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研究者へのインタビュー [科学技術とジャーナリズム]

 研究者にインタビューする場合、そのインタビューの目的が何か、忘れないように注意する必要があります。例えば次のようなものがあります。

(1) その研究者の最新研究の紹介
(2) その研究者が属する研究分野の紹介(最先端あるいは全般的の2つのものがある)
(3) 研究者の紹介を中心としたもの

 いずれもその研究分野について予備知識を仕入れた上で、インタビューに臨まなければならないと思います。さもないと突っ込んだ質問はできず、どこかに書いてあるような一般的な言葉でしか、インタビュー結果をまとめることができません。

 「何のためのインタビューか?」*1

ということになります。
 (1)、(2)の場合、その研究分野の内容に踏み込んで記述することになります。インタビュアーの知識レベルによって表現に注意が必要です。インタビュアーがインタビューの対象となる研究者と同程度の知識レベルにある場合には、書き方の自由度が高いものとなります。そうでない場合に、(1)、(2)に共通して注意しなければならないのが、その分野に共通する理解として語られている内容なのか、その研究者の研究成果に関わるものなのか、見極めることです。
 基本的な書き方は、誰が話したかが明確にわかるように文章構成することだと思います。執筆者がその分野の知識を十分、持ち合わせていないのにも関わらず、研究者の話したことを埋め込んで、あたかも執筆者に知識があって書いたかのように誤解させる文章は決して製造してはなりません。これをしてインタビュー先の研究者がその文章を目にしたならば、インタビュアーの信頼を失うのは間違いありません。
 (3)の場合は、研究の苦労などを聞き出すことを通して研究者の人物像を浮かびあげられるような内容(読者に共感を生む)になったら成功だと思います。

 マスメディアの報じるもので、研究段階で結果の見方は様々にできるのにも関わらず、一つの結論に断定的に結び付けているものを目にすることがあります。書き手の能力不足というよりも、このような表現を許してしまうマスメディア自体に問題があるのかもしれません。

 「正確に伝える」

 決して忘れてはならないことだと思います。

*: テレビは映像がないとまとまりませんので、その人の顔を挿入するためだけに、インタビューする場合があり、「何のためのインタビューか?」については、「・・・」となってしまいますが・・


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