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「テラメカニックス」、そして戦車関係の本2冊 [本と映像・音楽の話]

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 幕張メッセで開催の「SPACE EXPO 宇宙博 2014」へ2度行き、楽しんだことを当時のblogに書きました。アポロ計画で宇宙飛行士の移動に用いられたApollo Lunar Roving Vehicle、そしてソ連の月面探査車Lunokhod 3の展示はとてもワクワクさせてくれました(1990年代末、ワシントンDCの国立航空宇宙博物館Apollo Lunar Roving Vehicleをワクワクしながら見ました)。
 中国の無人探査機「嫦娥5号」により採取された月面の岩石やレゴリスなどが現在、地球へ向かっています。「嫦娥3号」(2013年)、「嫦娥4号」(2019年)では着陸機とローバーの組合せだったのが、「嫦娥5号」ではローバーは搭載せず、ロボットアームによる試料の採取のようです。政治的な思惑は別として月の探査が各国で行われることは嬉しくなります。日本では月周回衛星(SELENE、後の「かぐや」)に続く月面探査として月面着陸探査なども考えられていましたが・・
 10月のblogでアポロ計画によって得られた月の探査成果(表面を覆うレゴリスなどを含む)をまとめた"LUNAR SOURCEBOOK" のpdfファイル(約62MB)がLunar and Planetary InstituteのWebサイトから ダウンロードできることを紹介しました。月の環境にご関心ある方、ご活用ください (^_^)
 また、別の10月のblogテラメカニックスについて触れました。自動車は今日、舗装された路面の走行を前提に設計され、土、しかも柔らかい地盤の走行はほとんど想定されていません。しかし、建設車両、戦車、そして惑星探査車などの不整地を走行する車両を設計するにあたってはテラメカニックスに対する理解が必要不可欠です。また、同blogで触れませんでしたが、上の田中孝・笈田昭(著)「車両・機械と土系の力学 ― テラメカニックス」(1993年、学文社)が書架に入っています。そして下記の活動を行うテラメカニックス研究会があり、私もその会員となっています。

 「テラメカニックス研究会は,土と機械の相互作用に関する種々の問題に関心を持ち,あるいはこれに携わる人々がお互いの意見を自由に交換することを目的として,1981(昭和56)年に設立された研究会です.研究会の主なテーマは,

・ 農業機械と土の間の諸問題
・ 特殊車両の走行に関する諸問題
・ 建設機械と土の間の諸問題
・ 地盤特性の評価・判定法
・ テラメカニックスにおける環境問題
・ 各種作業機械の開発・メカトロニクス化

などです」


■ 「本当の戦車の戦い方―陸上自衛隊の最前線を描く」、
        「M1エイブラムスはなぜ最強といわれるのか」
 小学生2年生の時には機械が好きなことを自覚していて、図画の時間、小学校の正門前の道路を工事するブルドーザーやロードローラー等の建設車両を描いていました。また、走る機械として戦車のプラモデルを作りましたが、戦争に関連するテレビ番組や映画は好きではありませんでした。2000年台になって必要に迫られ、地雷除去技術に関する解説文を書いたことがありますが、「工学屋として戦争に関するもの全てを拒むのではなく、「技術は技術」として客観的に見なければ」によります(「戦車工学」(1943年、山海堂出版部)のコピーもクローラ式移動機構の勉強のために箱の中に入っています)。
 木元寛明(著)「本当の戦車の戦い方―陸上自衛隊の最前線を描く」(2011年、光人社)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で見つけ、上記の理由で入手しました(税込110円)*。また、その後、毒島刀也(著)「M1エイブラムスはなぜ最強といわれるのか」(2017年、SBクリエイティブ)をBOOKOFF 6号南柏店で入手しました(税込570円→税込110円)。今日の戦車を構成する技術、そして第二次世界大戦以降の戦車の歴史についても紹介されていて考えさせられました。

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*:Wikipediaで光人社を検索して潮書房光人新社の中で「光人社は、潮書房が創業から10年あまりで収集した戦争記録を単行本化することを目的として、潮書房によって1966年3月に設立された」という記述、そして変遷を経て2017年に「事業会社の全株式を産経新聞出版が11月1日付で取得」という記述から「そちら系の出版社かな」となりました。

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月探査ローバーLunokhodが『宇宙博 2014』に (^_^):ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2014-08-30
Lunokhod 3, Apollo Lunar Roving Vehicle (「SPACE EXPO 宇宙博 2014」へ再び ):ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2014-09-23
"Theory of Ground Vehicles, 3rd Edition)":ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2020-10-26
"LUNAR SOURCEBOOK" が Lunar and Planetary Institute からダウンロードできることを:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2020-10-18
習慣を変える:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2006-03-26-1
National Air and Space Museum |
https://airandspace.si.edu/
中国の月面探査機、着陸に成功 月のサンプル採取へ - BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/55154978
[Si新書]M1エイブラムスはなぜ最強といわれるのか|SBクリエイティブ
https://www.sbcr.jp/product/4797354706/


車両・機械と土系の力学―テラメカニックス

車両・機械と土系の力学―テラメカニックス

  • 出版社/メーカー: 学文社
  • 発売日: 1993/02/20
  • メディア: 単行本



本当の戦車の戦い方―陸上自衛隊の最前線を描く (光人社NF文庫)

本当の戦車の戦い方―陸上自衛隊の最前線を描く (光人社NF文庫)

  • 作者: 木元 寛明
  • 出版社/メーカー: 光人社
  • 発売日: 2011/04/30
  • メディア: 文庫



M1エイブラムスはなぜ最強といわれるのか (サイエンス・アイ新書)

M1エイブラムスはなぜ最強といわれるのか (サイエンス・アイ新書)

  • 作者: 毒島 刀也
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2009/09/16
  • メディア: 新書



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