単眼鏡7×18 (Kenko)とデジスコの組合せ、"TS-613 & TSN-664 Digiscoping Maniac" 小改訂 [2. 道具(カメラ)]
小工作で私のスポッティングスコープTSN-664 (KOWA)のデジスコ用アダプターに接続できるようにした7×18単眼鏡 (Kenko)を、先のblogで書いたように内部反射光を抑えるため、ストラップ取付け部を上にして取り付けました。その結果、この単眼鏡との組み合わせの方が、ACTY H7X18(Vixen)より快適にピントを追い込めることがわかりました。
ACTY H7X18は至近距離20cmから使えますが、そのためにスポッティングスコープのピントを合わせる時に使用する(∞)の位置では鏡筒の先端から対物レンズが約4cm奥まった位置となります。これに対して至近距離3mの7×18単眼鏡は対物レンズを最も奥まった位置にしても鏡筒の先端から約1cmの距離に納まります。この結果、単眼鏡でスポッティングスコープのアイピースの接眼レンズに映った像を拡大して見てTSN-664 のフォーカスノブを回してピントを合わせる時、ACTY H7X18では狭い視野を我慢して調整していたのが、7×18単眼鏡では広い視野を使って調整可能となりました。
7×18単眼鏡を入手して「近距離で使用できるように対物レンズの移動量を多くしたACTY H7X18のような設計の単眼鏡は望遠鏡(スポッティングスコープ)の像を拡大して見るのには向いていない」ということに気付かされました * 。これがわかっただけでも7×18単眼鏡を入手した価値がありました (^_^;
スポッティングスコープと単眼鏡を組合せてピントの精度を高める方法は岐阜科学館のWebサイトでコリメート法のピントの合わせかたとして「ファインダーや小型の双眼鏡のピントを星に合わせ、それを使って望遠鏡をのぞいて望遠鏡のピントを合わせます」と書かれていることの実践です。岐阜科学館に感謝します。
単眼鏡 7×18 (Kenko)とアダプターリングTSN-AR37(KOWA)の組合せ
月を目標に単眼鏡 7×18 のピント合わせをしておよそ(∞)の位置とし、黒ビニルテープで巻いて固定
TSN-664 (KOWA)と単眼鏡 7×18 (Kenko)の組合せ
スポッティングスコープにACTY H7X18を組み合わせた状態
*: 単眼鏡の接眼レンズ側が移動する構造の至近距離の強い製品であればACTY H7X18のような使いにくさはなさそうです。
■ "TS-613 & TSN-664 Digiscoping Maniac" の小改訂
7×18単眼鏡 (Kenko)の解説を加えた"TS-613 & TSN-664 Digiscoping Maniac"の小改訂版を発行しました。
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デジスコのピント精度を高めるために単眼鏡 7×18 (Kenko)を改造:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2014-09-02
サイエスガイド No.10 (岐阜市科学館)
http://dac.gijodai.ac.jp/vm/virtual_museum/sanpo/s_guide/s_no10/04.htm
TS-613 & TSN-664 Digiscoping Maniac
http://www.minami-nagareyama.org/editor/TS613digiscoping-maniac.html
Kenko 単眼鏡 7×18 7倍 18口径 対物フォーカスタイプ 軽量・コンパクト 100882
- 出版社/メーカー: ケンコー
- メディア: エレクトロニクス
【追記】
2014年11月、「従来の「TSN-660 PROMINARシリーズ」のスペックを継承し、ボディカラーをコーワ光学機器でお馴染みのコーワグリーンにカラーチェンジ。又、対物レンズ外面にKRコーティングを採用」とする「TSN-663M PROMINAR」、「TSN-664M PROMINAR」が発売されました。
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