ワンコインのクラシックギター：ロボット人間の散歩道：SSブログ

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ワンコインのクラシックギター　[2. 道具（その他）] [編集]

　BOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店に立ち寄り、楽器売り場を眺めていて「訳あり」とする455円（税別）のクラシックギター（上）が目に入りました。「訳あり」の理由はボディとネックの間の隙間で、「どの程度の隙間かな？」とそのギターをギターハンガーから取り出してみました。ボディのトップはシダー単板らしいこと、指板はローズウッドらしいこと、Shinano Guitar Model No.31というどこかで聞いた記憶のあるブランド名であることを、まず、確認しました。次に「訳あり」について、ボディの裏板直近でネック部と0.2mm程度の隙間があり、その隙間が少なくなる裏板方向にネックに力を加えると隙間が狭くなることを確認しました。クラシックギターのKAWAI M-38 （5,980円（税込））もボディとネックの間の隙間から「訳あり」として販売されていて「旧いクラシックギターではボディとネックの接合部の木が乾燥収縮して隙間ができ、弦の張力でネックとボディの接合部の指盤側がテコの支点となってボディのバック側とネックの間に隙間が生じさせるのか」となりました。この状態では弦をフレットに押さえた時に本来の音程をだせず、弦高も高くなることから修理が必要です。
　No.31の外観をチェックし、擦り傷等は旧いギターらしくそれなりにあり、ネック裏に補修の必要な打痕（私で補修可能なレベル）があること、そして音はしっかりと出ることを確認しました。他の安価なクラシックギターとして前出のKAWAI M-38 の他、KAWAI G-20（2,980円（税込）；ペグの交換が必要で弦が2本張られていず；リンク先はヤフオク）、YAMAHA G-150（ブリッジ欠品、3,980円（税込）；Web検索によれば50年近く前に定価15,000円で販売されたモデル）がありました。G-150は大切にされてきたようで外観の状態は良く、「ブリッジを入手して調整すればすぐ弾けるようになるかな」と迷ったのですが、「ワンコイン（税込500円）でクラシックギターの修理方法を学ぶ機会が得られる」という全く論理的でない理由で No.31 を入手してしまいました (^_^;

■　住処に帰って
　Shinano GuitarとModel No.31を検索語としてWeb検索したところ、メルカリの情報で「1967年代」があり、やはり50年以上前のギターらしいこと、製作した信濃楽器工業のことが少しわかりました。ナット幅は52mm、ネック幅60mm、弦長は650mmで、ネックの若干の順反りが認めら、クラシックギターの12フレットでの弦高は6弦側で4mm～4.3mm位、1弦側で3mmとされますが、6弦側で約6mmという高い状態であることが確認できました。また、タバコの臭いが少ししたため、ペーパータオルにガラスクリーナーを吹き付けて表面を拭いたところ、しっかり汚れがついてきました。
　クラシックギターの修理について検索し、下記のリンク先をまとめました。Atelier KEITH BLOGの「国産クラッシックギター　ネックリセット」によれば、弦を外した後、アイロンを利用して指板をネックとボディから外した後、ボディからネックを外し、嵌合部の接合部を調整（私が考えているのはネックの接合部に木工パテA（CEMEDINE）を塗った後、その表面を整える）して分解した各部を接合する手順となります（「Atelier KEITH BLOGのようにできるかな？」と正直、不安が・・）。また、ネックの裏側の気になる打痕を木工パテで埋めてその部分の塗装をし、フレットを金属磨きで処理です。
　「楽器店で必要な部品などを選ぶ」は緊急事態宣言下で御茶ノ水の楽器街（昨年の9月のblogと10月のblog）へ行けませんので諦め、amazonで調達しました。なお、当初、YAMAHA クラシックギター用セット弦 NS110 Setを注文しようと考えたのですが、入荷未定で「ここも新型コロナウイルス感染症の影響？」でAUGUSTINE クラシックギター弦ブラックセット BLACK SET（5月11～13日で配送予定）、そして「50年モノのペグだとクリーニングしても変色等は消えないだろうから、新しい部品に交換した方が気持ちがいいかな」で糸巻きのピッチが35mmであることを確認し、KC クラシックギターペグ汎用 MHC-100を注文しました（5月4日配送予定）。
　フレットレスベースを製作したことを以前のblogで書きましたが、製作者の思いのようなものをこのクラシックギーターから感じたことが入手に繋がったのかもしれません。
　ギター修理工房のマネゴト、うまくいくか、分解の段階で挫折するか・・ (^_^;

ヘッド部

ボディとネックの隙間の状況

ラベル

ギターを拭いて汚れたペーパータオル

■　音叉
　久し振りに音叉を出して音を合わせてみました。

■　JUNOの小型ギター（共和商会）
　デザイン、音色、弾き易さが気に入って入手したハーフカッタアウェィのスチール弦の小型ギターがクラシックギターケースに納まっています。ただ、最近は１本、弦が切れた状態で放置していて「ワンコインで入手したクラシックギターが整備できても同じ道を歩むのでは」と良心様の声・・ (^_^;