SSブログ

第1回「脳神経科学と倫理」国際ワークショップ [脳、心、リハビリ]

 7月22日、大手町のサンケイプラザで第1回「脳神経科学と倫理」国際ワークショップが開催されました。参加は事前登録ですが、会場は満席で多くの人が関心を持っていることを実感しました。
 午前の香川教授(山梨大学)、石原助教授(北海道大学)、稲葉特別研究員(科学技術文明研究所)のパネルディスカッションの中で、会場の日本ALS協会の女性がALS(筋萎縮性側索硬化症)の母親の話をされました。この発言で私にベースを教えてくれた先生が、難病のオリーブ橋小脳萎縮症で亡くなられたことを思い出しました。その直後、文部科学省から内閣府の所属となったという人物が、最近の大学の不祥事や研究自由の批判をして注文をつけたのには、愕然としました。このワークショップがそのようなことを話す場でないことは、常識的な人間ならばわかるはずなのですが。高圧的に話す役人特有の特権意識・・、まだ、このような人物がいたとは・・。
 午後のDr.Illes(Stanford Univ.)、岡野教授(慶應義塾大学)、川人ATR所長、Dr.Chen(NINDS)によるパネルディスカッションで会場から、瀬川昌也先生(小児神経科学の第一人者、瀬川小児神経学クリニック院長)から、自閉症、ダウン症をあげて神経回路発達の基礎研究ができていないことを指摘されました。(門外漢であるため、この表現には誤りがあるかもしれませんが・・。)
 川人ATR所長は脳科学の流行に対して、それを商業的に利用すること、マスメディアが興味本位に取り扱うことについて警鐘ともいえるコメントを出されていました。

第1回「脳神経科学と倫理」国際ワークショップ
http://www.kuba.co.jp/ristex/index.html
社会技術研究開発センター
http://www.ristex.jp/
日本ALS協会
http://www.alsjapan.org/
難病情報センター
http://www.nanbyou.or.jp/top.html
Neuroethics Imaging Group - Stanford Center for Biomedical Ethics (SCBE) - Stanford University School of Medicine
http://neuroethics.stanford.edu/
National Institutes of Health (NIH)
http://www.nih.gov/
National Institute of Neurological Disorders and Stroke (NINDS)
http://www.ninds.nih.gov/
脳を活かす研究会(川人ATR所長からの紹介)
http://www.cns.atr.jp/nou-ikasu/index.html


パネルディスカッション
(左より、Dr.Chen、川人ATR所長、岡野教授、Dr.Illes)


nice!(0)  コメント(1) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 1

ノース

勝手ながら、一風変わった脳内構造のホームページに、リンクを張らせていただきました。よろしければ、ご確認お願いいたします。
by ノース (2007-09-02 03:52) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント