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自転車のフレームサイズの計算方法 (2) [2. 道具(自転車)]

 設計者は、必ずしもいつもではありませんが、設計計算書や設計図を通してそれを設計した先人と会話することができます。「リバースエンジニアリング」という言葉は知的財産権との関係で時として悪いイメージで語られることがありますが、設計屋はこの手法で先人から多くのものを学ぶものです。
 下記のblogで「自転車のフレームサイズの計算方法」について書きましたが、PanasonicがWebサイトで公開しているカスタムオーダーシリーズのOSC5のフレームジオメトリーを眺めていてシートチューブ長と適応股下長の差が265mmとなっていることに気づきました。(別の言い方をすると、股下長から265mmを引いた値以下のシートチューブ長の自転車を選ぶのがよいということ
 サドル座面からペダル踏面までの最大長は、シートチューブ長、サドルポストをシートチューブに最大限挿入した時のシートチューブの上端からサドル取り付け部下側までの寸法(シートチューブに取り付けのボトルケージ用ダボなどでサドルポストがシートチューブ内に完全に入らない場合があるため)、サドル取り付け部下側からサドル座面までの高さ、クランク長、クランク中心からペダル踏面の高さ(これのみマイナス)、そして計算の安全のための余裕となる寸法の和で求められます。クランク長は身長の1/10が適正寸法といわれますが仮に170mm、サドルポストはシートチューブ内に納まるものとし、サドル取り付け部下側からサドル座面までの高さ約70mm、ペダルの厚さはロープロファイルのもので18mmほどのものがありますが、クランク中心からペダル踏面までの高さを10mm、そして余裕寸法を35mmとすると合計は265mmで、Panasonicの示す値となります。計算根拠がわかりました。
 なお、Panasonicは股下/身長≒0.473として表を示しているようです。(年齢別に日本人の平均的な値は異なると思いますので少し調べて見る必要はあります・・)

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自転車のフレームサイズの計算方法
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2009-12-20
OSC5 自転車 Panasonic
http://cycle.panasonic.jp/products/pos/osc5.html

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