日本カメラ博物館講演会「キヤノンEOSシリーズのカメラデザイン」 [2. 道具(カメラ)]
JCIIビル
3月27日、JCIIビル6階会議室で下記の講演会があり、聴講にでかけてきました。
CANONの一眼レフカメラの製品化までの開発の流れをデザインを中心に理解することができました。(私自身、光学製品ではありませんが、機械の設計開発を以前、やっていましたので非常に身近な話として聞けました。)
「操作性」に多くの労力がかけられていることを聴き、野呂影勇編『図説エルゴノミクス』(1990, 日本規格協会)の中で「握りについて」としてCANONのグリップ設計に関する事例が紹介されていることをよく記憶していたため、「それが現在も脈々と流れているんだなあ」と感じました。
ボディ本体の設計で、例えばレンズの三脚座と干渉しないようにするなどの設計上の制約を「建築限界」と表現されていたのには、つい、「クスッ」としてしまいました。
講演会終了後、JCIIフォトサロンの市原基 写真展「― 時の隔たり、1972年より ― 琵琶湖・湖北」を見てきました。カラーの作品だと最初に色に目を奪われてしまいますが、モノクロの作品は「意味を考えさせるなあ」と実感させられました。続いて講演会の受講券には日本カメラ博物館の入館券も含まれるため、開催中の「カメラとデザイン」を見てきました。アールヌーボーやアールデコの影響がこんなところにあるのかと楽しく見ることができました。
次回の講演会は4月24日、伊藤二良氏(カメラ研究家)による「コレクターから見たカメラデザイン」です。
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日本カメラ博物館講演会 「キヤノンEOSシリーズのカメラデザイン」
講師:田中 昇 氏
キヤノン株式会社 総合デザインセンター
http://www.jcii-cameramuseum.jp/academy/lectures/2010/20100327.html
日本カメラ博物館 JCII Camera Museum
http://www.jcii-cameramuseum.jp/
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