最低高に強いカメラ固定台のプロトタイプ製作 [2. 道具（カメラ）]
カメラ取付け面の高さ65mmのカメラ固定台 → こちらは操作性が・・
マクロ撮影で地面に近いものを、カメラを低い位置にして撮影したい場合があります。デジタルカメラの登場で手でカメラを低い位置に支えて液晶モニターを見ながら撮影というのも可能になりましたが、シャッター速度が稼げない場合もあり、カメラを低い位置で固定できる三脚が欲しくなります。市販の製品で最低高に強いものにウルトラミニ2（Velbon）があり、カメラ取付け面の高さが125mmとなります。（PENTAX K-7とMACRO 100mmの組合せに対応できるものを前提として、軽量のコンパクトカメラ向きのものは除外します。）
「もう少し低くできないかな」で手持ちに休眠状態になっている自由雲台SBH-100（SLIK）があることを思い出しました（雲台はマクロ撮影で不可欠な部品です）。この高さは62mmで「自由雲台を取り付ける台と雲台取付け用の1/4"ネジ、そして1/4"ネジが地面と干渉するのを防ぐためのゴム足を用意すれば最低高さ80mmほどのカメラ取付け台ができそうだな」と思いつきました。また、雲台の動きは制約されますが、雲台を90°方向を変えて横方向の取り付けとすれば最低高さをさらに低くできそうなことにも気付きました。
そこで近くのホームセンターの金物売り場を物色してフリーポイント金具（厚さ3mm、幅16mmの鋼材を穴あけ加工（L型はさらに曲げ加工）してメッキしたもの）をうまく使えば、私の行う加工は最小限でカメラ固定台が製作できることがわかり、部品を購入して早速、プロトタイプを製作しました。長孔の幅が5mmで1/4"のネジを通すには少し狭いため、自由雲台取付け用の1/4"ネジを通す部分をヤスリで削って広げ、自由雲台取付け面のゴム板とゴム足を両面接着テープで貼りつけ、２個のフリーポイント金具をネジで締結して完成です。重さは194gでSBH-100BK は2,500円くらいで販売されていますので合計3,300円ほどの部品代でプロトタイプができた計算になります。
最低高さを低くするために雲台を横付けした形状と、通常の雲台の取り付け方向の使い勝手を比較しましたが、前者はボールヘッドの可動域を制限され、かつ固定ネジの操作スペースが狭くて使いにくいことから、普通の雲台取付け方向にした方がよいことがわかりました。フリーポイント金具を組み合わせて作った台自体は強度・剛性の面から問題ないことが確認できましたが、SBH-100ではPENTAX K-7とMACRO 100mmの組合せがぎりぎりのところで、SBH-120を用いた方がフレーミングがぴたっと決まる感じですが、一方、雲台の高さは76mmとなって14mm増え、台との組み合わせで94mmとなり、ウルトラミニ2の125mmとの差が少なくなってしまいます。やはり、ここはSBH-100を使うことにして「（ウルトラミニ2より）45mmも低い位置から撮影できる」にしました。
このプロトタイプは自由雲台を横方向に取り付けることも実験するため、L型のフリーポイント金具を使いましたが、これを他の１本と同様にストレートのものとし、六角穴つきボルトと蝶ナットの組合せで締結すればヘクサゴンレンチ１本は必要ですが、持ち運び時にコンパクトにできる目処もたちました。
なお、K-7で撮影する場合はライブビュー機能を使って液晶モニターで見ることになりますが、その動作速度から「K-5だとライブビューでも素早くピントが合うのだけどなあ・・」と良からぬ気持ちが湧いてきます。困ったものです・・。
PENTAX K-7とMACRO 100mmの組合せをカメラ固定台（高さ65mm）に取り付け → カメラを低くできますが、操作性がよくありません！
カメラ取付け面の高さ80mmのカメラ固定台 ← やはりこちらが正解です
最低高さ80mmのカメラ固定台のプロトタイプ完成
使用した部品：
フリーポイント金具 大 プレート（115円）、フリーポイント金具 大 L型 （136円）、
エツミ エツミ止ネジ長 E-522（直径24mm、ネジ高9mm、180円）
トラス小ネジ M5×15mm、 平座金 M5、 バネ座金 M5、
ゴム底脚（4個入り、φ20×h12、260円）
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ベルボン株式会社 ウルトラミニ2
http://www.velbon.com/jp/catalog/ultra/ultramini2.html
・ 最低高：125mm
SBH-100BK - スリック株式会社
http://www.slik.co.jp/panheads/free/4906752200711.html
・ 高さ：62mm
- 出版社/メーカー: ベルボン
- メディア: エレクトロニクス
- 出版社/メーカー: スリック
- メディア: エレクトロニクス
- 出版社/メーカー: エツミ
- メディア:
【追記】
カメラ取付け高さがプロトタイプの80mmから73mmになってカメラ固定台が完成しました。
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最低高に強いカメラ固定台、完成：ロボット人間の散歩道：So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2012-01-07
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