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コンビニの床の仕上げについて [近年の建築物]

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 セブンイレブンを利用する時、その床の鏡面仕上げに「掃除はしやすいかもしれないけれど、雨天で床が濡れると滑って事故に・・」と気になっていました。あるアトリウムの石の磨き仕上げの床に雨天時、滑って危ない思いをしたことがあること、そして米国の事例としてホテルのロビーの滑りやすい石の床仕上で滑って転び、損害賠償となったことを以前、読んだことによります。
 しかし、雨天時にセブンイレブンを利用して予想したようには滑らないことに気付きました。「なぜ?」と気になってWeb検索し、テック・グランドアップという企業がセブンイレブンの床のセラミックタイル(本磨き、鏡面仕上げ)に滑り止め防滑施工した事例を紹介しているのを見つけました(上は近くのセブンイレブンで、事例として紹介された店舗ではありません)。
 以前、丸善・日本橋店で開催の洋書バーゲンで、建築用の石の選び方について多数のグラビア印刷を収録してわかりやすく書かれた本を目にし、上記のようにアトリウムで滑ったこともあり、床に用いる石材の仕上げの部分を読んだら、当然ですが、安全のために滑らない表現仕上げの石材を選ばなければいけないことが書かれていました。そして「石を仕上げ材を使うことに対する歴史の差かな。高級そうに見えるからと本磨き仕上げの石の床を選ぶのは、石を扱った経験のない日本の建築家(あるいは施主)の限界。不特定多数の人が利用する場では安全が優先するのに、この重要なことを学んでいないのかなあ」と少々、情けない気分になったことを今も思い出します。ただ、今回、Web検索して全国建築石材工業会のWebサイトに「床のチェックポイントとして「床石は滑ると危険なので、仕上げを慎重に選定する必要がある。御影石の場合だと、バーナー仕上げ、小叩き、ビシャンが適当である。(略)」と書かれているのを見て、若干、「ほっ」とさせられました。
 上記の滑り止め防滑施工について知り、「磨き仕上げは滑るから危ない」という固定的に考えるのは改める必要があることに気付かされました。ただ、滑り止め防滑施工は経年劣化があります。「性能を維持するための施工が行われなかったら・・」という懸念は払拭することはできません。現在、雨天時に滑りやすい床仕上げが数多くあるのは事実だと思います。それを増殖させないための努力、そして滑りやすい床仕上げを滑りにくいように改善する努力を継続して欲しいものです。

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床面が石の仕上げの場合、このような凹凸がある床が見た目も安心

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全国建築石材工業会
http://www.kenchikusekizai.org/technology/02/yuka.shtml
防滑施工の重要性とは?│バリアフリー・PL法・民法717条・セーフコミュニティ 滑り止め
http://www.t-ground.co.jp/2009/antiskid/necessity.html
コンビニ(セブンイレブン)店舗出入口セラミックタイル(本磨き、鏡面仕上げ)の防滑施工 | 滑り止め・建設工事・防犯の事なら安全安心支援隊のテック・グランドアップにお任せ下さい!
http://www.t-ground.co.jp/wp/?p=4807
スリップアウト│セラミックタイル・御影石・大理石・洗い出し舗装 滑り止め
http://www.t-ground.co.jp/2009/antiskid/slipout.html

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テック・グランドアップ

ご紹介ありがとうございます。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
by テック・グランドアップ (2015-10-28 11:35) 

robotic-person

>テック・グランドアップさん、
単に不思議に思ったことについて調べた結果、貴社の名前を見つけただけです。
メンテナンス性はあるかもしれませんが、床面は適度な凹凸があるのが望ましいと考えています。

by robotic-person (2015-10-29 02:20) 

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