3月20日、袴田事件(リンク先は日本弁護士連合会)に対する再審請求が認められ、裁判をやり直すことが決定されました(袴田事件弁護団)。そして再審公判に向けて、静岡地裁で4月10日に弁護側と検察側を交えた3者協議が行われることが報じられました(3月29日、時事通信社)。小学生の時、テレビ番組の影響で弁護士という職業に憧れを持ちました(当時を考えると「正義を貫く」ことに強い共感を持ったようです)。アメリカ合衆国の歴史上の汚点とも呼ばれるサッコ・ヴァンゼッティ事件を映画化した「死刑台のメロディ」(Sacco and Vanzetti)で知り、理不尽なことが行われている社会に気付かされました。袴田事件弁護団のWebサイトで1981年より「再審無罪」に向けて自弁で活動されているなどの経緯、そしてそのTOPページの最後に「(略)戦後の死刑えん罪事件で再審無罪となるのは、袴田事件が5例めです。ここまで到達できたのは、国民の皆様がこぞって応援してくれたおかげです。検察が高裁の再審開始決定に異議申し立てを断念したのは、世論に屈してなのですから。 国民の皆様に、心より御礼申し上げます。」と書かれているのを見て、私が憧れていた「正義を貫く」がそこにあることを強く感じ、感謝の気持ちで胸一杯になり涙がでてきてしまいました。

 「元・裁判官が明かす検事の「証拠隠し」! 史上最悪の検察スキャンダル「証拠改竄」はなぜ起きたのか。20年間、裁判官の立場から検察と密に接してきた著者が、事件の本質と今後の「裁判」に与える重大な影響について、分かりやすく解説する。保身と無謬神話を守るためなら、無実の人間を有罪にしてもかまわないという恐ろしさ。裁判官が検事の偽証や証拠隠しを知りながら、それを見て見ぬふりをしてきた司法の「偽善」。正義と真実を取り返すために、いま何が求められているのか。国民必読の意欲作。」と内容紹介される 井上薫 (著)「「捏造」する検察 ー 史上最悪の司法スキャンダルを読み解く」(2010年、宝島社)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で入手しました。