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「最強ウイルス 新型インフルエンザの恐怖」 [本と映像・音楽の話]

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 NHK総合のNHKスペシャル「新型コロナ いま“第2波”への備えは?~医療現場からの警告~」、続いてNHK BS1のBS1スペシャル「コロナ 看護師たちの闘い~東京医科歯科大学病院の120日~」を7月26日に見ました。NHKスペシャルの番組を見ながら「最悪の事態を想定しながら行動しなければいけないのでは」を認識させられました。そしてBS1スペシャルの番組をみながら医療関係者の方々への強い感謝の気持ちが再び湧いてきました。
 NHK「最強ウイルス」プロジェクト(著)「最強ウイルス 新型インフルエンザの恐怖」(2008年、NHK出版)を先日、BOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で見つけ、ラインマーカーや鉛筆による書き込み等がありましたが、「現在の新型コロナウイルスへの考え方の面で理解が深まれば」で入手しました(税込210円)。この本は2008年1月12, 13日に二夜連続で放送されたNHKスペシャル「シリーズ 最強ウイルス」の取材記録を番組に取り込めなかった情報を含めてまとめたものとされ、2008年当時のパンデミック発生の緊張が続くインドネシアの現状、アメリカを中心とした各国の感染症に対する危機管理の取り組み、そして日本の現状と課題について紹介するものです。米国のワクチンのドライブスルー接種訓練の項を読みながら「当時、番組で見たかもしれないけれど、新型コロナウイルスのドライブスルー検査はここにヒントがあったのか」となりました。また、国立感染症研究所の研究者が家庭で用いるPCを利用してシミュレーションを行っている現状を紹介する部分に厚生労働省の研究軽視の姿勢(それはその後もひどくなっていきますが)にやりきれない気分になりました。
 「今回の感染症対策のように長期にわたって対応していかなければいけない業務に対しては2~3年で異動していく国家公務員では責任をもって対応できず、機能不全に陥るという組織的問題を抱えているのでは?」という疑問が浮かんできました。

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