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「日本せきずい基金」の本 [脳、心、リハビリ]

 厚生労働省の「身体障害児・者実態調査」(平成13年)によれば、せき髄損傷児・者の合計は11.3万人を数えます。毎年、5000人くらいの方がせき髄を損傷されているといわれます。労災病院における脊髄損傷疫学調査 (1996年度~2001年度)によれば、せきずい損傷にいたる原因は、交通事故が38%、転落が33%、起立歩行時の転倒が9%、そして下敷・落下物、スポーツ、自殺企画などが続きます。
 交通事故総合分析センターの集計によれば、平成17年の人身事故件数は92万件、負傷者数は113万人。日本の人口1億2700万人から年間1000人に約9人( ! )が負傷し、負傷者1000人に対して1.6人がせきずい損傷を被ることになります。この受傷者には自動車に追突されたり、はねられたりなどの様々な被害者が含まれることから、大きな問題です。
 受傷で脊椎(骨の部分)を骨折していても、せき髄は無事の場合もあり、事故直後、誤った受傷者の取扱いによってせき髄を損傷させないことが必要です。このことを積極的に広報する姿勢が現在の行政に欠けているようにみられます。総務省、また、日本自動車工業会などがこの活動に積極的に取り組むことを願わずにいられません。
 NPO法人日本せきずい基金から次の2冊の本をはじめ、様々なせきずい損傷に関連する文献が刊行されていて電子媒体として閲覧できます。
 是非、多くの方に読んで理解を深めてもらいたいと思います。


脊損ヘルスケア・基礎編(日本せきずい基金)

脊損ヘルスケア・Q&A編 (日本せきずい基金)
特定非営利活動法人日本せきずい基金
http://www.jscf.org/jscf/

【参考資料】
厚生労働省の「身体障害児・者実態調査」(平成13年)http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0808-2.html
http://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h18hakusho/zenbun/pdf/pdf/02_01_01.pdf
労災病院における脊髄損傷疫学調査 (1996年度~2001年度)
http://www.lwc-eirec.go.jp/toukei-center.html
(財)交通事故総合分析センター (ITARDA)
http://www.itarda.or.jp/jp_home.htm


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