折り畳み自転車の写真からの比較 (DOPPELGANGER FX02/RT, 209, WACHSEN BA-100 Angriff) [2. 道具（自転車）]
以前、折り畳み自転車*を使っていたことから、現在も折り畳み自転車は気になります。そこで遊びでAmazon.co.jpで売られている2万円前後の重さ12kg**程度の20"のタイヤサイズの折り畳み自転車について写真を合成して比較してみました。
【訂正】 当初、車輪サイズから縮尺をあわせたのですが、いずれの自転車もカタログスペック上、全長1490mmとなっていることに気づきました。これにあわせて記述を変えています***。(訂正前に読まれた方、申し訳ありません。)
DOPPELGANGER FX02/RT とDOPPELGANGER 209 ｂlackpool
http://www.doppelganger-sports.jp/Bicycle/FX02/FX02y.html
http://www.doppelganger-sports.jp/bike/contents.php?cn=1&pn=1&ic=209
まず、DOPPELGANGER FX02/RTと同社の209 blackpoolを比較すると、クランクのボトムブラケット(BB)の位置が、FX02のBBが前輪寄りで低い位置であることに気づかされます。これにより、FX02では若干、サドルの位置が前輪寄りになり、また、立ち乗り時の前輪の分担荷重が大きくなり、ハンドルの安定性に寄与することになります。また、合成元の写真の前輪の径が小さいため、わかりにくいのですが、FX02の前輪のフォークが寝ていて（キャスターアングルが少ない)トレール長を長くすることで直進安定性を高める設計であることが読み取れます。ドロップハンドルを採用し、FX02はいかにも｢走るぞ｣という雰囲気がありますが、車体の設計からもそれが読み取れます。
209のBBはFX02に比して高い位置にあり、写真ではシートの高さがほぼ同じとなっていますが、脚がペダルを踏んで軽く伸びるように調整した場合、209のシートがもう少し高い位置になります。「普通の車輪径の自転車と一緒に走った時、視線があまり低くならないようにBBを高く設定し、小径自転車であることを意識させないように｣という設計意図と考えられます。（20110215注記： 『JIS D9301 一般用自転車』で「ペダル接地角は、25°（子供車では20°）以上でなければならない。」とされます。FX02のBB高さはハンガー上がり-15mmと20×1.5というタイヤ寸法から計算すると261mmとなり、このペダル接地角を実現するためのぎりぎりの寸法のようです。）
DOPPELGANGER 209 ｂlackpool とWACHSEN BA-100 Angriff
http://www.b-grow.com/freeweb/ba-100/
DOPPELGANGER 209 ｂlackpoolとWACHSEN BA-100 Angriffを比較すると、ほとんど同じと思える寸法関係であることがわかります。若干、209のキャスターアングルが立っているように見えますが、この直進安定性には不利な分をブルホーンバーハンドルとしてハンドルにかかる上半身の荷重を増やして安定性を高めているように思えます。この２台のようにBBが後輪に近い自転車は乗りながら前輪を浮かす遊びが容易にできます。しかし、後ろに転倒しないようにくれぐれも注意の必要があります。なお、BA-100は209に比してフォークが細く感じられ、「そのような遊びには無理があるかな｣という気もします（実車を入手し、安心できる太さであることを確認しました）。BA-100はハンドルのポジション調整ができないのが少々、残念です。(4月15日販売予定で、仕様が変わる可能性は皆無とはいえませんが･･)
折り畳み自転車はどれも同じように考えてしまいますが、このように合成写真をつくって比較することでそれぞれの設計の意図が浮かびあがってきます。写真の合成遊びが楽しめました。なお、折り畳み自転車のホィールベース長やキャスターアングル、BB高さなど公開されることはないのですが、自転車の性格を示す上で公開してくれたらと思います。
【おまけ】
左：WACHSEN BA-100 Angriffのオリジナル、右：ハンドル周りを変えた案
自転車はサドルにドンと座る姿勢よりも、前傾してハンドルにも体重がかかる姿勢が好きです。Webで検索するとアヘッド化の事例が色々でてきます。そこでWACHSEN BA-100 Angriffのハンドルポストの湾曲が始まる手前でカットし、アヘッド化してハンドルを低くした姿(私の好きなポジションに近いペダル、サドル、ハンドルの位置関係で近似)をシミュレーションしてみました。ハンドルが低くなることでスポーティなイメージが強くなります。「実車を入手して遊んでみようかしら｣と悪い病気がおきかけています。
DOPPELGANGER FX02/RTのハンドルを下げた状態のシミュレーション
FX02/RTはそのフレーム形状からハンドル高さをあまり低くすることができません。アヘッド部を上下逆につけるなどすることでハンドル高さは910mmくらいにできるかな、という感じです。それでも20"のタイヤを履いていること、BBの位置などから前傾度はあまり強くできないかな、という感じです。
*： 輪行で許容できる重量は12kg台です。
**： 以前使っていた折り畳み自転車は16"の車輪サイズで変速機なし、ケース付で、これらの自転車より高い価格で入手しました。折り畳み自転車も安くなったものです。
***： 209とFX02が本当に同じ全長なのか、写真を見ていて気になっています。
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【追記】
検討から随分、時間が経ってしまいましたが、BA-100 Angriff を入手しました。
WACHSEN BA-100 Angriff が到着：ロボット人間の散歩道：So-net blog
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2009-10-29
【追記の追記】
BA-100 Angriff を入手して改造した内容を小冊子にまとめました。
WACHSEN BA-100 Angriff Maniac
http://www.minami-nagareyama.org/editor/BA100maniac.html
改造したBA-100 Angriff とDAHON Mu-P8の比較はこちら・・。
Poorman's DAHON Mu-P8, Wachsen BA-100 Angriff：ロボット人間の散歩道：So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2010-10-22
【訂正】 当初、車輪サイズから縮尺をあわせたのですが、いずれの自転車もカタログスペック上、全長1490mmとなっていることに気づきました。これにあわせて記述を変えています***。(訂正前に読まれた方、申し訳ありません。)
DOPPELGANGER FX02/RT とDOPPELGANGER 209 ｂlackpool
http://www.doppelganger-sports.jp/Bicycle/FX02/FX02y.html
http://www.doppelganger-sports.jp/bike/contents.php?cn=1&pn=1&ic=209
まず、DOPPELGANGER FX02/RTと同社の209 blackpoolを比較すると、クランクのボトムブラケット(BB)の位置が、FX02のBBが前輪寄りで低い位置であることに気づかされます。これにより、FX02では若干、サドルの位置が前輪寄りになり、また、立ち乗り時の前輪の分担荷重が大きくなり、ハンドルの安定性に寄与することになります。また、合成元の写真の前輪の径が小さいため、わかりにくいのですが、FX02の前輪のフォークが寝ていて（キャスターアングルが少ない)トレール長を長くすることで直進安定性を高める設計であることが読み取れます。ドロップハンドルを採用し、FX02はいかにも｢走るぞ｣という雰囲気がありますが、車体の設計からもそれが読み取れます。
209のBBはFX02に比して高い位置にあり、写真ではシートの高さがほぼ同じとなっていますが、脚がペダルを踏んで軽く伸びるように調整した場合、209のシートがもう少し高い位置になります。「普通の車輪径の自転車と一緒に走った時、視線があまり低くならないようにBBを高く設定し、小径自転車であることを意識させないように｣という設計意図と考えられます。（20110215注記： 『JIS D9301 一般用自転車』で「ペダル接地角は、25°（子供車では20°）以上でなければならない。」とされます。FX02のBB高さはハンガー上がり-15mmと20×1.5というタイヤ寸法から計算すると261mmとなり、このペダル接地角を実現するためのぎりぎりの寸法のようです。）
DOPPELGANGER 209 ｂlackpool とWACHSEN BA-100 Angriff
http://www.b-grow.com/freeweb/ba-100/
DOPPELGANGER 209 ｂlackpoolとWACHSEN BA-100 Angriffを比較すると、ほとんど同じと思える寸法関係であることがわかります。若干、209のキャスターアングルが立っているように見えますが、この直進安定性には不利な分をブルホーンバーハンドルとしてハンドルにかかる上半身の荷重を増やして安定性を高めているように思えます。この２台のようにBBが後輪に近い自転車は乗りながら前輪を浮かす遊びが容易にできます。しかし、後ろに転倒しないようにくれぐれも注意の必要があります。
折り畳み自転車はどれも同じように考えてしまいますが、このように合成写真をつくって比較することでそれぞれの設計の意図が浮かびあがってきます。写真の合成遊びが楽しめました。なお、折り畳み自転車のホィールベース長やキャスターアングル、BB高さなど公開されることはないのですが、自転車の性格を示す上で公開してくれたらと思います。
【おまけ】
左：WACHSEN BA-100 Angriffのオリジナル、右：ハンドル周りを変えた案
自転車はサドルにドンと座る姿勢よりも、前傾してハンドルにも体重がかかる姿勢が好きです。Webで検索するとアヘッド化の事例が色々でてきます。そこでWACHSEN BA-100 Angriffのハンドルポストの湾曲が始まる手前でカットし、アヘッド化してハンドルを低くした姿(私の好きなポジションに近いペダル、サドル、ハンドルの位置関係で近似)をシミュレーションしてみました。ハンドルが低くなることでスポーティなイメージが強くなります。「実車を入手して遊んでみようかしら｣と悪い病気がおきかけています。
DOPPELGANGER FX02/RTのハンドルを下げた状態のシミュレーション
FX02/RTはそのフレーム形状からハンドル高さをあまり低くすることができません。アヘッド部を上下逆につけるなどすることでハンドル高さは910mmくらいにできるかな、という感じです。それでも20"のタイヤを履いていること、BBの位置などから前傾度はあまり強くできないかな、という感じです。
*： 輪行で許容できる重量は12kg台です。
**： 以前使っていた折り畳み自転車は16"の車輪サイズで変速機なし、ケース付で、これらの自転車より高い価格で入手しました。折り畳み自転車も安くなったものです。
***： 209とFX02が本当に同じ全長なのか、写真を見ていて気になっています。
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DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) FX02 FX02
- 出版社/メーカー: ビーズ
- メディア: その他
DOPPELGANGER 20インチ折り畳み自転車 209 ｂlackpool 209 blackpool
- 出版社/メーカー: DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)
- メディア: スポーツ用品
WACHSEN(ヴァクセン)20インチ アルミフレーム 折りたたみ自転車 6段変速付 BA-100 Angriff BRD BA-100 Angriff
- 出版社/メーカー: WACHSEN(ヴァクセン)
- メディア: スポーツ用品
【追記】
検討から随分、時間が経ってしまいましたが、BA-100 Angriff を入手しました。
WACHSEN BA-100 Angriff が到着：ロボット人間の散歩道：So-net blog
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2009-10-29
【追記の追記】
BA-100 Angriff を入手して改造した内容を小冊子にまとめました。
WACHSEN BA-100 Angriff Maniac
http://www.minami-nagareyama.org/editor/BA100maniac.html
改造したBA-100 Angriff とDAHON Mu-P8の比較はこちら・・。
Poorman's DAHON Mu-P8, Wachsen BA-100 Angriff：ロボット人間の散歩道：So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2010-10-22
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