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WILLCOM D4 [2. 道具(通信機器)]

 W-ZERO3、Advanced/W-ZERO3[es]を使ってきていることもあり、Willcomの新製品は気になります。4月14日、Windows VistaをOSとする新しい端末の発表がありました。W-ZERO3は[es]シリーズで携帯電話の市場を取り込むために小型化の路線を歩みました。これに対してD4は、W-ZERO3の初代(WS003SH)および初代にメモリ増強と辞書バンドルを図った2代目(WS004SH)のコンセプトに立ち返り、さらにOSをWindows VistaとすることでWindows Mobile機というサブセット版というイメージを払拭し、ミニノートPCより小さなサイズのPCを求める顧客層を取り込もうという戦略が見えてきます。Willcomの「少し大きいけれどもPCに伍する高級な端末機」と「携帯電話と寸法的には同等だがWindows Mobileによって携帯電話より拡張性の高い端末機」というW-ZERO3から分化した2つの系列による戦略が見えてきます。

WILLCOM|世界初 Windows Vista®、インテル® Centrino® Atom™ プロセッサー・テクノロジー搭載の通信端末 Ultra Mobile WILLCOM D4を開発・発売
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2008/04/14/index.html

外形寸法:縦約84mm×幅約188~192.3mm×厚さ約25.9mm
質量:約470g
キーピッチ:約12.2mm

 以前、Handheld PCといわれる"Sigmarion II" (docomo)を使っていたことがあります。このマシンの諸元を下記に示しますが、上記のD4の寸法、質量に近いものです。しかし、Sigmarionの14.1mmのキーピッチは全ての指をキーボードから浮かすというアクロバチックな方法でかろうじてタッチタイピングできましたが、D4の12.2mmのキーピッチではこれは難しいと考えられます。また、このサイズになると[es]のような乱暴な扱いをすることはないと思いますが、1.8"の40GBのHDDを搭載することからそれなりの取扱いを心がけることが必要と思われます。
 周辺機器(例えばフルサイズのキーボード)を外付けすることでWindows Vistaを搭載したノートPCと同様に使えますので、戦略的な価格設定もあり、このマシンがどのように評価され、市場を形成していくか、興味深いものがあります。

sigmarion2.jpg
Sigmarion II
外形寸法:幅189mm×奥行き107mm×高さ27mm
質量:約500g
キーピッチ:14.1mm

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