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JAMSTEC公開セミナーの聴講と地球シミュレータ見学 [科学技術とジャーナリズム]

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JAMSTEC横浜研究所 地球情報館
http://www.jamstec.go.jp/j/about/bases/yokohama.html

 JAMSTEC横浜研究所で『東北地方太平洋沖地震について』の公開セミナーがあることを下記のblogで書きました。15日の天気予報では天候不順だった16日、雨の心配はなさそうで念のため、レインウェアをデイパックに入れて講演を聞きにツーリングしてきました。そして講演後、横須賀港まで足をのばしてきました。
 本blogではJAMSTEC横浜研究所までを紹介します。

1. JAMSTEC公開セミナー:東北地方太平洋沖地震について
 講演の内容は期待どおりのもので、地震学を専門とするJAMSTECの高橋成実氏により、現在得られているデータをもとに今回の地震の発生のメカニズムと範囲、津波の規模に関するもの、今後、発生が予測される日本の巨大地震への計測面からの対応の必要性といった内容が講演されました。マスメディアを通して流れてくる情報、時間の制限、想定視聴者、登場する発信者というフィルターなどの制約があるため、もどかしいことが多いですが、今回の講演会のように研究者から直接、話を聴けることはとても有意義です。
 講演後の質疑応答で、東北地方太平洋沖地震と東日本大震災の名称に対するものがあり、前者は地震そのものを表す名称で気象庁が命名したもの、後者は被害全体を示すものとして使い分けられるとのことでした。そして会場から「~沖」という名称のつけ方はもうひとつ・・との指摘も・・。講演の中で地震の規模についてJAMSTECがM9.1と発表したのに対して、M9.0とされるのは気象庁が発表した数値だからとのこと(当初、気象庁はこれより少ない値で発表し、訂正)。何か、役人と独立行政法人との力関係を見るような気がしました。
 本blog末に講演の中で紹介された機関の今回の地震に関するWebサイトを掲載します。

2. 地球シミュレータ見学ツアー
 横浜研究所の地球シミュレータの初代機は2002年3月~2009年2月まで運用され、現在は2代目となっています。以前、横浜研究所に来た時は見ることができませんでしたので、見学ツアーに参加してきました。
 この見学も大変楽しめました。

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地球シミュレータの模型

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建物の周囲の電柱は避雷塔。建物は免震構造で、ダンプカーなどの違法電波の影響を受けないようにアルミメッキ鋼板で電磁シールドしているとのことです。

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コンクリートには鉄筋は迷走電流の影響を防ぐため、上のアラミド繊維のものが使われています。

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地球シミュレータの建物の4階の窓から見るコンピュータ群(160台あるとのこと)
・ このような絵を撮る時、90°の画角に対応するレンズ(35mm換算16mmのもの)が欲しくなります。

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地球情報館の入り口の実物大の展示

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CPUパッケージ(100GFLOPS以上)

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RTRモジュール、MMUモジュール

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ライトガイド方式でメンテナンス性を向上させた照明(2000年の照明学会の照明普及賞・優秀施設賞受賞)


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JAMSTEC公開セミナー: 『東北地方太平洋沖地震について』 (4月16日):ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2011-04-12-1

東日本大震災に関する情報<JAMSTECニュース<独立行政法人海洋研究開発機構
http://www.jamstec.go.jp/j/jamstec_news/earthquake201103/

東京大学地震研究所
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/

NIED|防災科学技術研究所
http://www.bosai.go.jp/

NOAA Center for Tsunami Research - Tsunami Event - March 11, 2011 Honshu (northeastern Taiheiyou)
http://nctr.pmel.noaa.gov/honshu20110311/

地球シミュレータセンター(ESC)
http://www.jamstec.go.jp/esc/

地球シミュレータ開発の現状(平成14年2月22日のもの)
http://www.rccp.tsukuba.ac.jp/kenkyukai/ccp-sympo02/pdf/yokokawa.pdf




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