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『メカニックス - ショックレーの物理学 -』、『法隆寺』他を入手 [本と映像・音楽の話]

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 神田古書街の明倫館書店kg買いして1ヶ月も経たないのに、また、2kg弱の本を入手してしまいました (^_^;
 今回、「良い本に巡り合った」と思える1冊はWilliam Shockley * & Walter A. Gong, "Mechanics" (1966, Charles E. Merrill Books, Inc.) の翻訳の『メカニックス - ショックレーの物理学 -』(1968年、日本放送出版協会)[購入金額600円]です。数学・物理の教科書は簡潔な解説に数式が並ぶというのが通り相場でどれも同じに見えてしまいます(先人のなした理論化、体系化した知識をもとに、ほとんど編集作業した人が著者として本が発行されるのに抵抗もあります (^_^; )。『メカニックス』は教科書として考えた場合、力学を中心に解説したもので網羅性はないですが、応用力を養うのに最も重要な「考え方」(way of thinking)を身に着けられるように、身近に確認できる事例などを通して解説されています。
 様々な事象をテーマに物理屋の考え方の面白さを伝える『物理の散歩道』(岩波書店, 1963~1972年にかけて5冊発行。現在、新装版が入手可能)とはアプローチが異なりますが、『メカニックス』は今日でも物理学の初学者、機械工学を学ぶ学生さん等に読んで欲しい本といえると思います。
 「これだから古書街通いがやめられない」
です (^_^:

* : William Shockley はトランジスタの発明で1956年のノーベル物理学賞を受賞した物理学者です。

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ガラス用クリーナーを少し付けたテッシュペーパーで光沢のあるカバーを拭くとテッシュペーパーに茶色の汚れがしっかり付きました。本の天と小口も汚れていて、特に天は埃が溜まっていたために茶色に変色していました。そこで#320のサンドペーパーで削り、茶色の点々が少し残るものの、ほぼ、気にならない程度にきれいになりました。加えて古本特有のかび臭さもなくなりました。

■ 『法隆寺』(1971年、小学館)
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箱(左)、本(右)

 法隆寺へ行ったのは2010年11月、いつのまにか3年以上経ってしまいました。箱装丁された197x158mmの変形判のハードカバーの本で、本書の219ページのうち、132ページがカラー写真を多数収録した図版とその解説にあてられ、それに続いて「法隆寺の創建」、「法隆寺の建築」、「法隆寺の美術」と題した解説文が続き、これも「良い本に巡り合った」で入手しました(400円という売値も魅力でしたが・・)
 本書は「BOOK of BOOKS <日本の美術> 」シリーズとして小学館から発行された30冊の1冊です。このシリーズは『原始美術』、『縄文土器』、『法隆寺』、『南都六宗の建築』、『天平彫刻』、『正倉院』、『貞観彫刻』、『密教の建築』、『仏画』、『絵巻物』、『平等院と藤原彫刻』、『運慶と鎌倉彫刻』、『水墨画』、『雪舟』、『禅寺と石庭』、『城と書院』、『障壁画』、『宗達と光琳』、『茶室と露地』、『桂離宮』、『神社と霊廟』、『浮世絵』、『歌麿』、『写楽』、『南画と写生画』、『池大雅』、『陶芸』、『茶陶』、『色絵磁器』、『染色・漆工・金工』で構成されていて、「他の本も見てみたいなあ」です。
 東京藝術大学大学美術館で開催中の『法隆寺-祈りとかたち』、6月22日(日)までと終わりに近くなりました。

■ 他の入手した本
 明倫館書店で、浅田稔著『ロボットという思想』(2010年、NHKブックス)[購入金額400円]、鈴森康一著『ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか』(2012年、ブルーバックス)[購入金額300円]、向殿政男他著『なぜ、製品の事故は起こるのか』(2011年、研成社)[購入金額200円]、そしてお隣の一誠堂書店で門倉貴史著『ワーキングプア』(2006年、宝島社新書)[購入金額100円]を購入しました。


 「積ん読が増えるだけ・・」
と良心様の声が・・ (^_^;

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久し振りに古書をkg買い (^_^;:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2014-06-06
William Shockley - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/William_Shockley
William B. Shockley - Biographical
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/physics/laureates/1956/shockley-bio.html
ウィリアム・ショックレー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC
CiNii 図書 - メカニックス ショックレーの物理学
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN02989555
『物理の散歩道 新装版(全五冊)』moreinfo
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/005960+/top.html
岩波ブックサーチャー
http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/searchall?title=物理の散歩道&author=&isbn=&Byear=&Bmon=&Eyear=&Emon=
法隆寺とローカル線? 関西本線の旅:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2010-11-22
法隆寺の五重塔の軒下の彫刻:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2010-11-23-1
神田古書街巡りの戦利品:『斑鳩の匠 宮大工三代』:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2012-07-22
法隆寺-祈りとかたち | 2014年4月26日(土)~6月22日(日) | 東京藝術大学大学美術館[東京・上野公園]
http://horyuji2014.jp/


ロボットという思想~脳と知能の謎に挑む(NHKブックス)

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  • 作者: 浅田 稔
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2010/06/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか―工学に立ちはだかる「究極の力学構造」 (ブルーバックス)

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  • 作者: 鈴森 康一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/04/20
  • メディア: 新書



なぜ、製品の事故は起こるのか―身近な製品の安全を考える (安全学入門)

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  • 作者: 向殿 政男
  • 出版社/メーカー: 研成社
  • 発売日: 2011/09
  • メディア: 単行本



ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)

ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)

  • 作者: 門倉 貴史
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2006/11/09
  • メディア: 新書



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