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ADSLサービス [2. 道具(通信機器)]

 知人から「自宅でインターネットを使いたいけど、Yahoo! BBはどうだろうか」と相談を受けました。戸建でBフレッツを導入した場合の月額約7,000円の出費は使用頻度から考えると負担が大きいとのこと。とりあえず、知人宅からNTT東日本の収容局との線路情報を調べてコース選択について連絡することを約してわかれました。その帰り道、ヨドバシアキバに立ち寄ってYahoo! BB ADSLのリーフレットを入手し、パラパラと見て「ADSLサービスってこんなに高かったしら?」という疑問が涌いてきました。
 帰宅して知人宅の線路情報を調べてみると2.5kmとなり、あまり速度は望めません。So-netやAsahiネットの提供するADSLサービスで12Mのものは月額2,000円ほど。これに対してYahoo! BBは22ヶ月間1,575円引きサービスというのを適用するとそれらより若干高い金額に納まる感じで、以前のADSLサービスの価格破壊者という感じはありません。「Yahoo! BB」という名前が浸透し、初めて住まいにインターネットを導入しようと考える人が最初に思い浮かべるのがその名前、そして「どのプロバイダも料金的に同じだろう」と考えて比較をしないで導入し、以前の携帯電話の番号のようにメールアドレスを頻繁に変えるのは抵抗があることから金額が高くてもそのプロバイダを使い続ける、ということを想定した営業戦略でしょうか・・。
 知人には線路情報から高い通信速度は望めないことと、Yahoo! BB以外に費用負担の少ないプロバイダのあることを連絡しました。消費者は「名前がよく知られているから」、「価格は同じようなものだろうから」と判断せず、ちゃんと事前の調査が必要なことを改めて考えさせられました。

電話回線の線路情報
http://www.ntt-east.co.jp/line-info/
ADSLサービス - Yahoo! BB
http://bbpromo.yahoo.co.jp/adsl/index.html
ADSL | インターネット接続 | So-net
http://www.so-net.ne.jp/access/adsl/index.html
ASAHIネット : ADSL接続
https://asahi-net.jp/service/adsl.html?tb=l2_adsl_1

 次の図は総務省の家計調査(二人以上の世帯)の長期時系列の1978~2006年から通信やメディア関係の消費支出に占める割合をまとめたものです。この期間で世帯主の年齢が上昇し、世帯人数が減少するという原データのため、ある年齢断面の標準的な世帯の消費支出の変化を示すものとはいえませんが、メディア(通信を含む)支出の家計に占める割合が高くなり、それが携帯電話であることが読み取れます。そして書籍ビジネスはその圧迫を受けているようです。

20080304.jpg
家計調査(総務省)
http://www.stat.go.jp/data/kakei/2006np/index.htm

【おまけ】
 私の住処は集合住宅で当時、NTTの収容局から4kmという線路情報で「ADSLがつながるかわからない」といわれました(後に収容局が変わったようで現在は0.5km)。そこでCATV経由でインターネットが使えるようになった時点でフレッツISDNから切り替えました。そしてBフレッツ(VDSL)が地域で利用できるようになったことを聞き、集合住宅の保全専門委員会の委員であることから、BフレッツVDSL導入の推進役をしました。当初、2003年導入の計画でしたが諸般の事情で1年延びましたが、その間に通信速度がベストエフォート50Mbpsから100Mbpsの機器が登場し、戸建住宅に比較すれば安価に通信速度の高いインターネット環境を実現することができました。
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