「サンダーバード博~世紀の特撮が描くボクらの未来~」(7月10日~9月23日、日本未来科学館) [展示会、セミナー、博物館等]
「第26回 インターフェックス ジャパン」が7月10~12日、東京ビッグサイトで開催で、医学の研究や薬剤製造などのためにロボットが使われることから展示会を見にでかけました(概要はロボ工ネットblogに)。そして「サンダーバード博」が開催の日本未来科学館と東京ビッグサイトが近いことから「ちょっとだけ・・」と立ち寄りしてきました (^_^;
会場に入った途端、とても懐かしいものに出合った気分になれました。また、Thunderbirdsでは3.5mの高さから人形を操っていたこと、人形が人間の1/3ほどの大きさであったこと、人形の口の動きは予めテープレコーダーでセリフを録音しておいてその音声信号を制御に使っていたことなど、初めて知ることばかりで楽しくなりました。なお、Thunderbirdsに代表される特撮人形劇(Supermarionation)を生み出したGerry Anderson氏が2012年12月26日に亡くなられたことを、会場のパネルから知ることになりました。
会場の入口のパネルに「本展の展示内容におけるサンダーバードに関する記載事項は、当時の設定などに基づくものであり、現在の科学的検証と異なる場合がございます。」と注記されています。
ジェットモグラなどは工学的に成立しないメカなのですが、この注記だけでは小学生はわからず、「ジェットモグラのような機械ができてしまうんだ」と誤った理解を持ってしまうことが心配でなりません。実は、以前、ある大学の先生がこの誤った認識の下に実験を行い、失敗したことを知っています。(『空想科学読本』を読んでいればそのような失敗はしなかったはずなのですが・・)
主催者の注記、科学的な根拠のなさが指摘がされた場合、「ここに書いてありますから・・」というエクスキューズのためとも思われます。「日本未来科学館を名乗っていてそれでよいのかしら・・」です。SFを対象にした展示の難しさを考えさせられます。
サンダーバード2号
ペネロープ号
国際救助隊の秘密基地
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「サンダーバード博~世紀の特撮が描くボクらの未来~」(7月10日~9月23日、日本未来科学館):ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2013-07-08-1
企画展「サンダーバード博~世紀の特撮が描くボクらの未来~」2013年7月10日(水)~9月23日(月)開催 日本科学未来館 (Miraikan)
http://www.miraikan.jst.go.jp/info/130208118623.html
「サンダーバード博~世紀の特撮が描くボクらの未来~」公式ホームページ
http://tbmirai.jp/
THUNDERBIRDS Japan
http://www.tbjapan.com/
Gerry Anderson Official Website - Creator of Thunderbirds, UFO, Spa...
http://www.gerryanderson.co.uk/
BBC News - Gerry Anderson, Thunderbirds creator, dies
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-oxfordshire-20845407
Supermarionation - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Supermarionation
空想科学読本 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E6%83%B3%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%AA%AD%E6%9C%AC
まあ、SFはいかにもそれっぽく嘘を信じ込ませるところに
設定の妙がありますからね(笑)
わたしも先日見に行ってきました。やはり模型を使った
特撮にはCGでは出せない味がありますね。
CGの良さももちろんあるのですが、お互いの利点を
合わせた作品が見てみたいです(笑)
by うえいぱうわ (2013-07-12 18:15)
>うえいぱうわさん、
お台場のMEGA-WEBのレポートを読ませていただきましたが、やはり、「サンダーバード博」にもいかれていたのですね!!
ストップモーション・アニメーションもいい味ありますし、CGであることを気付かせないCG作品もありますし、よい作品が生まれていって欲しいですね!
by robotic-person (2013-07-12 19:21)