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TC-C5 の分解を楽しむ!?(その2) [2. 道具(AV機器)]

DSCF2453-20110821.jpg
5本のカセットを入れる回転ドラムを駆動するメカ、このドラム全体を前後に移動するメカを駆動する2本のベルト

 カセットチェンジャーTC-C5(SONY)の分解が上部カバーの裏に張られた説明書きのおかげで進み、不調の原因と考えられるカセットを交換するベルトまでたどりつきました。ベルトの張り具合をみると、明らかに経年劣化でベルトの張りが弱くなっています。これが動作不良の原因と考えられます。
 ベルトのかかっているプーリーの軸間距離とプーリーの径を測定し、下記の値が得られました。(プーリーをつけた状態での測定で、求めるベルトのあたりをつけるための測定)。ゴムベルト(角)の太さはノギスの測定で1.2mmです。

[回転ドラムを回転させるためのベルト]
 プーリーの軸間距離(C):78mm
 ドライブプーリー径(d):7mm
 ドリブンプーリー径(D):29mm

[回転ドラムを前後に移動するためのベルト]
 プーリーの軸間距離(C):70mm
 ドライブプーリー径(d):7mm
 ドリブンプーリー径(D):40mm

 ベルトの長さは次式で求められます。そこで両方のベルトの長さを計算すると217mmと219mm。ベルトは輪ゴムと同じようにリング状で何種類かの直径で販売されています。ベルトの長さからベルトの直径を計算すると69.1mm、69.7mmとなります。これより、ゴムベルト(角)としてφ65×1.2Tとφ70×1.2Tを千石電商で入手し、どちらが適合するか試すのが次のステップとなります。

 L=2C+1.57(Dp+dp)+(Dp-dp)^2/4C
  注:Dp、dpはD、pの値にベルトの厚さを考慮したピッチ円径

 ベルト駆動機構は駆動軸と駆動対象の距離を離すのに都合のよい機構で、また、歯車駆動に比較すれば振動を低減できるメリットがあります。しかし、ベルトの経年劣化で機械としての寿命を規定してしまうという問題があります。
 なお、これまでの分解の状態では目にすることはできませんが、後、キャプスタンベルト、モードベルトがあるとのことで、仮に上記のメカ駆動ベルトが調達できたとしても、動きだすかはまだ不明です。


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TC-C5 の分解を楽しむ!?:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2011-08-19
カセットチェンジャー TC-C5 (SONY) 復活!!:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2011-08-24-2
カセットデッキの交換用ベルト 昭和カセットデッキ研究所
http://showa-cassettedeck.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_b435.html
・ このWebサイトの記載が参考となりました。
千石電商オンラインショップ
http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/search.php?toku=%E3%81%94%E3%82%80%E3%81%B9%E3%82%8B%E3%81%A8&cond8=or&dai=&chu=&syo=&cond9=&k3=0&list=4&pflg=n&multi=&code=&st=0

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うえいぱうわ

駆動がベルトだと、一部だけが劣化していると
いうのも無理がある考え方ですもんね。
とはいえ全部のベルトを交換するというのも
大変だし・・・。
by うえいぱうわ (2011-08-22 13:15) 

robotic-person

キャプスタンベルト、モードベルトまわりの機構に関する情報を、まだ、探していないため、「どうなるかな?」と考えています。
by robotic-person (2011-08-23 09:09) 

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