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国民生活センターの自転車に関する商品テスト結果報告に関する「?」 [2. 道具(自転車)]

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 "WACHSEN BA-100 Angriff Maniac"、付けたし付けたしで改訂してきたため、「スパゲッティプログラム」とまではいえないまでも少々、見通しが悪いことが気になっています。そこで本blogで書いた小径自転車に関わる記事なども収録して小径自転車の一般論から個別のBA-100 Angriff の話になるような全面改訂を計画しています。その一環として、国民生活センターの小径自転車に関する商品テスト結果を読んでいて「?」と思えるものがでてきました。
 その中の2つを次に紹介します。

【その1】
折りたたみ自転車の安全性-日常的な使われ方での安全性-(商品テスト結果), 2007年, 国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20071005_2.html

(以下、気になる部分の抜粋)

3) 前ブレーキが利きすぎることに対して一定の規定を望む ブレーキの性能をテストした結果、前ブレーキを強く握ると急激に制動がかかり、同時に後輪が高く浮き上がって自転車が前方に倒れてしまう危険なものがあった。必要以上の制動力が発生すると、例えば長い下り坂など速度が速くなった場合に特に危険である。  現在のJISでは前輪、後輪を同時に使用した場合の制動距離の上限を定めているが、前ブレーキが利きすぎることの危険性を明確に判断するようにはなっていない。このことから、前ブレーキが利きすぎることに対して一定の規定を望む。

 子供の頃に乗っていた自転車、ブレーキがよく効かず、下り坂の道路から飛び出したことが2回あります。幸いなことにどちらも怪我をすることはありませんでしたが、ブレーキがちゃんと効かない痛さが身にしみてわかり、下り坂では調子にのってスピードを出しすぎないこと、効かないブレーキでも前後のブレーキをうまく使うことがそれなりに有効であることを身をもって学びました。そこで上の記述については

「本質から外れている!」

とつい、言葉がでてしまいました。
 「自転車は前後のブレーキをバランスよく使うことで安全に停止できるもの」という自転車の乗り方に対する教育がまず必要で、「前ブレーキが利きすぎることに対して一定の規定を望む」などと書く人間、自転車の乗り方を知らないとしか思えません。


【その2】
小径タイヤの折りたたみ自転車(A-RideX)の強度不足に注意!(商品テスト結果)_国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20100922_1.html
・ 事故事例として「小径タイヤ(8インチ)の折りたたみ自転車~」との書き出し
小径タイヤの折りたたみ自転車の安全性(商品テスト結果)_国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20101118_1.html
 「(注)事故品と同様の構造でタイヤの直径が同等(6~8インチ)のものを、以後「小径タイヤの折りたたみ自転車」とする。」として勝手に定義してしまっている!!

 小径タイヤについて定義はありませんが、それを類推させる「小径車」は広く用いられ、20インチ、ないしは24インチ以下という業界の共通の認識があります。
 また、「6~8インチのタイヤ」と限定した場合、「6インチ未満はどうした?」という定義の不完全さも問題です。
 JISの用語をまとめることに対する無知さが、このような暴走としかいいようのない言葉の定義を生み出しているのかもしれませんが、ちょっと・・。


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WACHSEN BA-100 Angriff Maniac
http://www.minami-nagareyama.org/editor/BA100maniac.html
小径車 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%BE%84%E8%BB%8A

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