XC50-230mmF4.5-6.7 OIS とクローズアップレンズの組合せ [2. 道具（カメラ）]
以前のblogで最大撮影倍率0.15倍（テレ端）とするXC16-50mmF3.5-5.6 OIS に、所有するマクロエクステンションレンズ MCON-35 （Olympus ; f=350mm）、 ACクローズアップレンズ NO.5 （Kenko ; f=200mm）を組合せて得られる撮影倍率について書きました。最大撮影倍率0.2倍（テレ端）とするXC50-230mmF4.5-6.7 OISを入手したことから、これらのクローズアップレンズを組合せて得られる撮影倍率について実験しました。
■ MCON-35
MCON-35の取付ねじ径は62mmのため、ステップアップリング58⇒62を使ってXC50-230mmF4.5-6.7 OISと組合せました（写真上）。レンズの先端から約30cmの距離でピントが合い、広角側で35mm判換算で約0.225倍、望遠端で同約1.06倍が得られました。なお、以下の作例はシャッターを押す際に生じる手ブレを防ぐため、タイマー2秒を使って手持ち撮影したものです。
広角端で撮影
望遠端で撮影
■ ACクローズアップレンズ NO.5 （Kenko）
保有するACクローズアップレンズ NO.5は55mmネジ径のため、ステップダウンリング58⇒55を介してXC50-230mmF4.5-6.7 OIS に取り付けました。レンズの先端から約20cmの距離でピントが合い、広角側で35mm判換算で約0.45倍、望遠端で同約1.8倍が得られました。なお、望遠側で画像が甘いのは手持ち撮影による手ブレの影響でこの倍率になるとタイマー2秒を併用しても手持ち撮影は難しいことを確認することになりました。また、広角側では若干、糸巻き型の収差が認められました。
広角端で撮影
望遠端で撮影
■ まとめ
マクロ撮影では光源の方向によってレンズの影が被写体にかからないように適度なワーキングディスタンスが欲しいものです。MCON-35 （f=350mm）とXC50-230mmF4.5-6.7 OISの組み合わせでは約30cmのワーキングディスタンスで撮影でき、上記のようにタイマーを併用することで等倍の撮影でも手持ち撮影を可能とします。これに対してACクローズアップレンズ NO.5 （f=200mm）との組合せでは撮影倍率が高くなる一方、手持ち撮影は困難といえます。
MCON-35は既に生産完了となった製品です。そこでXC50-230mmF4.5-6.7 OISとの組合せにはその焦点距離に近いACクローズアップレンズ No.3 （f=330mm）がお薦めと考えられます。
【追記】
以前のblogでPENTAX KシリーズのK-7とSIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC OS とMCON-35を組合せて実験し、その時の撮影倍率は0.46倍（35mm判換算0.72倍)が得られたことを書いたことを思い出しました。「XC50-230mmF4.5-6.7 OISとMCON-35の組合せはこれより高い撮影倍率を得られ、「強力なマクロ撮影の道具ができたなあ」です。
PENTAX D FA MACRO 100mmF2.8 WRのようなマクロレンズは撮影距離について融通が利くのに対して、XC50-230mmF4.5-6.7 OISのようなレンズとクローズアップレンズの組合せはピントの合焦範囲が極めて狭いものとなります。一方、ズームレンズとクローズアップレンズの組合せは、同じ撮影距離のまま、ズーム操作で撮影倍率が変えられるメリットがあります。「マクロレンズか？ クローズアップレンズとの組合せか？」と二者択一的に考えるのではなく、それぞれの得手不得手を理解して使い分けることが重要なことを再認識させられました。
・ "Conversion Lens Maniac"にFUJIFILM X-M1の事例を追記しました。
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FUJIFILM X-M1 : コンバージョンレンズとの組合せ：ロボット人間の散歩道：So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2015-03-31
SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC OSとOLYMPUS MCON-35で撮影倍率拡大：ロボット人間の散歩道：So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2010-01-31
Kenko レンズフィルター AC クローズアップレンズ No.3 58mm 近接撮影用 358054
- 出版社/メーカー: ケンコー
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