高橋団吉著『新幹線をつくった男 島秀雄物語』 [本と映像・音楽の話]
須田寛著 『東海道新幹線30年』、1994年、大正出版
高橋団吉著 『新幹線をつくった男 島秀雄物語』、2000年、小学館
「私が機械モノに魅力されるのはなぜかな?」と原因を探していますが、未だ、わかりません。2011年3月14日開館の「リニア・鉄道館」へ4月3日に行ったことを以前のblogで書きましたが、ちょうど名古屋方面にでかける用事があり、機械好きとしては「いかねば」でした。その時見た島秀雄氏に関する解説展示は鉄道ファンから怒られそうですが、「なるほどなあ~」というくらいでした (^_^;
神田神保町のいつもいく明倫館書店で東海道新幹線の開業から30年を営業的な観点を中心にまとめられた須田寛 (著)『東海道新幹線30年』(1994年、大正出版)を見つけ、「東海道新幹線について調べるのに役立つかな」で入手しました。そして新幹線のことが気になってきて、高橋団吉 (著)『新幹線をつくった男 島秀雄物語』(2000年、小学館;リンク先は2014年発行のePub版)を入手し、日本の鉄道の歴史のある側面を知ることができ、加えて技術的な考え方にも触れることができ、「よい本に出会えた」となりました (^_^)
本書の第十四話のシステム工学の中で「技術はウソをつけない。「安全性」もウソをつけない。ゆえに、技術に対して謙虚であることこそがエンジニアとしてのモラルであり・・(略)」という文を目にし、私自身の融通の利かなさの理由を指摘された気分になりました (^_^;
「技術開発」という言葉を軽々しく使い、詭弁を弄する口先エンジニアが少なからずいます。
専門外の方には口先なのか、実現可能性があるのかを見分けられず、事実報道(?)として口先エンジニアの弁をそのまま、裏付けをとらずに垂れ流すマスメディアによって「マスメディアが報じているから」という誤った信頼感を与えてしまいます。また、人間は不安な状態に置かれるよりも、安心の得られる状態を好みますので「安心できる内容だから・・」と無評価に誤ったものを受け入れる場合も少なくないと考えられます。
技術の分野だけでなく、多くの分野で同様のことが起きていると考えると・・・。
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リニア・鉄道館へ行ってきました:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2011-04-04
新幹線をつくった男 島秀雄物語 | 小学館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09341031
新幹線をつくった男 島秀雄物語 (Lapita Books)
- 作者: 高橋 団吉
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/04/05
- メディア: 単行本
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