COOLPIX P330用のレリーズブラケットの製作完了 [2. 道具(カメラ)]
COOLPIX P330をデジスコや顕微撮影などに適用するシステムカメラ化について以前のblogで書きましたが、ケーブルレリーズを取り付け可能とするレリーズブラケットの製作が滞っていてタイマー2秒で対応していました。
レリーズブラケットの製作案として、COOLPIX P330に付加したステップアップリング43-52に取り付ける43mmの継手リング(メス-メス、八仙堂)は外径45mm、長さ8mmで外周部にローレット加工されていることから、この部分にはめ込んで固定する8mm厚のプラスチック板を見つけ、これにステンレスの平折75を加工したものを取り付け、平折75のシャッターボタンの位置に、FinePix F200EXR、FinePix F31fd、COOLPIX P5100のレリーズブラケットを製作する際に利用した当たりブロックを同様に加工したものを取り付け、摩擦でケーブルレリーズを固定する構造はまとまっていました。しかし、肝心の8mm厚のプラスチック板が見つかりません。
そんな時、プラスチックまな板を見て「8mm厚のものがあれば・・」で「もしや」と思いIKEAのWebサイトを調べたら、LEGITIMという8mm厚のポリエチレンプラスチックのホワイトのまな板がありました。しかも価格は199円。早速、IKEA新三郷で調達し、製作に取り掛かりました。
製作のポイントは継手リングへの取付け部分となるプラスチックの穴径を継手リングの外径にぴったりとなるように削ることです。「直径45mmに近いものはないかな」と住処の中を物色して見つけたMAGLIGHT(外径38mm)に#80の布ヤスリを巻き付けて穴の部分を少しずつ削っては、穴が継手リングに入るか確認し、少しきつい位で入る寸法まで削りました。なお、「削り過ぎたら止めネジで」と代案も一応用意していました。ステンレス平折75は撮影モードダイヤル、コマンドダイヤルの操作を妨げない形状から選び、片側を35mmの長さに金ノコでカットして端部を金ヤスリで加工し、POWER ボタンの操作を妨げないようにしました。
いつものごとく手作り感が漂う外観ですが、COOLPIX P330でケーブルレリーズが使えるようになり、大満足です (^_^)
【レリーズブラケットの部品】
1) プラスチック板(プラスチックまな板LEGITIM(IKEA))
2) ステンレス平折75
3) 当たりブロック 20×30×20 (天然ゴム)
4) 木ネジ(皿型、M3、10mm) 2本
5) 木ネジ(当たりブロック取付け用) 2本
LEGITIM(ポリエチレンプラスチック、IKEA)
加工の寸法
継手リングの外径(φ45)とぴったりとなるように円筒形のもの(手元にあった寸法的にちょうどよいMAGLIGHT)に#80の布ヤスリを巻いて穴の整形
プラスチック板に取り付けてケーブルレリーズを支持するためのステンレス平折75。片側を35mmの長さ(POWERボタンの操作ができる長さ)にカットし、端部を削り、当たりブロックを固定するネジを取り付けるための孔を2か所加工
加工をしたまな板(左側の凹部はAF補助光を遮らないためのもの)とステンレス平折75
ケーブルレリーズの先端を支持するための当たりブロック(加工前)
【レリーズブラケットの組み立てとCOOLPIX P330への取付け】
皿木ネジ(M3、10mm)を2本使って加工したプラスチック板と加工したステンレス平折75を接続し、さらにステンレス平折のシャッターボタンの上となる孔の部分に加工した当たりブロックを下側から木ネジで固定し、レリーズブラケットの完成です。
COOLPIX P330のシャッターボタンにはφ8.5mmの透明ウレタンのソフトクッションを貼り、ケーブルレリーズの先端でシャッターボタンを傷つけないようにしています。
レリーズブラケットはCOOLPIX P330に取り付けた43mmの継手リングの部分に挿入して、取付け完了です。
シャッターボタンの上に貼った粘着ソフトクッション(φ8.5mm)
COOLPIX P330のシャッターボタンに粘着ソフトクッションに貼った状態
----------
COOLPIX P330のシステムカメラ化:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2013-10-06
LEGITIM まな板 - IKEA
http://www.ikea.com/jp/ja/catalog/products/30202266/
イケヤのまな板っていうのは、思いつかないアイディアです。
探してみればあるものなんですね。さすがです。
by うえいぱうわ (2014-01-05 01:25)
>うえいぱうわさん、
当初、ホームセンサーの資材コーナーしか、頭になかったのですが、「灯台下暗し」で日常使っているものに解決策があったのに気づきませんでした。プラスチックまな板の表面の凹凸がちょうどよい滑り止めにもなっています (^_^;
by robotic-person (2014-01-05 01:56)