes of Health (NIH)
http://www.nih.gov/
National Institute of Neurological Disorders and Stroke (NINDS)
http://www.ninds.nih.gov/
脳を活かす研究会(川人ATR所長からの紹介)
http://www.cns.atr.jp/nou-ikasu/index.html


パネルディスカッション
(左より、Dr.Chen、川人ATR所長、岡野教授、Dr.Illes)


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習慣を変える [脳、心、リハビリ]

 習慣化したものを変えることはなかなか、難しいものがあります。私の場合は、強い決意というよりも「やめようかな」という程度の気持ちで習慣を変えてきています。

喫煙習慣
 十代後半に興味半分で吸ったのが始まりで、それが次第に習慣化していきました。周りの人にタバコの煙で迷惑をかけるばかりでなく、自分でも衣服がタバコ臭くなっても気にならなくなるなど臭覚が鈍感になり、味覚も鈍感になり、図面の上に灰を落として汚すこともあり、「百害あって・・・」なのですが、プログラムを書いていて煮詰まった時に一服すると、気分転換できるようで止められませんでした。
 この煙草をやめたのは、宿酔いがひどくて煙草を吸う気がおこらなかったことがきっかけ。最初は1ヶ月ほどで、また、吸い始めてしまったのですが、2度目は煙草を遠ざけた状態が現在も続いていてその年数は喫煙していた年数よりも長くなりました。なお、禁煙して数ヶ月は夢の中で煙草を吸って『しまった』と目覚めることが時々ありました・・。

飲酒
 ビールをコップ半分で酔う程度の強さなのに、誘われると断れない性格で、つい飲んでしまい、たくさんの反省をしてきました。このような人とのつきあいをする必要がなくなり、アルコールと遠ざかり、「酒は飲めない」と公言できるようになりました。飲んでもお祝いごとで一口入れる程度で、量を飲まなくても翌朝に不愉快さを感じることを思い出すと自然に飲む行為にブレーキがかかるようです。

風呂
 「日本人は風呂好き」とステレオタイプに語られます。私の場合、深く考えないで習慣的に入っていましたが、ある時、風呂に入ること自体はあまり好きでないことに気付きました。それ以来、住処ではシャワーで体を洗うだけにしてしまいました。なお、ホテルに宿泊する時は「気分転換」として湯船につかります(半身浴)。
 ある時、シャワーでの使用水量を計算したところ、シャンプーで髪を洗い、ボディソープで体を洗い、それらを流して26リットルでした。(冬場など、湯の温度が上がるまで時間がかかりますので30リットルくらいになるかもしれません。) 浴槽では150リットルくらいお湯を入れないと風呂に入った気分になれないでしょうから、水量、また、これをお湯に変えるためのガス量の面でも資源の節約になります。日本人全てがシャワーの習慣に切り換えると、かなりの水資源・エネルギーの節約になるのでは・・。なお、このような生活ができるのも断熱性の高い集合住宅に住んでいるからかもしれません。
 また、将来、介護が必要な立場になった場合、シャワーだけで済み、人手がかからないのもよいかと冗談混じりで考えています。

珈琲
 珈琲を一日、十杯以上飲んでいました。よくないと思いながらやめられなかったのが寝る時間が近くなっても珈琲を口にしてしまうこと。このため、寝つきが悪くなるということもしばしばありました。しかし、最近になって「9時だから珈琲はやめ、ミルクにしようかな」という気持ちができ、長い間続いてきた夜の珈琲をやめることができました。そして飲む珈琲の量も1日9杯程度に・・。


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人工知能関係のハンドブック [脳、心、リハビリ]

 人工知能学会から「人工知能学事典」が学会創立20周年記念事業として2005年12月に発行されました*。1990年発行の「人工知能ハンドブック」から15年。事典という題名が示すように編集方針は異なったものですが、序文でも書かれているようにWebインテリジェンスなどという言葉は新しく見たものです。なお、現在、脳科学が最も注目される分野ですが、これに関しては事典という性格からでしょうか一般的な記述にとどまり、私としては少々、欲求不満気味です。執筆時期と研究のスピードの関連もあるかもしれませんが・・。また、人工知能の産業応用についてももう少し、事例をあると・・・。この点、計測自動制御学会の「ニューロ・ファジィ・AIハンドブック」は制御分野の応用が多く紹介され、実務的に参考になります。

*: 「新版ロボット工学ハンドブック」も学会創立20周年事業と位置付けられたのですが、発行を間に合わすことができませんでした・・・。ズキッ!!

人工知能ハンドブック

人工知能ハンドブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 1990/01
  • メディア: 大型本

人工知能学事典

人工知能学事典

  • 作者: 人工知能学会
  • 出版社/メーカー: 共立出版
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 大型本

ニューロ・ファジィ・AIハンドブック

ニューロ・ファジィ・AIハンドブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 1994/05
  • メディア: 大型本


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脳を生かす研究会 [脳、心、リハビリ]

 日本ロボット学会の学生フォーラム(メーリングリスト、私を含めて学生以外が多く含まれていますが)のrsj-forumで、「脳を活かす」研究会の発足とその一般講演会が4月4日、5日に開催の案内がありました。
 現在、最も注目すべき研究分野のひとつであることから、聴講にいきたいと思ったのですが、場所がATR(京都)。「どうしようか・・・」と思案です。

「脳を活かす」研究会
http://www.cns.atr.jp/nou-ikasu/


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映画で描かれる障害 [脳、心、リハビリ]

 映画の中で様々な障害が描かれています。映画という媒体で、観客に見てもらえないことにははじまりませんので表現には限界がありますが、それでも心を打つものが多く、障害の一端を理解するのに勉強となります。

 「奇跡の人」はヘレンケラーと彼女の教師となったアンニー・サリヴァンを中心とした物語。社会福祉法人ヘレン・ケラー財団のWEBサイトに「ヘレンケラー物語」が紹介されています。
 「アルジャーノンに花束を」(公開当時はこれと異なった題名でしたが)は一種のSF映画ですが、知的障害の主人公役のクリフ・ロバートソンの演技が心に残るものでした。この映画をみたためか、私が最初に手にしたペーパーバックは "Flowers for Algernon" でした。まだ、Daniel Keyesの本が広く知られていない時で、たまたま仕事場でこの本のことで盛り上がることができた知人ができたのは楽しい思い出でした。脳科学の研究がすすんでいる今日ですが、この映画のことをいつも思い出します。
 「マイ・レフトフット」は実在する脳性小児麻痺の画家のクリスティ・ブラウンの半生が描かれた映画。描き方によっては辛くて最後まで見ることができないものとなってしまうと思うのですが、この映画は難しいバランスをうまくとった表現となっています。
 「レインマン」はダスティン・ホフマンの自閉症の演技に驚かされた映画。この映画により自閉症について知ろうという気持ちになりました。
 ジーン・ハックマンとアル・パチーノの共演による「スケア・クロウ」。キリスト教的な宗教観のためか、映画の最後に精神が破綻してしまうアル・パチーノの演技を今も忘れることができません。私自身が目にした体験と深く結びついているのかもしれません。
 後にノーベル賞を授賞する統合失調症の数学者ジョン・ナッシュを主人公に、彼の視点を中心に描いた映画が「ビューティフル・マインド」。なお、統合失調症の病状には様々なものがあることを理解しながら、この映画を観る必要があると思います。統合失調症の理解には(社)日本精神神経学会のWEBサイトも参考となります。(追記 「『ビューティフル・マインド』モデルの数学者、夫婦で事故死」が報じられました(2015年5月25日、シネマトゥデイ))。
 「ジョニーは戦場にいった」は映画の内容を本で読み、勇気がなく、見に行くことができませんでした。文庫本にもなっていたと思いますが、今は絶版となってしまったのでしょうか。現在も世界のどこかで戦いがあり、民間人も巻き込んで痛ましいことが起きていることを考えるとやりきれない気持ちです。


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職業的パーソナリティ [脳、心、リハビリ]

 ある職業に従事している期間が長くなると、その職業を遂行するのに必要な特性が身につき、同じ職業についている人は共通的人格特性がみられるようになるという職業的パーソナリティ。「うん、うん」とうなずける時がしばしばあります。なお、ステレオタイプな見方に陥らないように注意する必要はありますが・・・。
 「心理学辞典」という題名の本はいくつかありますが、下記のものは1971年発行で絶版。しかし、「職業的パーソナリティ」、「ステレオタイプ」といった用語、そして心理学だけではなく隣接する分野も含まれることから心理学特有の堅苦しさがなく、ポケットに入れて楽しみながら読めます。今日でもあまり古さを感じさせない内容です。
 ところで私の職業的パーソナリティは・・・、?


外林大作・辻正三・島津一夫・能美義博編:「心理学辞典」、誠信書房、1971、682ページ


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9.11 [脳、心、リハビリ]

 9.11の文字を見たり聞いたりすると、条件反射のように今でも思い出してしまいます。
 あの日、NHKの夜10時のニュースで、2機目の飛行機によって世界貿易センターから火柱のあがるのを見ることになりました。

 「夢か? 夢であって欲しい・・」

 その瞬間の気持ちでした。そしてグランド・ゼロの惨状を報じるニュースを見るたびに胸がしめつけられるような気持ちになり、時として涙が出、やりきれない気持ちの数ヶ月間を過ごしました。しかし、一方で「何故、ビルが崩壊したのか?」という冷静な技術屋としての見方をしている自分がいるのにも気付かされました。
 「そこへいかねば・・」という思いから、グランド・ゼロの近くに立ったのは2002年1月になってからでした。

http://hereisnewyork.org/


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IQは知能を表していない [脳、心、リハビリ]

 小学生の時にクラス全員で受けた知能検査の後、次のことを考えたことを今でも思い出します。

 「時間があれば全部できるのに・・」

 時間があればできる知能検査は本当の知能の指標を表すものでしょうか?
 後に知能検査について調べ、研究目的でつくられた検査方法が他に適当なものがなかったために広がってしまったこと、例えば障害をもっている人にはそのまま検査を適用できないように目、脳、手の総合システムの検査といえるべきものであって知能そのものを測る検査ではないことことなどを知りました。再検査すればIQの数値があがるという実験結果が示すように、検査に対する緊張などの別要因も影響します。
 目、脳、手の総合システムが優れていることにより、他の人より多くの処理をこなせる可能性があることは否定しません。ただ、短時間で問題が解けるのと、時間はかかるが問題の解けるのでは、「問題が解ける」という面では差はありません。また、問題を解くのに必要な概念を持つ能力がありながら、育った環境の影響により概念を構築できないでいるという場合もあります。
 IQはこのような見方で取扱い、「絶対的なもの」というような誤解は避けねばなりません。

 「知能とは何か?」

 この答えはまだありません。


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科学技術と宗教観 [脳、心、リハビリ]

 宇宙の創造は何かわからない大きな力(=神)が働いたものであり、DNAの設計もそのような力によってなされたとする考え(Intelligent Design)があり、アメリカ合衆国で裁判にもなっています(Dover decision)。私のような日本人には理解しにくいのですが、それのようなものを含んで渾然一体となっているのがアメリカ合衆国なのでしょう。(http://www.discovery.org/)
 上記と別の意味ですが、「何か、大きな力が働いているのでは・・・」と多少でも工学で飯を食った人間が考えるのは論理的ではないのですが、その考えを許容しています。これは工学的なことと無縁の10歳にもならない頃から、つらいことがあると「神が与えた試練だから」と受容する術を身に付けたことと無関係ではありません。地震などの天災にあい、それを乗越える時に持つ気持ちと同じものかもしれません。また、機能要求だけだされ、機構について触れられていない機械を短期間で納入しなければならない時、技術開発を含む設計に苦しみ、「もう作図を開始しないと納期に間に合わない」という段階で何とか機構の方針がまとまることが度々ありました。この時、「悪運がつよいから」としていましたが、大きな力の存在をどこかで信じていなかったらつぶれていて、このようなblogを書くこともなかったと思います。
 人間は心のバランスをとるため、論理的でない考えをしたり、行動をとることがあります。心にぽっかり穴が空いたように感じた時、キリスト教に関する本(聖書ではない)を読んだり、教会へ行ったことがありました。しかし、結局、「何かの宗教に属することは自分らしくない」と、この時、改めて無宗教であることを決めました。(法事でお経を一緒に唱えることには全く抵抗はありませんが・・・。)
 科学技術について書き物をする場合、それを見る目は宗教観などに影響されない客観性を持ちつづけたいと思います。


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