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FinePix F300EXR : 画角とCCDサイズ [2. 道具(カメラ)]

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■ FinePix F300EXRの画角の測定

 FinePix F300EXRの画像の縦横比は4:3、3:2、16:9の3種類で、長手方向の画素数は同じで短手方向の画素を減じる形でそれらを実現しています*。これにより、4:3と3:2では画角が異なることになります。そこで実際の画角を実験で求めてみました。この結果、3:2においては35mm判換算24.5mm、4:3では23.6mmとなりました。

1. 実験準備
 壁に1mのテープメジャーを貼り、三脚に取り付けたFinePix F300EXRのレンズ高さをこのメジャーの高さにあわせ、広角端でテープ全体がカメラの液晶モニターで見られる位置までカメラを下げて、レンズが壁面と直角となるようにセッティング。

DSCF0110-20110516.jpg

2. 実験と測定結果
 FinePix F300EXRでテープメジャーを撮影し、その時の壁面から三脚のカメラ固定ネジまでの距離を測定。撮影した画像をPCのモニターで確認し、画像の横方向にテープメジャーの892mmの長さが写っていることを確認。その時の壁面から三脚のカメラ固定ネジまでの距離は608mm。(計算上の撮像素子の位置を三脚用ねじ穴と同じと仮定)

3. 計算
 水平画角は次式の計算で72.5°。35mm判(3:2)で焦点距離24mmのレンズを組み合わせた水平画角は73.7°となり、3:2においては35mm判換算24.5mmとなる。一方、4:3でのイメージサークルは85° (35mm判換算24mmのレンズの対角線角度84°)で4:3においては35mm判換算23.6mmとなる。

image-calc02.jpg
w:横幅、l:距離


■ 画像素子の大きさ

 FinePix F300EXRの画像素子は1/2型スーパーCCDハニカムEXRと表記されるのみで実際の寸法はわかりません。上記の実験で広角端での対角線角度が85°が求められ、F300EXRの広角端での焦点距離は4.4mmであることから逆算すると、6.45×4.84mmとなります。
 「デジカメ ガバサク談義」のWebサイトで撮像素子の大きさに関する記述を見つけ、2/3型(8.8×6.6mm)、1/1.8型(6.9×5.2mm)、1/2型(6.4×4.8mm)、1/2.33型(6.2×4.6mm)などが紹介されているのを見つけ、「計算は間違っていないな」と一安心です。

【追記】
 ついでにFinePix F11, F31fdの1/1.7型、F100fd, F200EXRの1/1.6型の画像素子の大きさを計算したところ、前者が8×6mm、後者が8.23×6.17mmとなりました。数値にしてみると1/1.6型と1/2型の撮像素子の寸法の差が大きいことが理解できます。



*: 後でトリミングの可能性も考えて4:3の設定を常用としています。、

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第19回 カメラレンズと焦点距離、画角 デジカメの「しくみ」
http://aska-sg.net/shikumi/019-20060201.html
デジタルカメラの撮像素子(CCD、CMOS)サイズ比較 「デジカメ ガバサク談義」
http://takuki.com/gabasaku/CCD.htm

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