新国立競技場の建設から想起されること

　新国立競技場の建設計画、総工費2,520億円（開閉式屋根の設置費約168億円や1万5千人分の仮設席の設置費などは含まれず）で有識者会議の了承を得たと報道されました（公開された平成26年度の有識者会議の委員名を見ると建設費という観点からモノを見ることができる人材はほとんどいないようで「「事務局から出された資料を追認」というよくあるパターンがここでも」に思えてしまいます）。NHKの時論公論で北京オリンピックスタジアム(鳥の巣)の建設費が約500億円（4億2300万米ドル）と示されましたが、中国と日本の人件費の差を全く考慮していない単純比較で直接の参考にはなりませんが、マスメディアを通して平然とこの異常な計画が伝えられていることに強い違和感を感じます。
　書籍や映像などを通してでしか知らないものもありますが、太平洋戦争の時代の軍部の暴走、田中角栄の列島改造論、1980年代末のバブル時代（この時はマスメディアによって拡大されたバカ騒ぎや"Japan as Number One"という言葉に強い違和感がありました）と同根の違和感です。喜ぶのは建設に関連する企業、そして・・・
　一過性のお祭り騒ぎに大きな財政負担となることを行なうのはおよそ常識を持った人物（組織）が行なうこととは思えません。家計のことを考えられずに高価な買い物をしてしまう精神疾患が想起されてしまいます（このようなことを書いても届かないし、仮に届いたとしても「蛙の面に小便」なのでしょうが・・）
　平成26年度の国立大学法人運営費交付金は11,123億円、私立大学等経常費補助金は3,213億円。そして先のblogで触れた国立大学に配分する運営費交付金に関する唖然とさせられる方針が報道されました。教育の危機・・。

（写真は在りし日の国立競技場）

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【主張】新国立競技場　この建設計画は無責任だ（1-2ページ） - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/news/150709/clm1507090002-n1.html
国立競技場将来構想有識者会議
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/tabid/411/Default.aspx
時論公論　「新国立競技場世界に誇れる施設になるのか」 時論公論 NHK 解説委員室 解説アーカイブス
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/221906.html
北京オリンピックスタジアム 鳥の巣 建設費 - Google 検索
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%BA%AC%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E4%BD%93%E8%82%B2%E5%A0%B4
26 年度 国立大学法人運営費交付金
http://eic.obunsha.co.jp/resource/pdf/educational_info/2014/0516.pdf
私立大学等経常費補助金
http://www.shigaku.go.jp/s_kouhujoukyou.htm
国立大学法人：ロボット人間の散歩道：So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2015-06-27