ワイドコンバージョンレンズHDP-7880ES（raynox）とLumix DC-FZ85（Panasonic）の組合せ

　月のお手軽撮影にLumix DC-FZ85（Panasonic）を使っています（2020年12月のblogで入手について記載）。そして電子本の "LUMIX DC-FZ85 Maniac"も書きました。ただ、デジタルカメラを入手するとワイドコンバージョンレンズとの組合せの実験をするのが常だったのですが、Lumix DC-FZ85の広角は35mm判換算20mmと十分に思え、実験について考えないできてしまいました。
　0.79x のワイドコンバージョンレンズHDP-7880ES（raynox）をBOOKOFF 豊田下林店で目にし、スマホでチェックし、55mmのアダプターリングは付属していましたが、58mmと62mmのアダプターリングは付属していませんでした。それでも「ステップアップリングを入手すれば代替できる」、「ワイドコンバージョンレンズは主レンズとの相性があり、組合わせてみないとわからない」というこれまでの経験からこのレンズへの物欲が高まり、販売価格（税込3,080円）にも魅かれて入手しました。
　Lumix DC-FZ85のフィルターねじ径は55mmで入手したHDP-7880ESをそのまま取り付けることができました（写真上）。そしてテスト撮影したところ、等倍で見ると周辺部分で若干の画質低下（Lumix DC-FZ85そのものの特性の反映）を感じましたが、レポートやblogなどで使用する分には支障のないレベルで「これは使える！」になりました。2018年のblogのように保有する撮影機材で魚眼レンズを除いて10-20mm F3.5 EX DC HSM（SIGMA）とPENTAX K ..との組合せによる35mm判換算15mmが最大画角となっていますが、それに近い15.8mmの画角が得られました。 Panasonicのデジタルカメラ講座「焦点距離による画角の変化（第十二回）」で14〜20mmについて「超広角域」と紹介していますが、そのど真ん中に入ったことになります。「HDP-7880ESと出会えてよかった (^_^)」です。
　Lumix DC-FZ85は約616g、HDP-7880ESは153g、これに1.7倍のテレコンバージョンレンズTCON-17X（Olympus；280g）とレンズアダプター ルミックスDMW-LA8（Panasonic；168g）の総重量1.3kg弱の機材を携行すれば計算上、35mm判換算15.8mm～2,040mmの撮影に対応できることになります（望遠撮影のため、この他に一脚や三脚を携行は必要）。
　なお、「付属のアダプターリングより丈夫になるから」と 55mm→62mmのステップアップリング（Kenko）を入手し、HDP-7880ESに取付てみましたが、そのレンズ後面がステップアップリングの取付面より少し突出する状態で、取り付けるとLumix DC-FZ85のレンズ前面と接触して傷つけることに気付き、そのまま、収納箱行きとなりました。raynoxのWebサイトの「ご注意：フィルタ－径が55mm, 58mm, 62mmのビデオカメラでも機種によってはレンズ同士が当たり使用できません。無理にネジ込むとカメラレンズが損傷しますのでご注意ください。」の確認となりました。



【HDP-7880ES（raynox）】
　[主な特徴]として「カメラレンズに取り付けることにより未使用の時に比べ更に27％広い画角での撮影が可能になります。」、「大口径3群3枚光学ガラスを使用した新設計により中心解像力355本/mm(MTF30%での設計値))の高解像力を実現、4Kワイドマスターレンズ、デジタル、ハイビジョンカメラ対応のワイド（広角）コンバージョンレンズです。」、「新設計により超広角撮影で問題になるディストーション率（歪み）もわずか-1.9%とノン・ディストーションレベルにまで抑えることを可能にしました。」、「カメラレンズの明るさを表すF値は変わりません。」、「付属の各アダプターリングを取り付けて使用します。（55mm、58mm、62mm径用）又、別売りのアダプターを取り付けることによりFDR-AX100など他機種にもご使用になることができます。」が紹介されています。
　電子本の"Conversion Lens Maniac"の「2. コンバージョンレンズ適用事例 」の「(8) アナログテレビ時代のビデオ用コンバージョンレンズ」の中で1990年代に発売されていたビデオカメラ用のコンバージョンレンズの光学性能の低さについて触れましたが、今日の動画撮影用とされるコンバージョンレンズの光学性能の優秀さに「感謝！」です。





【ベランダから見える景色】

Lumix DC-FZ85の広角端（35mm判換算20mm）


Lumix DC-FZ85（広角端）とHDP-7880ESの組合せ（35mm判換算15.8mm）
・　フードをつけていないため、太陽の反射光が入りました

【本棚】

Lumix DC-FZ85（広角端）とHDP-7880ESの組合せ（画質の低下は感じません）


■　XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZとHDP-7880ESの組合せ
　2020年のblogでFUJIFILM X-M1と広角端で35mm換算23mmの得られるXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ（フィルターネジ径52mm）とワイドコンバージョンレンズの組合わせ実験を紹介し、四隅の周辺減光が認められることを書きました。
　そこで55mmー52mmのステップアップリングを使ってXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZにHDP-7880ESを組合わせてみました。結果は以下の撮影例のように広角端で四隅の周辺減光が認められるものでした。「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZとHDP-7880ESのレンズ間の距離を短くできるよう52mm→62mmのステップアップリングを使えば改善されて35mm判換算約18mmで使えるかも」になっています（レンズが接触しないかの確認は必要ですが）。






■　電子本の改訂版は・・
　以前のコンパクトデジタルカメラはズーム倍率が高くなく、広角への対応もなかったため、コンバージョンレンズと組合わさざるを得ませんでした。そこで電子本の "Conversion Lens + Close-up lens Maniac"を書き、3rd Editionを発行したことを2016年のblogで報告しました。それから7年が経ってしまいました。発行後、FUJIFILM XQ1（改）と0.79倍のワイドコンバージョンレンズDW-6（RICOH）、フィッシュアイコンバーターFC-E8（Nikon）、テレコンバーターTC-E2（Nikon）、LUMIX G VARIO 12-32mmとワイドコンバージョンレンズDW-6（RICOH）との組合せ、LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6 II/POWER O.I.S.とTCON-17Xの組合せについて本blogで書いてきました。また、2018年のblogのようにマイクロフォーサーズのLUMIX G VARIO 12-32mmとワイドコンバージョンレンズDW-6（RICOH）の組合せについても書きました。
　"Conversion Lens + Close-up lens Maniac"の 4th Edition、そして"LUMIX DC-FZ85 Maniac"の改訂版を書かねばという気持ちが・・


【追記（2023.12.29）】
　「ワイドコンバージョンレンズHDP-7880ES（raynox）を収納するレンズポーチは？」と収納箱の中を探し、2016年のblogで入手して収納対象レンズより小さかったために使用しなかった140×φ98のSサイズのレンズポーチE-5087（ETSUMI；リンク先はpdfファイル；ヨドバシ.comを見ると販売終了が記されていました）が出てきました。少々、長いですが、HDP-7880ESの保護には十分、役立ってくれます。



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LUMIX DC-FZ85を注文：ロボット人間の散歩道：SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2020-12-18
LUMIX DC-FZ85とDMW-LA8が届く：ロボット人間の散歩道：SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2020-12-20
LUMIX DC-FZ85 Maniac
http://www.minami-nagareyama.org/editor/LUMIX-DC-FZ85maniac.html
"FinePix HS50EXR Maniac", "FUJIFILM X-M1 Maniac", "Conversion Lens Maniac"を小改訂：ロボット人間の散歩道：SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2016-04-19
Conversion Lens Maniac
http://www.minami-nagareyama.org/editor/conversionlens-maniac.html
XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ とWL-FXS6（FUJIFILM）の組合せ：ロボット人間の散歩道：SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2020-03-30
10-20mm F3.5 EX DC HSM（SIGMA）をPENTAX K-5IIs 用に入手：ロボット人間の散歩道：SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2018-03-06
テレコンバージョンレンズ TCON-17 と TCON-17X の比較：ロボット人間の散歩道：SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2016-01-18
4Kビデオカメラ用レイノックスHDP-7880ES高品位ワイドコンバージョンレンズ 0.79x
http://www.raynox.co.jp/japanese/video/hdp7880es/index.html
焦点距離による画角の変化（第十二回） | デジタルカメラ講座 | デジタルカメラ LUMIX(ルミックス) | お客様サポート | Panasonic
https://av.jpn.support.panasonic.com/support/dsc/knowhow/knowhow12.html
価格.com - 『拡張性の高い高倍率ズームカメラ』 パナソニック LUMIX DC-FZ85 青乱雲さんのレビュー評価・評判
https://review.kakaku.com/review/K0000938771/ReviewCD=1792207/#tab
価格.com - パナソニック LUMIX DC-FZ85 のクチコミ掲示板
https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000938771/#25548224
価格.com - パナソニック LUMIX DC-FZ85 のクチコミ掲示板
https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000938771/#25548286
価格.com - 『Lumix DC-FZ85を35mm判換算15.8mmで撮影可としたレンズ』 レイノックス HDP-7880ES 青乱雲さんのレビュー評価・評判
https://review.kakaku.com/review/K0001456237/ReviewCD=1792223/#tab
XC50-230mmF4.5-6.7 OISのレンズポーチ探し：ロボット人間の散歩道：SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2016-02-05
カメラにジャストフィット。伸びるネオプレーン素材が優しく包むカメラケース | ETSUMI
https://www.etsumi.co.jp/docs/catalog/cata_2019_1_09.pdf

Raynox HDP-7880ES 4K対応広角変換レンズ 0.79x 3アダプターリング付き 55mm 58mm 62mmレンズ用

• 出版社/メーカー: Raynox
• メディア: エレクトロニクス

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