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50倍の高倍率ズーム機、FinePix SL1000、DSC-HX300に触れてきました [2. 道具(カメラ)]

FinePixSL1000.jpg
光学式50倍ズームレンズ搭載! 超解像技術で100倍まで高画質に撮影できる超ロングズームデジタルカメラ「FinePix SL1000」新発売 ニュースリリース 富士フイルム
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0744.html
SL1000 - FinePix SL1000 富士フイルム
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/s/finepix_sl1000/index.html

 50倍の高倍率ズーム(35mm判換算24~1200mm)のデジタルカメラ、レンズ材料の開発とレンズ設計の巧みさ、そして1/2.3型の撮像素子があって、標準ズームをつけた普及クラスのデジタル一眼レフカメラと変わらない大きさが実現できたものと思います。以前のblogで50倍の高倍率ズームのPowerShot SX50 HSについて書きましたが、現在、FinePix SL1000(FUJIFILM、2013年2月23日発売)、DSC-HX300(SONY、2013年3月8日発売)の3機種に増殖しています。
 そこで先のblogで紹介したFinePix HS50EXRのマクロ性能の確認にあわせて、YODOBASHI AKIBAでFinePix SL1000とDSC-HX300の実機に触れてきました。

■ FinePix SL1000 (Fujifilm)
 実はFinePix HS50EXRに物欲が刺激されていて、FinePix SL1000については「あるのね」くらいの受け止め方をしていました。35mm判換算24~1200mmの50倍ズーム、電動ズームで動作速度は好印象を受けました。EVFは0.2型ですが約92万ドット、液晶モニターは3.0型で約92万ドットで、PowerShot SX50 HSの液晶モニターが2.8型約46.1万ドットであることを考えると、重要な部分の性能は確保されています。(HS50EXRの0.26型と比較してしまうと「もう少し大きい方が・・」とは思ってしまいますが・・)
 地味ですが、FUJIFILM機らしい作りこみのように思います。なお、ズームレンズの35mm判換算の数字の指標が80mm~830mmの記載のみで最初、「??」と考えてしまいました。80mm以下はズームレンズの広角端から望遠へ向かう際の動きから指標を書ききれなかったため、830mm以上は中間のリングの下ということでしょうか・・。

■ DSC-HX300 (SONY)
dsc-hx300.jpg
DSC-HX300 (SONY)
光学20倍ズーム搭載で世界最小・最軽量実現、“サイバーショット”計3機種 プレスリリース ソニー
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201302/13-0227/
DSC-HX300 デジタルスチルカメラ Cyber-shot“サイバーショット” ソニー
http://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-HX300/index.html

 HX200Vでは35mm判換算27~810mm 相当の30 倍ズームレンズだったのが、DSC-HX300 では24~1200mm相当の50倍ズームレンズとなり、広角側も広がりました。HX200Vと同様にマニュアルリングと称するものがレンズまわりについていますが、基本的に電動ズームでタイムラグが気になりました。「高倍率ズームでの撮影時でも、手ブレ補正効果を従来機比約2倍とする、レンズ先端に近い側のレンズ群を動かし補正角を広げる『2群防振手ブレ補正』は電動ズームを前提に実現できたのかな」、「ムービーの撮影にはこの静かな電動ズームが適しているのかな」、「光学系をこのデザイン・寸法に納めるには電動という選択肢となるのかな」などと商品企画上の色々なことが想像されました。私のように写真撮影を主目的とする人間にはズーム操作が素早くできるFinePix HS50EXRのマニュアルズームが魅力であることを再認識させられました。
 液晶モニターは3.0型 約92.1万ドットですが、EVFは0.2型の画素数約20.1万ドット相当で、HS50EXRの0.26型約92万ドットと比べると小さく粗く、EVFだけではピントを合わせるのが難しく感じました。そしてHX300の有効画素数約2040万画素とする1/2.3型 "Exmor R" CMOSセンサー、「コンパクトデジタルカメラの高画素化はもう十分」と思う私のような人間には・・。

■ PowerShot SX50 HS
PowerShot-SX50HS.jpg
キヤノン:PowerShot SX50 HS|概要
http://cweb.canon.jp/camera/dcam/lineup/powershot/sx50hs/
キヤノンカメラミュージアム 技術館 - 技術レポート 2013年1月号 PowerShot SX50 HS
http://web.canon.jp/Camera-muse/tech/report/2013/01/


【雑感: PENTAX K-01のこと】
 約1年前、本blogでPENTAX K-01のことを取り上げました。そのPENTAX K-01、ダブルズームキットの価格.comでの販売価格を調べると現在、40,000円前後。
 最初から『一発物』として商品企画されていたとしたら少し寂しくなってしまいます・・・。

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FinePix HS30EXRのマクロ撮影性能はHSシリーズ最強 :ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2013-03-16
PowerShot SX50HS:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2012-09-24-1
光学10 倍ズームで世界最小最軽量“サイバーショット”など、6 機種発売 プレス
リリース ソニー(2012 年2 月28 日)
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201202/12-0228/
DSC-HX200V デジタルスチルカメラ Cyber-shot“サイバーショット” ソニー
http://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-HX200V/
PENTAX K-01、店頭で触ってきました:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2012-03-23

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えがみ

各社とも細かい部分に工夫が見られ、この辺りでもしのぎを削っていますね。
高性能化とコストダウンの鬩ぎ合いです。

K-01はアウトレットがかなり出ていたことを考えると、希望する値付けで売れなかったと見るべきでしょうか。

by えがみ (2013-03-18 00:45) 

robotic-person

>えがみさん、
35mm判換算1,000mm台の望遠が欲しく、約10年前にデジスコの道に入ったのですが、最近の高倍率ズームのデジタルカメラ、驚かされます。

PENTAX Q10エヴァンゲリオンモデルやこれまでのカメラのカラー展開など、従来のカメラ文化に縛られない人が製品企画にいるように思われますが、K-01はコンセプトモデルを出して、その反応を調査の上、製品に進むか否かの決定はできなかったのだろうか、と考えてしまいます。
by robotic-person (2013-03-18 07:57) 

うえいぱうわ

k-01、細かいところを見ていくと、けっこう力が入って
いるところもあるんですが、素人にはわかりにくくて、
玄人には中途半端に見えてしまう。どちらかというと
高級でデザインされた文具好きな方達に好かれそうな
イメージがありました。
商売って難しいなあ。
by うえいぱうわ (2013-03-19 23:31) 

robotic-person

>うえいぱうわさん、
K-01、エルゴノミクスデザインに逆らった主張の強いもので、デザインセンスに関する踏絵のようにも思えてしまいます (^_^;

by robotic-person (2013-03-20 00:32) 

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